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冬の電気代!節電するなら暖房を見直そう
夏と冬ってどちらの電気代が高くなるかご存知ですか?また寒い時期に必要不可欠な暖房器具、どの暖房器具が一番節電できるのでしょうか。エアコンは電気代が高くなるのでなるべく使わないという方も多いのでは。今回は夏と冬の電気代について、また暖房器具の特徴や電気代の違いなどからの節電方法についてご説明します。
電気代が高いのは夏?それとも冬?
■夏と冬どちらの電気代が高いのか?
冬の電気代が高くてお困りですか?夏の方がエアコンを多く使うので電気代が高くなると思っている方は多いのではないでしょうか。しかし、意外にも1年で一番電気代が高くなるのは冬。統計局の家計調査でも一番高い2月の電気代平均は15,280円と、一番安い7月の8,697円と比べるとおよそ2倍になっています。
■冬に電気代が高くなるのはどうして?
では、どうして冬の電気代はこんなに高くなるのでしょうか。
原因の1つに暖房器具があります。もちろん、エアコンもありますが、こたつや電気ストーブ、電気カーペットと、暖房器具は多種多様です。
また、夏の快適温度は28度、冬の快適温度は20度と言われています。外気との差を考えると、夏の外気はせいぜい35度で温度差は10度弱、一方、冬は夜になると外気は氷点下にもなりますので温度差は20度前後になります。1度上げるのも下げるのも必要なエネルギーは同じですので、どうしても冬の方が必要なエネルギーが多くなるのです。
暖房器具を比較!一番節電できるのは?
まずは暖房器具を比較してみましょう。
■暖房器具の特徴
・エアコン
部屋全体が暖まるので過ごしやすく、暖房器具として最も好まれています。反面、消費電力が大きく、特にスイッチを入れてから部屋がある程度暖まるまでは非常に多くの電力が使われるので節電するには工夫が必要そうです。リビングなどで使用する18畳以上の大型エアコンであれば、最新モデルでも消費電力は1,500Wになります。6畳程度の小型モデルなら500W前後になります。
・こたつ
床で生活する日本人の生活様式に合っているため、依然人気のある暖房器具です。足しか暖まらないという欠点がありますが、脚を温め頭は冷やすという形は体にもいいとされています。消費電力は500W程度が一般的ですが、最近のこたつはサーモスタットで必要以上に暖めることはなく、また「強」で使うこともまれですので、実質3分の1程度の電力量と考えてよいので節電になりそうですね。
・電気カーペット
比較的安価で手に入り、他の安価な電気ストーブなどに比べると安全性が高いため、小さなお子さんがいる家庭などで人気があります。消費電力は500W程度とこたつと同じくらいですが、こたつのように暖める空間が限定されていないので常に最大の消費電力を使ってしまいます。暖める範囲を半分にしたり、切り替えスイッチで「弱」またはオフにしたり、断熱シートで熱を逃さないなどの工夫で節電した方がよいでしょう。
・電気ストーブ
電気カーペット同様、価格が安いのが一番のメリットです。ハロゲンやカーボンなど暖め方に違いがありますが、どちらも部屋全体を暖めることはできません。脱衣所やトイレなど局所的に暖めたい場所で使用するとよいでしょう。消費電力は1,000Wと比較的高めです。
■電気代で比較
・エアコン
エアコンは自動制御しますので、消費電力を常にMAXで使うことはありません。稼働してから暖まるまでは非常に大きな電力を消費しますが、一度暖まると消費電力は小さくなります。平均して2分の1の電力量と考えると、1時間あたり大型エアコンで19円、6畳程度の小型エアコンなら6円程度になります。
・こたつ
前述のとおり、暖まるとサーモスタットが働きますし、「強」で使用すると熱くなりすぎますので、通常は3分の1程度の電力量と考えられます。すると1時間当たりの電気代はおよそ4円となり節電になりそうです。
・電気カーペット
こちらも前述のとおり、こたつとは違って常に表示の消費電力を使用しますので、電気代は高くなります。1時間当たりおよそ9円と節電にぴったりとは言えません。
・電気ストーブ
電気カーペットと同じく、常に1,000Wを使用しますので、電気代は高くなります。1時間つけっぱなしで使用したとすると、電気代はおよそ26円になってしまいます。
■目的に応じて賢く使おう
暖房エアコンを使うと電気代が高くなるという考えはもう古いかもしれません。この4つの中ではエアコンの進化が最も著しく、年々節電効果は高くなっています。リビングなど人が長くいる場所で長時間使用するなら、節電で考えてもエアコンが最も適しています。
1人暮らしや子供部屋など、狭い場所で少人数で使うならこたつも節電になります。エアコンより節電になること、またエアコンに比べて初期費用が安いのが利点です。
電気カーペットや電気ストーブは、エアコンやこたつを使う上での補助器具として使うと上手に節電できそうですね。