九州電力のクリーンエネルギーについて

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九州電力が取り組むクリーンエネルギーの未来!

原子力発電に変わる新たなエネルギーとして、世界的な普及・導入への取り組みが進んでいるのがクリーンエネルギーです。

CO2を排出しない、地球に優しいクリーンエネルギーに関する九州電力の取り組みについてまとめました。

■九州電力のクリーンエネルギーとの関わり

近年盛んに叫ばれるようになったクリーンエネルギーというのは、電気や熱に変えても有害物質を排出しない地球にとってクリーンなエネルギーの総称です。

太陽光発電システムや水力発電・風力発電・地熱発電などがこれにあたります。

九州電力は地熱発電を中心とした再生可能エネルギーの開発と導入に力を入れていますので順番に見ていきましょう。

●地熱発電の推進

地熱発電は風力や水力と比べて天候に左右されにくく、安定的なクリーンエネルギーです。

温泉が多い九州地区は地理的に恵まれた環境にあり、九州電力管内では全国の4割にあたる設備量を保有しています。

日本最大規模の八丁原発電所をはじめ、積極的に開発を進めています。

菅原バイナリー発電所では九重町から提供される蒸気・熱水などの地熱資源を使用して、九州電力のグループ会社である九電みらいエナジーが発電に取り組んでいます。

このように、自治体と民間企業が協働で地熱発電事業を実施する取り組みというのは国内でも初めての試みです。

この取組みによって、2015年度は14,100トンのCO2排出量の削減に成功しました。

●地熱開発への取り組み

さらに、国内初の事業用地熱発電所である大岳発電所の老朽化による発電設備の更新を予定しており、出力の増加にともなって年間6,700トンのCO2排出量削減につながります。

さらに大分県平治岳北部地点や鹿児島県指宿市で、地熱発電資源の確認や開発検討が進んでいます。

これまでのノウハウをいかし、2016年からは北海道電力と共同で地熱資源調査への技術提供をすすめるなど、九州地域外での地熱開発にも取り組んでいるのが大きな特徴です。

●水力発電の推進

2015年度末時点で九州電力管内の水力発電所は140ヶ所あり、2015年度のCO2排出抑制効果は252万トンでした。

さらに2016年4月には佐賀県の中小場発電所、6月には鹿児島県の新名音川発電所が運転を始めており、年間1,700トンのCO2排出削減効果が見込まれています。

経済性や立地条件を踏まえ、地域との共生をはかりながら水力発電の開発に取り組んでいます。

●風力発電の推進

風力発電は風向き・風速・時間帯などによって条件が変化するため、発電出力が不安定なことが課題です。

安定供給のためにバックアップ電源の確保や出力変動対応の取り組みが進められています。

宮崎県串間市で2016年から建設工事を開始しており、2020年の運転開始後は年間57,000トンのCO2排出につながると試算しています。

●太陽光発電の推進

半永久的にエネルギーの活用が見込める太陽光発電は、コストの少ないクリーンエネルギーのひとつです。

九州電力では、管内の発電所跡地を利用した太陽光発電の開発に取り組んでいます。

九州地域は高い晴天率と日照時間を誇り、雪国のように太陽電池パネルに雪が積もる心配もなく太陽光発電に適した地域です。

しかし太陽光発電は天候や時間帯に左右される面が大きく、電力の安定供給に影響をきたしやすいため、電圧の品質を維持するための設備対策が大きな課題となっています。

●バイオマス発電への取り組み

産業廃棄物を利用するバイオマス発電は、今後の普及に期待がかかるクリーンエネルギーです。

バイオマス発電とは化石燃料をのぞき、木質資源や家畜糞尿、食物残渣などの動植物から作り出されるエネルギーで発電する仕組みのことです。

バイオマス発電の推進によって産業廃棄物の削減にもつながります。

グループ会社であるみやざきバイオマスリサイクルが鶏糞によるバイオマス発電を実施しているほか、バイオマス発電業者から電力を購入することで普及につとめています。

■再生可能エネルギーの受け入れ対応について

自然環境の整った九州では、再生可能エネルギー発電設備の導入が急速に進んでいます。

これらのエネルギーを効率よく受け入れていくためには、出力変動に応じた対応が必要です。その取り組みについてまとめました。

●太陽光発電の不安定供給を補う仕組み作り

太陽光発電では日中の発電量が最大となり、夕方になるにつれて減っていき夜間にはゼロになります。

そのため、日中のうちにダムへ水をくみあげておいて(揚水)、夜になったらダムから放水して発電するという揚水発電と組み合わせて運用しています。

さらに、30万kWh貯めておける大容量蓄電池に日中に太陽光発電で余った電力をためておき、夜間に放電するという方法もとられています。

この取り組みによって、時間帯による太陽光発電の不安定さを補うことができるのです。

●FITによる再生可能エネルギーの導入拡大

2012年7月に開始したFIT(固定価格買取制度)。

再生可能エネルギーの導入促進をはかるために、国が電気使用量とともに賦課金を徴収する制度です。FITによる再生可能エネルギーはCO2を排出しないため、それ以外で発電した場合と比べてCO2排出量を抑制できたことになります。

この制度による再生可能エネルギーの設備導入率は、九州電力管内で国内の2割を占めています。自然条件の整った九州地域は全国的に見ても導入が進んでいると言えるでしょう。

■環境に恵まれた九州電力はお手本的存在

九州は温泉地が多いことから、さらなる地熱発電の普及や開発が期待されます。

ほかにも晴天率の高さや雪が降らないなど、九州電力管内は地域条件に恵まれており、クリーンエネルギーの開発や導入率も全国的に高い存在です。

今後も国内のクリーンエネルギーの普及をけん引していってほしいですね。

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わかな
ライター/節電・節約大好き
半ば節電・節約が趣味の女性ライターです。「お家の電気」の話が得意です。

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