電力自由化で、太陽光発電をしてる家にメリットはある?
電力自由化の歴史
・1995年 発電の自由化(発電だけを自由化して、電力会社に卸売りをすることが可能になった)
・1999年 電気の小売部門の一部自由化(工場などの大規模な施設への電気の小売が自由化)
・2003年 小売の自由化の対象の拡大
・2016年4月 一般家庭への小売の自由化
2016年4月から完全自由化が始まった売電制度によって、太陽光発電によって発電した電気は東京電力などの地域の電力会社に販売することができました。売電価格は、基本的に普段の電気を買う場合の価格より、やや高額な価格設定にされています。2016年4月から、一般家庭の消費者は、電力自由化によって電力会社を自由に選ぶことが可能になりましたが、同時に、電力自由化がきっかけとなって、売電する場合もお得になるチャンスが来ています。
太陽光発電の固定買取制度とは?
電力自由化に伴い、単に電気を買うだけでなく、売電する場合もお得になると言われています。これは、新電力が固定買取価格よりも、高い売電価格で買ってくれる新電力があるためです。固定買取価格よりもプラス1円で買い取ってくれるサービスが有名です。
固定買取価格よりも高く買い取ってもらえないケース
また、プレミアム価格と呼ばれる高額での太陽光発電電気の買い取りも、新規受付終了が増えてきました。これは、FIT買取制度が変更になったためです。電力自由化によって一時は買取サービスの質が向上しましたが、現在でも高額で電気を買い取ってくれる新電力は珍しいです。
もし新電力が倒産してしまっても大丈夫新電力の新規参入によって気になるのは、倒産した場合ですよね。地域の電力会社よりも安く買い取ってくれるからといって新電力に売電を切り替えたのに、倒産してしまったらどうなってしまうの?と不安に思う方は多いようです。新電力が倒産してしまったら、新しく新電力や地域の電力会社に売電先を切り替えることが可能です。新電力で契約した高単価の販売価格では無くなりますが、売電ができなくなるわけではないので安心しましょう。
太陽光発電に興味がある人はできるだけ早い導入を
以上のように電力自由化に伴う新電力の登場により、一時期は太陽光発電システムを持っている家庭にはメリットがありました。現在でも固定買取価格よりも高価買取してくれる新電力はありますが、次第に新規受付終了となる可能性もあります。電力自由化がきっかけとなって、今後の売電に大きなメリットやデメリットがあるのかは、まだ制度やシステム的にはっきりとはわかりません。そのため、随時ニュースをチェックしたり、新電力の買い取り価格をチェックしておくのがおすすめです。これから太陽光発電システムを導入しようと考えている場合は、固定買取価格が年々引き下げられているのでできるだけ早く導入した方がメリットが大きいと言えるでしょう。