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通信やITなど様々な分野の企業で新電力のプランが発表されていますが、車を持っている方や家族が気になるのがガソリン系新電力会社のものですよね。
ガソリン系新電力会社では、ガソリンとのセット割引などが適用されます。ガソリン系新電力会社の電気料金プランを比較してみました。
電力自由化によって、通信系会社やガス系会社、ガソリン系会社など、様々な事業が母体の会社が新規参入してくるようになりました。
今回は、ガソリン系新電力会社の発表しているプランを比較していきます。
2016年10月の時点で、電力小売事業に参入しているガソリン系新電力会社は、以下の3社です。
・ENEOSでんき
・昭和シェル石油
・東燃ゼネラルmyでんき
今回、各ガソリン系新電力会社のプランを比較するにあたり、東京電力の電気料金をおさらいしておきます。
2016年10月現在の東京電力の従量電灯Bプランの電気料金は以下の通りです。
電力自由化後の東京電力の料金となっています。電力量料金は全て1kWhごとの料金です。
基本料金:20A契約で561円60銭、30A契約で842円40銭、40A契約で1,123円20銭、50A契約で1,404円00銭、60A契約で1,684円80銭
第1段階電気量料金(120kWhまで):19円52銭
第2段階電気量料金(120〜300kWhまで):26円00銭
第3段階電気量料金(300kWh以上):30円02銭
ENEOSでんきや昭和シェル石油では、ガソリンスタンドで給油する際にセット割引が適用されます。
しかし、東燃ゼネラルmyでんきでは、ガソリンスタンドで割引されるのではなく電気料金が割引されます。
「まとめてプラン」と呼ばれるプランでは、基本料金は東京電力と同じで、電力量料金は以下のような定額制の料金設定となっています。
まとめて300:300kWhまでの利用は定額で6,372円、300kWh超過分は1kWhにつき29円12銭
まとめて400:400kWhまでの利用は定額で8,874円、400kWh超過分は1kWhにつき28円82銭
まとめて500:500kWhまでの利用は定額で1,1376円、500kWh超過分は1kWhにつき28円52銭
まとめて300では月々650円、まとめて400では月々1,150円、まとめて500では月々1,650円安くなります。
こちらのプランでは、定額の電気使用量を超えても、東京電力の電力量料金より安くなります。
東燃ゼネラルmyでんきと違い、ENEOSでんきと昭和シェル石油は、ガソリン料金に割引が適用されます。2つの会社の割引金額を比較してみましょう。
ENEOSでんき:ガソリン、軽油、灯油が1リッターごとに1円割引。割引適用は月々150リッターまで。
昭和シェル石油:ガソリンが1リッターごとに10円割引。軽油は1リッターごとに5円割引。月々100リッターまで。
ガソリン割引だけで比較すると、ENEOSでんきの場合、月々最大でも150円の割引になります。
昭和シェル石油の場合は1,000円の割引になります。
ENEOSでんきの場合は、セット割引を適用させるためにはENEOSカードで支払う必要があります。
このENEOSカードは1リッターごとに1円〜7円安くなります。
そのため、ENEOSカードの使用で月々100リッターのガソリンを購入する場合、最大で850円の割引となり、昭和シェル石油と同程度の割引が適用されます。
しかし、昭和シェル石油にはシェルカードでの支払いでさらに割引が適用されるので、割引率だけで見るのであれば、昭和シェル石油の方が安いと言えます。
ENEOSでんきでは、基本料金は東京電力の電気料金と変わりません。
しかし、電力量料金は以下の通りとなっており、120kWhを超える利用の場合は東京電力よりもお得です。
第1段階電気量料金(120kWhまで):20円76銭
第2段階電気量料金(120〜300kWhまで):23円26銭
第3段階電気量料金(300kWh以上):25円76銭
第1段階電気量料金だけは東京電力よりも高額になってしまいます。
昭和シェル石油の場合は、200kWh以下の利用では現在の電気料金よりも高額になり、201kWh〜599kWhの利用では今までと同じ電気料金になります。
しかし、600kWh以上の利用では1kWhごとに1円の電力量料金がお得になります。
このように比較してみると、車は持っているけれど、あまり使わない場合は電気料金が確実に安くなる東燃ゼネラル石油が良さそうです。
ガソリンの割引率は、ENEOSでんきの場合は最大で150円、カードの割引率を適用しても850円の割引となっています。
昭和シェル石油の場合は600kWh以上の利用で1kWhごとに1円の料金が割引となるので、電気をあまり使わない家庭にはあまりおすすめできませんが、ENEOSでんきよりも高いガソリンの割引率となっています。
このようにガソリン系の新電力を比較してみると、各社割引きをするところがそれぞれ大きく異なります。
そのため、ガソリン系新電力会社のプランを選ぶ際には、電気使用量や車の使用頻度、車の燃費などライフスタイルも考慮するのがおすすめです。