夏の電気代!消費電力が大きい家電で節電しよう
夏の電気代、高くてお困りですか?節電してもなかなか効果が表れないですよね。ところで家電の中で一番電気代が高いものは何かご存知ですか?消費電力が多いものほど節電すれば効果も大きいはずです。そこで今回は、家電の中で電気代が高いもの、またその節電方法について調べてみました。
節電効果が高い家電は?
それは冷蔵庫!
資源エネルギー庁の調査では、家電の電気代のおよそ15%を冷蔵庫が占めています。特に夏は外気が高い分、冷蔵庫の商品電力は高くなります。電気代が高いものほど、節電の効果は絶大!そこで今回は冷蔵庫の節電アイデアについて考えてみました。
冷蔵庫の節電アイデア
■放熱スペースの確保
冷蔵庫はどのように設置していますか?冷蔵庫は、庫内を冷やすために背面や上部から外に熱を放出しています。放熱するスペースがないと、冷蔵庫を冷やす効率が悪くなり消費電力が多くなってしまいます。
家電メーカーによると、
・300リットル以上の冷蔵冷凍庫:上部5cm以上、側面5mm以上
・200リットル以上300リットル以下の2ドア冷蔵庫:上部10cm以上、側面2cm以上
・200リットル以下のパーソナル冷蔵庫:上部10cm以上、側面2cm以上、背面10cm以上
・100リットル以下の直冷式冷蔵庫:上部10cm以上、側面2cm以上、背面10cm以上
のスペースが必要としています。
しかし、これはあくまで正常稼働するための最低限のスペース。夏はすでに外気が高く、効率よく運転させるためにはさらにスペースを空けておく必要があります。スペースを広めに取ると消費電力が22%ダウンするという東京電力の調査結果もあります。
ただ、家電屋さんや引っ越し屋さんは、必ず背面や側面、上部にスペースを取って置いてくれるはずです。
・すきま収納とばかりに、放熱スペースに棚やものを置いていませんか?
・冷蔵庫の上、いろんなものをのせていませんか?
・冷蔵庫の側面、カレンダーやポスターを貼っていませんか?
これらはすべて、冷蔵庫の電気代が高くなる原因になります。あなたのお家の冷蔵庫も一度見直してみてはいかがでしょうか。
■温度設定
冷蔵庫の設定温度、気にしていますか?
東京電力の調査では、430リットルの標準的な冷蔵庫で、温度設定を中から強にすると、消費電力は約8%アップするという結果が出ています。「標準(中)」にしておけば一年中自動で調整してくれますので、特別な事情がない限り夏でも「強」は使わないことをおすすめします。また冬であれば、食品の入れ具合にもよりますが、「弱」でも十分に冷えています。同じく東京電力の調査で、設定温度を「中」から「弱」にすると、消費電力は18%ダウンするという結果もあります。
冷蔵庫の温度は、冷蔵庫が1~5度、野菜室は5~7度、冷凍室は-22~―18度が適温と言われています。気になる方は一度調べてみてはいかがでしょうか。ただし、設定温度をコロコロ変えてしまうのも冷蔵庫に負荷がかかり、消費電力が増える可能性があるので注意しましょう。
■入れ方
冷蔵庫の中は整理されていますか?無造作に奥へ奥へとパンパンに詰めていませんか?
・冷気の吹き出し口をふさがない
冷蔵庫の冷気の吹き出し口は、普通、奥や上部にあります。食品を奥へ奥へと詰めて冷気の吹き出し口をふさいでしまうと、冷気が出せずに効率よく冷蔵庫が冷えません。まずは冷気の吹き出し口を意識しましょう。
・熱いものは冷ましていれる
余った夕食や沸かしたお茶、そのまま冷蔵庫に入れていませんか?一気に庫内の温度が上がるだけではなく、他の食品が傷む原因にもなります。少なくとも常温になるまでは、冷蔵庫に入れないでおきましょう。
・詰め込み過ぎない
効率よく冷気が循環するには、キャパの7割程度が理想とされています。あまり詰め込みすぎなくても済むように、お買い物に行く前には、冷蔵庫をチェックしていきましょう。
■扉の開け閉め
扉の開けっぱなしがいけないのは言うまでもありません。特に夏は一度の開閉で急激に温度が上がります。一度に取り出す、すばやく取り出すのを常に意識しましょう。また冷蔵庫に食品を入れるときは、中央をあけてコの字に収納すると奥まで何が入っているのか一目でわかり、開閉時間を減らすことができます。
■買い替え
安い買い物ではないので簡単にはできませんが、家電の進歩も侮れません。500リットル前後の標準的な冷蔵庫で、10年前は年間消費電力がおよそ680kWhであったのに対し、現在では約180kWh、およそ75%もダウンしています。電気代にすると約13,000円の節電に。冷蔵庫は高いから動く限り買い替えないという気持ちもわかりますが、これだけ電気代が違うということも考慮したほうがよさそうですね。