電力自由化では電気使用量が多い家庭ほどお得になる?
特に、電気使用量が少ない単身世帯よりも、電気使用量が多い世帯人数の多い家庭の方が、新電力に変更したことによる旨味は大きいです。
電気料金が決まる要素
電気料金は、主に以下の要素によって決まります。
・基本料金
・電気使用量
・電気を使用する時間帯
東京電力エリアの場合、契約アンペア数によって基本料金が異なります。
契約アンペア数が多ければ多いほど電気料金は異なります。
また、電気を使用する時間帯によって1kWhごとの電気料金も異なってきます。
わかりにくい電気料金プラン
電力自由化によって多くの電力会社を選ぶことができるようになりましたが、新電力が発表している料金プランは、以下のように様々な特徴があります。
・基本料金が安い
・1kWhごとの料金が安い
・セット割引あり
・電気料金が安い代わりに2年契約縛りプラン
・解約料金の有無
・ポイント付与
・期間限定のポイント付与
これらの特徴は、各会社のプランごとにばらばらなので、単純に電気料金だけを比較するだけでは、本当に月々の出費を抑えることが可能になるプランを見つけることはできません。
電気料金が安くても、ライフスタイルに合った料金プランを選ばないと、かえって電気料金が高くなり、さらに解約料までかかるケースもあります。
電気使用量が少ない家庭は元々電気料金が安い
そのため、電気の使用量が少ない家庭の電気料金は、元々電気料金が低くなる設定になっています。
そのため、電気使用量が少ない家庭よりも、電気の使用量が多い家庭の方が、電力自由化による電力会社の変更はメリットを多く受けられます。
電力自由化後、新電力のターゲットとは?
このように、電力自由化後も、電気使用量が元々少ない家庭は既に電気料金が安いのでさらに値下げをすることが難しくなっています。
電力自由化に伴い、各新電力が発表した電気料金プランは、多くの場合戸建ての4人家族向けの電気使用量の多い家庭をターゲットにしています。
では、電気の使用量が少ない家庭は、どの電力会社を選んだ方が良いのでしょうか?
電気使用量が少ない家庭におすすめの電力会社
しかし、以下のような新電力は、電気使用量が少なくても割安感があり、電力会社を変更するメリットがあると言えます。
・東燃ゼネラル石油
・東急パワーサプライ
・イーレックス
これらの電力会社の料金プランを細かく比較していきます。
電気使用量が少ないなら「基本料金」が安い会社
東燃ゼネラル石油、東急パワーサプライ、イーレックスの3社の電気料金を比べてみました。
第1段階料金は最初の120kWhまで、第2段階料金は120〜300kWhまで、第3段階料金は300kWh以上の1kWhごとの電気料金となります。
東燃ゼネラル石油
・30A契約時基本料金817円
・第1段階料金18.85円
・第2段階料金25.13円
・第3段階料金29.03円
東急パワーサプライ
・30A契約時基本料金788円
・第1段階料金19.41円
・第2段階料金25.88円
・第3段階料金28.43円
イーレックス
・30A契約時基本料金838円
・第1段階料金19.35円
・第2段階料金24.36円
・第3段階料金27.24円
この中でも、東急パワーサプライは基本料金が圧倒的に安いので、電気使用量がとにかく少ないという場合は東急パワーサプライがおすすめです。
しかし、第1段階の料金は東燃ゼネラル石油が最も安いので、120kWh以内でそれなりに電気を使用する場合は東燃ゼネラル石油を選ぶほうがおすすめです。
まとめ
電気料金は、単身世帯のように電気使用量が少ない家庭ではすでに電気料金が安く設定されているため、新電力に変更したからといって、これ以上大幅に電気料金が安くなることはあまり期待できません。しかし、単身世帯でも東燃ゼネラル石油や東急パワーサプライ、イーレックスなどは、単身世帯でも割安感を感じられる料金体系となっています。
4人家族のように、沢山電気を使う家庭よりは選択肢はへりますが、単身世帯でも新電力に変更した方がお得になる可能性は十分あります。
まずは月々の電気料金や電気使用量、ご自身のライフスタイルを今一度見つめ直して、電気料金シミュレーターに必要事項を記入して月々の電気料金をシミュレーションしてみましょう。
自分に合った電気料金プランを見つけられるといいですね。