電力自由化で購入できるコストの低い発電方法はどれ?
やっぱり安い電力を購入したい!と考えている方も多いですが、環境のことを考えて再生可能エネルギーを購入する方も増えています。
電力自由化によって、どのような発電方法の電力を購入できるようになったのでしょうか?
また、どのような発電方法がコストを抑えられるのでしょうか?
安定的に供給されている発電方法
・ガス火力発電
・石炭火力発電
・石油火力発電
・原子力発電
これらの発電方法は、石油火力発電以外は非常にコストが安く、1kWh10円前後のコストで発電することができます。
原子力発電はその中でも圧倒的にコストが安く、1kWh8.9円程度で発電することが可能です。
東日本大震災による福島第一原発事故の影響が心配されていますが、やはり原子力発電は圧倒的に低いコストで電力を発電することができます。
電力自由化で購入できる再生可能エネルギー
そして、電力自由化によって様々な電力会社から購入できるようになった再生可能エネルギーは、以下のような発電方法で作られています。
・風力発電
・バイオマス発電
・水力発電
・太陽光発電
・地熱発電
このような再生可能エネルギーの発電方法の中で、どの発電方法が最もコストがかからないと思いますか?
最もコストがかからない再生可能エネルギーは?
しかし、実は太陽光発電は再生可能エネルギーの中でもコストは高い部類で、風力発電や水力発電、水力発電の方がコストが低いのです。
1kWhごとの発電コストを比べると、風力発電が9.4〜23.1円程度、バイオマス発電が17.4〜32.2円、水力発電が8.2〜13.3円、地熱発電が9.2〜11.6円、太陽光発電が29.8円となっています。
場合によってはバイオマス発電が最もコストがかかる時もありますが、それ以外の再生可能エネルギーは、太陽光発電よりもコストが低いという現実があります。
太陽光発電は石油火力発電と同程度のコスト
このように見てみると、太陽光発電はとてもコストのかかる発電方法のように見えます。しかし、石油火力発電は、1kWhあたり22.1円のコストがかかるので、実は石油を使った場合の火力発電と太陽光発電は同程度だということも言えます。
石油火力発電は、安定的に電力を得ることができますが、石油の価格が上がっているため、10年前と比較するとコストは2倍も高くなっているのです。
太陽光発電は天気に左右されてしまう発電方法ですが、複数のパネルを使えば高い出力の電力を発電することができます。
再生可能エネルギー100%の電力小売業者は無い
これは、太陽光発電などの発電方法は、天候によって発電可能な量が左右されてしまい、電力の供給が不安定となるため、100%再生可能エネルギーにすることは現在のところ不可能だからです
。しかし、今後も電力自由化に伴い、再生可能エネルギーを使用した電力の販売は増えていくと考えられています。
再生可能エネルギーに力を入れている業者はある
このように、電力自由化後も再生可能エネルギーを100%供給している電力小売業者は今のところありませんが、再生可能エネルギーに力を入れている電力小売業者はあります。
再生可能エネルギーの割合を高くしていたり、新しい再生可能エネルギーの発電所も積極的に取り入れています。しかし、実際に電力小売業者は再生可能エネルギーを使用した電力を、「再生可能エネルギー」と表示して販売することはできません。
再生可能エネルギーに力を入れている電力小売業者は、「FIT電気」と表示して電力を販売しているので、表示名に気をつけましょう。
FIT電気の販売に力を入れている会社
電力自由化で登場した、FIT電気の販売に力を入れている会社は以下の通りです。
・HTBエナジー
・ソフトバンクでんき
・イーレックス
・ENEOSでんき
・Looop(ループ)
・みらい電力
・みんな電力
・水戸電力
このように、電力自由化によって登場したFIT電力の販売に力を入れている会社は非常に多いです。
もちろん、今回紹介した再生可能エネルギーに力を入れている電力小売業者は一部です。
気になる方は、自宅の電力エリアの再生可能エネルギーを販売している電力小売業者を探してみましょう。
まとめ
再生可能エネルギーといえば太陽光発電ですが、実は太陽光発電はコストが高く、地熱発電や水力発電、風力発電の方がコストが安いです。しかし、石油火力発電と同程度のコストとなっています。
電力自由化によって、再生可能エネルギーに力を入れている電力小売業者から電力を購入することができるようになりました。
再生可能エネルギーに力を入れている電力小売業者から電気を購入する際は、「FIT電気」と表示されているプランを契約するように気をつけましょう。