やっぱりこたつが好き!冬の節電アイテムになる?
日本の冬に昔から使われている暖房器具「こたつ」。エアコンが普及し、フローリングがもてはやされ、どんどん隅に追いやられていますね。でも、床暖房よりもやはり慣れたアイテムの方がいいという方も多く、まだまだ根強い人気があるのも確かです。「冬はこたつに入ってゴロゴロするのが好き」「日本人ならやっぱりこたつに入って温まりたい」そんなこたつ派のあなたのため、こたつは冬の節電アイテムとなりうるのか、またこたつのメリットやデメリット、エアコンと比べた節電効果などを検証しました。
冬の風物詩アイテムこたつのメリット
■頭寒足熱(ずかんそくねつ)
頭を冷やしつつ足も温めるという意味で、健康に良いとされ、よく眠れるようになるとも言われています。まさにこたつは頭寒足熱そのもの。暖房の部屋にいると、頭がぼーっとしてきたなんてことはないですか?逆に暖房を付けても足が冷えて辛いなんてこともありませんか。こたつならそんなことはありません。どんな暖房器具よりこたつが健康には一番いいのです。
■ローテーブル代わり
フローリングやソファーの家が増えましたが、ソファーを置いているのになぜかみんな床に座っている、なんてお宅は多くないですか?やっぱり日本人には床の生活がDNAに染みついているのです。となると必要なのがローテーブル。
こたつなら、ローテーブル替わりとして十分。冬はみんなで鍋をつつき、夏になれば布団をとってリビングテーブルに。押し入れの邪魔になることもありません。
■空気が乾燥しない
暖房のように部屋の空気を直接あたためるわけではないので、空気が乾燥しません。加湿器を合わせて置く必要もなくなるので、加湿器の分節電もできますね。
■家族の絆が深まる
部屋の中心にこたつがあると、自然と家族がこたつに入って集まります。猫だって入ってきます。家族みんなが集まれば会話も自然に増えて、家族の絆が深まるのではないでしょうか。
確かに困るかも!こたつのデメリット
■部屋全体が温まらない
こたつの一番のデメリットは、エアコンと違ってその部屋全体が温まらないことです。ですので、一度こたつに入ると出られなくなってしまいます。そのままこたつで寝てしまって風邪をひいたなんてことは、ひと昔前にはよくある話でした。
■場所をとる
大きなテーブルにふかふかの布団がプラスされますので、他の暖房器具や家具・家電に比べ大きく場所をとります。リビングが狭かったり、一人暮らしでそこまで大きくないお家に住んでいる方だったりすると、どうしてもそのサイズ感から少し不便に感じることもあるかもしれません。
■掃除が大変
フローリング+エアコンに比べると、掃除機をかける手間がかかります。布団を上げて、掃除機を中までかけてと、フローリングにそのまま掃除機をかけるよりは重労働になります。ロボット掃除機も中までは入ってくれません。
こたつとエアコンで比較!より節電できるのは?
こたつの消費電力は、500W程度のものが一般的です。しかし、こたつはある程度温まるとサーモスタットで自動調整します。また「最強」で使う人はまずいませんので、「中」で使うとして、実質は3分の1程度の消費電力と考えられます。
すると、1時間あたりの電気代はおよそ4円程度と、節電にぴったりと言えます。
一方エアコンの場合、リビング用の18畳程度のエアコンであれば最新モデルでも1500W程度になります。6畳用では500W程度が主流になります。
エアコンは、稼働開始から温まるまではMAXで電力を消費します。温まってからはこたつと同様自動調整しますので、実質の消費電力は最大電力の2分の1程度と考えられます。
すると電気代は1時間あたり、リビング用で19円、6畳用で6円程度となり、こたつよりは電気代がかかってしまいますが十分節電できると言えそうです。
なぜエアコン最強説?
6畳一間であればこたつでも結構部屋が温まります。エアコンを使うより電気代は安くなるので、冬の節電アイテムとして十分な効果を発揮します。
ただ戸建てのリビングであれば、部屋全体が寒いままなのは確かに少し厳しいかもしれません。エアコンを弱風で使い、足はこたつで温めるなどうまく工夫すれば節電アイテムとなれそうです。
冬の節電アイテムこたつのまとめ
大事なのは、節電について考えつつも、自分の好み、家族の生活スタイルに合っているのはどちらか、と自分で考えること。エアコンが一番優秀な冬の暖房器具という言葉を最近よく聞きますが、鵜呑みにして6畳一間の和室にエアコンを使っていませんか。本当はこたつの方がずっと居心地がよく、しかも節電もできるかもしれませんよ。
あなたが一番心地よく、しかも節電もできるアイテムは何か、あなただけの答えを見つけてくださいね。