【全5回連載】電力自由化って何をすればいいの?vol.4
特に、電力自由化後に電気小売を開始した会社の中にはユニークな電気料金プランを提供している会社も多く存在します。
ただし、こちらでご紹介した電力会社が必ずしもお得になるというわけではありませんので、ご注意ください。
必ずあなた自身の電気使用量やライフスタイルにあった電力会社や電気料金プランを選ぶようにしましょう。
ソフトバンクでんき
携帯電話キャリアとしても有名なソフトバンクが運営している「ソフトバンクでんき」は、携帯電話やインターネットだけでなくさらにはタブレットなどとの契約と、一緒に電気も契約するとお得になる電気料金プランを提供しています。
また、毎月の電気代1,000円ごとに5ポイントのTポイントがつくのも大きな特徴と言えるでしょう。
ソフトバンクユーザーではなくとも契約することは可能ですが、対象となるエリアは現在東京電力エリア、関西電力エリア、中部電力エリア、北海道電力エリアのみになっています。
auでんき
こちらは完全にauユーザー向けのサービスとなっており、本人かご家族の誰かがauと契約している場合のみ、電気料金プランにも申し込むことができます。
対象エリアは、沖縄と一部の離島を除くほぼすべてのエリアを包括しています。
auでんきの特徴は「auでんきセット割り」という、携帯電話などと電気を一緒に契約することで受けられるキャッシュバックです。
キャッシュバックといっても現金ではなく、au WALLETというauが運営している電子通貨へのキャッシュバックになります。
比率は利用料金に対して1%〜5%の割合でキャッシュバックされるので、利用料金が高い人ほどお得といって良いでしょう。
電力自由化が始まる前から、ずっとauを使っていたよ!という方にとっては一番はじめに検討してみても良い電力会社かもしれません。
東京ガス
東京ガスの場合、ガスと電気を一緒に契約すると受けられる割引「ガス電気セット割」が最大の特徴です。
「ガス電気セット割」を適用すると、月額で270円の割引を受けられます。
東京ガスの場合ガスと電気に加えてインターネットも加えた「東京ガストリプル割」も存在します。
ガスと電気と、東京ガスの提携しているプロバイダに加入してインターネットを行えば、プロバイダの指定する比率によって割引を受けられるというものです。
さらに、東京ガスの場合は「パッチョポイント」というオリジナルのポイントが貯まるのも特徴で、かなり割引特典の多いプランだということができるでしょう。
J:COM電力
こちらは、J:COMの提供するケーブルテレビなどの各種サービスと一緒に契約することで割引を受けることができます。
また、J:COMは2016年の電力自由化より前、2012年より、工場やオフィス、マンション一括などの特別高圧市場において電気小売市場に参入しており、電力自由化後に発足した他の電力会社よりも実績がある点が一つのポイントになるでしょう。
従来の電力会社以外と契約する場合、どうしてもその信頼性が不安要素になってしまいがちですが、J:COM電力ではすでにある程度の実績があるので、そういった意味では安心して選ぶことができる電力会社と言っても良いでしょう。
ENEOSでんき
エネルギーの供給という分野ではこちらも実績のある企業と言っても良いかもしれませんね。
こちらはやはりガソリン販売と提携した割引になっており、月々の電気料金の支払い方法をENEOSカードに設定すると、ガソリン、軽油、灯油の代金でリッターあたり1円割引が受けられます。
電気自動車の普及などガソリンスタンドと車と電気の関係は、電力自由化を契機に強まるという見方も出来ますので、よく車に乗るよ、という方にとっては選択の候補に入れても良い電気料金プランかもしれませんね。
ヤマダのでんき
家電量販店の中では、電力自由化後いち早く電気小売に参入したのがヤマダ電機でした。
なにかとセットの割引は適応されないのですが、契約することで電気料金の支払いに対してヤマダポイントが還元されます。
ヤマダ電機をよく利用するという方は選択の候補にしてみましょう。
まちでんき
電力自由化を受けて「まちでんき」というブランドを楽天が立ち上げたものになります。
こちらも、セット割という性質のものではなく、電気料金の支払いに対して楽天ポイントの還元が受けられる電気料金プランになっています。
楽天ポイントは、インターネット通販大手の「楽天市場」を中心に、楽天トラベルなど、様々なサービスにおいて使用することができるので、楽天のサービスをたくさん利用している場合は、かなりお得になると言って良いでしょう。
さらに、初めての加入時に5,000円相当のポイントをもらえるキャンペーンなどもよく行っていますので、加入をする際はキャンペーン時期を見極めて加入すると良いでしょう。
最終回は電力自由化の実際の手続きに必要なフローをご紹介します。