電力自由化における見える化で必要なものについて

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電力自由化の「見える化」にはスマートメーターとHEMSが必要?

2016年4月1日から電力自由化が始まりました。

簡単に言うと、電力会社を自由に選べるようになったのです。

これまでは、地域によって選べる電力会社は限定されていました。

しかしソフトバンクでんきや東京ガスの電気といったように、好きな電力会社を選べるようになったのです。

各電力会社は様々なプランやサービスを用意しているため、

自身のライフスタイルに合ったところを選べば節約に繋がります。

また、再生エネルギーを主に扱う電力会社もあり、環境に関するあなたの考えを反映した電力会社も選ぶこともできるのです。

電力自由化は簡単に説明すると、上記のようになります。

これに加えて、電力自由化に伴って電力の「見える化」が始まりました。

この「見える化」とは具体的にはどんなものなのでしょうか?

「見える化」は電力の使われ方が見える

電力の「見える化」といっても、

物理的に「電気が走っている」とわかるわけではありません。

電力自由化に伴う「見える化」は、「電力の使われ方」が見えるようになるのです。

たとえば、時間帯別の電力使用量がわかったり、どの部屋にどれくらいの電力が使われているかわかったりすることなどが挙げられます。

これらのデータを集めることによって「このプランの方が節約できるな」「エアコンに〇〇円かかってるから、明日から使い方を見直そう」といった風に節約やエコな考え方をすることができるようになります。

では、なぜこのような「電力の見える化」が可能なのでしょうか。

見える化にはスマートメーターが必須

上記の電力の見える化をおこなうために必要な機械が「スマートメーター」です。

スマートメーターは使った電気量を計測する機械。

電力自由化によって、電力会社を変更すると各家庭に設置されるようになっています。

しかし、これだと今までの電気メーターと何が違うの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

スマートメーターの特徴としては、通信機能が挙げられます。

今までの電気メーターでは、各電力会社の担当者が毎月電気の使用量を検針にくることが一般的でした。

一方でスマートメーターが設置されていれば、使用した電気量のデータが電力会社に自動的に送信されます。

そのため、検針の手間が省けるのです。

また、計測にも特徴があります。

スマートメーターなら、30分ごとに電気使用量が計測できるのです。

30分ごとの計測によって、どの時間帯にどのくらいの電力を使用しているかがわかります。

従来の電気メーターでは、「1ヶ月での総使用量」は知ることができましたが、細かい計測結果はわかりませんでした。

この点もスマートメーターの特徴と言えるでしょう。

このように時間ごとの電気使用量がわかることによって

「夜更かしすることが多いから、夜間の電気料金が安くなるプランにしよう」

といった風に節約することも可能になります。

このように便利な機械となると、設置にお金がかかるのではと気になる方も多いかもしれません。

しかし心配は無用です。

電力自由化に伴って、電力会社を変更すると同時に電力会社が各家庭にスマートメーターを無料で設置してくれます。

ただし、住宅に設置してもらったといっても、あなたのものではありません。

あくまで電力会社の所有物であるため、乱雑に扱うことはやめましょう。

また、スマートメーターを見たからといってすぐに電気の使用量がわかるわけではありません。

電力会社から「〇~〇時の使用量が多いので、こちらのプランの方がおトクですよ」という提案はあるかもしれません。

しかし実際に自分の目で知るには「HEMS(ヘムス)」という機械が必要です。

電気の使用量を知るための機械HEMS(ヘムス)とは?

自由化に伴い今注目されているHome Energy Management System通称HEMS(ヘムス)は、簡単に言うと「家庭の電気使用量を管理するシステム」です。

スマートメーターは電力会社に設置してもらえますが、HEMSは自身で購入する必要があります。

パナソニックやSHARPといった大手企業などから発売されています。

HEMSの価格は機種によって様々なため、一概には言えませんが、数万円から20万円くらいが多いようです。

ただし、これに加えて工事費もかかる場合もあるため、注意が必要です。

「あまりに高額だとHEMS購入は無理!」

と考えてしまうかもしれません。

これに関しては、国の補助金を申し込んで負担を減らすよう努めることをオススメします。

HEMSを使うことによってどの家電にどのくらい電気量がかかっているかわかる上、外出中に家電の電源オンオフすることができるので、節電に繋がります。

そのため政府も補助金を認めているのです。

申請には多くの書類を必要としますが、節約だけでなく、エコにも繋がるため申込を検討してみてはいかがでしょうか。

おわりに

今回は電力の見える化についてご紹介しました。

電力自由化に伴った電力の「見える化」によって、家電やコンセントごとの電気の使用量がわかるようになり「見える化」にはスマートメーター(無料)とHEMS(有料)が必要です。

見える化することによって、節電や節約に繋がります。

そのため、この機会に電力会社の変更やHEMSの購入を考えてみてはいかがでしょうか。

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アリサ
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