2000年代後半から注目され始めた電力自由化関連のニュースが最近多くなってきました。自由化によって、多様な事業主が電力市場へ介入することとなります。今年の4月1日に数十の事業主が入ることが決まっています。数々のニュースの中から注目のトピックをご紹介します。
これまでは定量制か定額制のプランしかありませんでした。多くの家庭では定額制がほぼ自動的に適応されていたのですが、これからはそんなことありません。電力自由化による、ライフスタイル別に選択可能な、家庭向けの5種類の料金プランがニュースとして発表されました。従量電灯B-C・朝得プラン・夜得プラン・半日お得プラン・土日お得プランです。従量電灯B-C:このプランは従来のものとほとんど変わりません。このプランでは昼も夜も、電気を使うことにおいて料金の変化は起きません。プランBは特に一般的なものです。あなたの家庭でも使われているかもしれません。プランCは多くの電化製品を家庭や、お店などで使われるものです。コンビニなどではこのプランCが主流ですね。朝得プラン:深夜1時から朝9時までの電気料金が安くなるプランです。日中はあまり家にいることがなく、朝の出勤前ににか部屋の電気を使うことがないという様な人にはピッタリですね。普通のプランよりも、この方が無駄な電気代を抑えられそうです。夜得プラン:夜9時から朝5時まで電気料金が安くなるプランです。夜型の人間はこのプランに乗り換えるべきです。半日お得プラン:夜9時から朝9時までの電気料金がお得になります。土日お得プラン:このプランでは名前の通り、土日の二日間の間、平日よりも電気代が安くなります。なんとなく、スマホのプランでかけ放題・パケ放題などのプランを選ぶのと似た感覚を覚えますね。これからは、電力自由化によって電力の分野においても、個人の需要と、企業の供給が満たされるようになりそうでしょう。
ソフトバンクは4月1日の電力自由化スタートから電力の分野へ参入することで有名です。ニュースなどの媒体で「ソフトバンクでんき」の文字を目にしたことがあるかもしれません。このシステムでは、ソフトバンクが東京電力と業務提携することにより、東京電力の提供する3種類のプランの電力を供給します。最初は東京電力との連携が要となり、徐々に中部や関西へと全国的なサービスを始める様です。携帯とセットでの契約をした顧客には電気料金の割引を行ないます。電力自由化で、東京電力がスマホのプランの様に様々なタイプの料金提供をすると思えば、スマホの会社であるソフトバンクも電力自由化による新しいプランを始めます。電力分野での垣根がますます無くなってゆきそうです。
工場や大型店舗へ電力販売を行なっているアイ・グリッド・ソリューションズが提案する、個人向けの電力販売がこの「スマ電」。電力自由化に向けて、ニュース番組でしばしば取り上げられている、今注目のトピックです。一人暮らしなどの、小口の電力供給には向いていないのですが、電力を多く使うファミリー層にはとてもお得な料金プランになります。月に300kWh以上の電気を使う家庭であれば、同じ量の電力を使った際に、東京電力と「スマ電」の電気代には12%の差が開きます。半年契約が基本で、途中解約もたったの2000円なので、気軽に申し込めるかもしれませんね。
今の電気代に満足している人にとっては、電力自由化のニュースはそれほど興味の湧かないトピックでしょう。ですが、「なんでこんなに電気代高いの?」とストレスを感じている人であれば、是非自分に合うプランを探すべきです。快適に生活したいですしね。