電力自由化切り替えのカギ?プランの契約条件に注意
前回は電力自由化で出た新しいプランの特性のお話をし、最後に契約違約金の話が出ましたが、そもそも契約条件がゆるい電力会社、電気料金プランに申し込んでおくというのも手です。(プランの特性について興味がある方は記事の一番下の記事リンクからチェックしてください)
月々の割引料金が大きいけれど違約金が高くつくプランよりも、月々の割引料金がさほど高くなくても違約金が発生しないプランに申し込むという考え方も大いに考えられると思います。
また、こうした考え方をお勧めするのは、もう一つ、今後のことを踏まえた理由があります。
電力自由化と違約金はセットで考えるのが得策
しかし、冒頭でご説明した通り、それはまだ全体で考えれば2%ほどの人たちであり、電力会社の切り替え自体はまだまだ一般的ではないというのが事実です。
ですから、これから先、更に電力会社の切り替えが加速してきた場合、新電力会社が更にお得なプランを発表して電気小売市場の競争が激化していく可能性が考えられます。
その時、契約条件の厳しい電気料金に加入してしまっていると、そこからの切り替えが容易に行えなくなります。
将来そのような状況になるかはまだわかりませんが、今電気料金プランを検討する上で契約条件がゆるい電気料金プランを検討するというのは意識しておいても良い観点かもしれません。
ガス自由化を見越して動こう!
それは、2017年4月から始まる都市ガスの自由化です。
電気に引き続き、インフラの一つであるガスも小売の自由化が始まります。
そうなると、予想されるのが電気とガスをセットにした電気、およびガス料金プランです。
現在でも、東京ガスなどのガス会社は積極的に電気小売に参加しており、その背景には2017年のガス小売自由化があるとされています。
ガス小売の自由化が始まると、今回の電力自由化と同じく様々な企業がガス小売に参入してくると予想されます。
そして、ガス小売を手がける企業は同時に電気も手がける可能性が高く、そうなってくると必ず「電気+ガス」のセットで割引率が高くなる電気料金プランというのがリリースされるでしょう。
その動きを見越して現時点ではまだ電力会社の切り替えを行わないという判断をしている方もいます。
ただ、それはもちろん予想に過ぎず、その人の状況や環境に基づいた判断ですので、参考意見として捉えるようにしましょう。
まとめ
電力自由化によって電気小売市場が自由化されることにより、消費者にとってとてもお得な電気料金プランをリリースする企業などが現れました。
しかしその一方で、実際に電力会社を切り替えたという方はまだ少数派で、日本全国で見れば2%くらいに留まっています。
また、海外での電力自由化の事例を見ると、結果的に限られた企業にのみ契約が集中して、自由化したにも関わらず価格競争が起こりづらい状況になってしまったという事例もあります。
こうした状況の中で、本当に電気料金はお得になるのかどうかという判断は非常に難しい問題です。
2017年4月にはガス小売の自由化も予定されており、その後に電気とガスのセットで割引になる電気料金プランなどがリリースされるのもほぼ間違いないでしょう。
電力自由化が決まった際は至る所で「電気料金が安くなる!」と都合の良いことばかりが宣伝されましたが、実際には消費者にとって自身がどれだけ冷静に状況を判断できるかという自主性が求められるようになったとも言い換えることができます。
電力自由化によって電気料金がお得になるのかどうかは、お住まいの地域、家族構成などのその人をとりまくライフスタイルによって変わってきます。また、お仕事をどのようにされているか、家族がどれだけ家にいるのかというライフスタイルによっても変わってくるでしょう。
そして、電気料金のみではなく、キャンペーンや特典といった直接的な値下げではない要素を考えて、そのプランに申し込むことによってどのようにお得になるのかということを知る必要があります。
こちらのページをご覧の皆様には是非、現在の状況を冷静に判断して、節約になるにはなにを選択したら良いのかということを考えてみていただければと思います!