電気代が請求される期間はいつからいつまで?
普段何気なく支払っている電気代。
電気代の1ヶ月分って、いつからいつまでの期間で適用されているか知っていますか?
知っているようで意外と知らない電気代の計算方法や電気メーターの検針方法についてご紹介します。
■電気代はいつからいつまで適用されるの?
1ヶ月の電気代の計算方法や電気使用量のお知らせの見方について見てみましょう。
●1ヶ月の電気代は検針日で決まる
1ヶ月の電気代は、電力会社の検針員が検針に来た日から、その次の検針日までの期間の電力使用量で決まります。
たとえば8月は10日に、9月は12日に検針に来た場合、9月分の電気代は8月10日〜9月11日までに使用した電力量を元に計算されることになります。
検針は毎月決まった日に行われるわけではなく、月によって数日のズレがあるため、その月によっては適用される期間が30日分だったり28日分だったり32日分だったりします。
そのため月によっては若干の増減があるかもしれませんね。
毎月の電気代は、検針員が検針をしたときにポストに投函される電気使用量のお知らせ(検針票)で把握することができます。
●電気使用量のお知らせの見方
電気使用量のお知らせには、お客様番号や供給地点特定番号が記載されています。
これらの番号は、引っ越しや新しい電力会社への契約変更時に必要となります。
今月に使用したメーターの数字と、それに応じて計算された今月の電気代も書かれています。
1年以上同じ場所で電気を使用している場合は、前年の同じ月の電気代と比較できるようになっており、使用量の増減の目安にもなります。
口座振替にしている場合は引き落とし日、支払い用紙の場合は支払期日も書かれています。
また、次回検針日もわかるようになっています。
電気使用量のお知らせは領収書がわりにもなっていますので大切に保管するようにしましょう。
●電気メーターの検針方法
1ヶ月の電気代は、メーターの数値によって決まります。
メーターの数値は積算されていくため、例えば前月の検針日の数値が500で今月の検針日に800だった場合、1ヶ月の使用量は300kWhということになります。
なお、小数点は四捨五入されます。
従来の電気メーターはアナログ式でしたが、2016年4月の電力自由化後はデジタル式の「スマートメーター」と呼ばれる電気メーターが順次導入されています。
もしすでにスマートメーターが設置されている場合は、電力使用量のデータが30分ごとに電力会社に送信されるため、検針員がわざわざ来る必要がなくなります。
さらに、スマートメーターではデータを電力会社のWEBサイトで確認できる機能もあるため、今後は使っている本人がリアルタイムで電気の使用量を把握できるようになります。
これによって電気の見える化が進み節電への意識が高まることが期待されています。
■引っ越しをする場合
●引っ越し前後の計算の流れ
まず、引っ越しをする1〜2週間前までを目安に、現在契約している電力会社に解約日を伝えましょう。
検針員が来て、最後の検針日から解約日までの電気使用量をはかって行くため、電気代は日割りで計算されることになります。
引越し後も同じように、新しく電気を使い始めた日から最初の検針日までの日割りの電気代が適用されます。
●もし連絡を忘れたらどうなる?
解約の手続きをうっかり忘れていて後から気づいても、すぐに次の入居者が入るわけじゃないから大丈夫…と思っていませんか?
じつは、電気をまったく使っていない状態でも電気代はゼロにはなりません。
契約アンペアに応じた「基本料金」というものが月々かかっており、それに毎月の電気使用量に応じた金額が加わった合計金額が、一般的に言う「電気代」だからです。
連絡を怠ると、もう住んでいない部屋の電気代を払う羽目になるかもしれません。
しかも、この場合は返金されないので注意してください。
引っ越し日さえ事前にしっかり伝えていれば、2ヶ所で二重に電気代を払うということにはならないので大丈夫です。
■web検針票のサービスも登場
しかし2016年4月の電力自由化とスマートメーターの導入にあわせて、web上で毎月の電気代を管理できるプランが次々登場していますので代表的なものをご紹介しましょう。
●東京電力「でんき家計簿」
例として東京電力のでんき家計簿について見てみましょう。
これは無料登録すれば、毎月の検針票をweb上で確認できるというサービスです。過去2年分のデータを管理でき、スマホからでも簡単に見ることができます。紙の検針票を同時にもらい続けることも、止めることも可能です。
検針票に気づかなかったりすぐなくしてしまったりするという人は利用してみてもいいかもしれませんね。
■検針方法も時代に合わせて変わっていく
今後はスマートメーターの導入によって、検針員が毎月来なくなっても自分たちで電気の使用量を把握していく時代が来るのかもしれませんね。