電力自由化で有力な自然エネルギー波力の紹介

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電力自由化後の最注目株!海の自然エネルギー「波力」による発電とは?

電力自由化が始まり、自分で電力会社を選べるようになったことで、消費者はその電力会社がどのような事業を行っており、信用できるのかどうかまだを判断するようになりました。

また、電力自由化を受けて、その電力会社でどのような電力が使われているのかを意識する人も同様に増え始めています。その中でも、最も注目されているのが、エコな発電方法、つまり自然エネルギーによる発電が行なわれているのかどうかにあると言っても過言ではないでしょう。

自然エネルギーによる発電には、太陽光発電、水力発電、風力発電などの種類があり、これらが主に知られている発電方法でしょう。

しかし、電力自由化以降、次世代の自然エネルギーとして注目されているのは、波力発電です。

波力、つまり波の力で発電する波力発電は今までほとんど脚光を浴びることはありませんでしたが、電力自由化が始まって自然エネルギーへの注目度が高まるとともに注目が集まるようになりました。

では、波力発電とはどのような仕組みで発電が行なわれていて、どのような特徴を持っているのかを見ていきましょう。

波力発電とは

電力自由化後、自然エネルギーによる発電の中でも最注目株である波力発電ですが、一般の方々はほぼその仕組みがどのようなものかご存知ないと思います。

まずは、簡単な歴史と仕組みについて見ていきましょう。

歴史

実は、波力発電を初めて実用化させたのは日本なのです!

1900年代の始め頃から研究が始まり、1965年に当時の海上保安庁により、初めての実用化に成功しています。

さらに驚くべきことに、当時作られた波力発電装置は、現在でも現役で稼動中なのです。

しかし、その後火力発電が開発され、波力発電の数倍の発電能力を持つ火力発電に注目が集まり、波力発電はあまり注目されなくなっていってしまいました。

波力発電の仕組み

それでは、波の力でどのように発電を行うのかを簡単に見ていきましょう。

まず、波の力そのものによって、発電機のタービンを回して発電する方法があります。波力発電と聞いた大半の人が思い浮かべる発電方法かもしれませんね。

また、波風の力を利用して発電する方法もあります。こちらは仕組みとしては風力発電に近いものになっています。

そして、越波型という波力発電の方法もあります。その方法とは、まず海の中に簡易的な池のようなスペースを作り、そこに小型の防波堤を設置します。そしてその防波堤を乗り越えてやってきた波が生み出すエネルギーを持って発電を行います。防波堤を乗り越える波の力はみなさんが想像される以上に凄まじく、かなりのエネルギーを得ることができるのです。

波力発電のメリットとデメリットとは

波力発電の歴史と仕組みを簡単に把握したところで、では波力発電にはどのようなメリットとデメリットがあるのかを見ていきましょう。

メリット

波力発電のメリットは、波の力は自然エネルギーであるため、いくら使ってもなくならないというのがまずはあげられます。

しかし、日本においてはもっと大きなメリットがあります。それは、日本は島国ですので、波力発電設備を作る場所がたくさんあることです。

日本は地熱も豊富であることが知られており、地熱、波力は日本の自然エネルギーによる発電の要になっていくと予想されています。

デメリット

では、波力発電のデメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。

まず、波力発電の設備は比較的大きく、尚且つ自然界である海に設置するため、海洋生物などに悪影響を及ぼし兼ねないのが大きなデメリットと言えるでしょう。

また、波力発電はまだ注目されてから日が浅いので、設備の進歩も遅く、いまだ設備費用が多額にかかるのがデメリットと言えます。

つまり、波力発電を増やすには、お金がたくさんかかるのです。

今注目を集めているワケ

では、電力自由化が始まった今、なぜ波力発電が注目を集めているのでしょうか。

経済効果が見込める

波力発電の普及が進むにつれて、海で発電設備を作るための技術の進歩が期待されています。

例えば、海で使うのに適した新素材の開発、などです。そしてそういった技術の進歩は海で使う機械や部品の製造に長けている造船業界などにおいては市場を広げるチャンスとなり、そこで雇用が生まれるといった経済効果が期待されているのです。

波力発電は自然エネルギーというエコなエネルギーを使っているからだけではなく、そのような経済効果も期待されているのですね。

まとめ

電力自由化が始まった今、自然エネルギーによるエコな発電に注目が集まっています。

そんな中、太陽光や水力、風力などといった、比較的メジャーな自然エネルギー発電とは一線を画する波力発電が注目を集めています。

設備費用が高かったり、海洋生物への影響があったりと、まだまだ課題は山積みですが日本は島国ですので、波の力を有効に使っていきたいところです。

また、波力発電の普及を進める中で、その技術の開発のために造船業界で新たな雇用が生まれるような経済効果も期待されています。

電力自由化前はあまり脚光を浴びることもなかった波力発電ですが、これからは要注目です!

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笹葉
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