【全5回連載】電力自由化って何をすればいいの?vol.3
単純な電気料金の安さで選ぶだけではなく生活環境、ひいては地球環境まで色んな観点から選び方をおすすめいたしました。
それでは、今回は電力会社と契約を結ぶ前に、知っておきたい確認事項や注意事項をまとめて解説いたしましょう!
個人情報の扱いがしっかりしているか確認する
これまではずっと同じ電力会社に全員が登録しており、比較的そういった情報の管理もしっかりとしていたのですが、これからは電力自由化を受けて新しく電気小売に参入してくる企業も多く、企業としての信頼度はきちんとチェックする必要があります。
あなたの情報を守ってくれる会社かどうか?
ホームページ上の「個人情報に関する保護方針」といった記述をきちんと確認したり、個人情報の扱いをきちんとしていますよという証拠である「プライバシーマーク」の記載があるかどうかのチェックなどは最低限しておきましょう。プライバシーマークは、だいたい会社の概要や個人情報に関する記述のあるページなどに記載されています。
いくら電気料金が安くても、個人情報の管理がしっかりしていない会社には契約するべきではありません。
電力自由化によって、電気の小売市場は自由競争の場となりました。
これは、消費者にとってとても嬉しい効果がある反面、様々な企業が参入してくるため、きちんと信頼度をチェックするなどの自分の身は自分で守るという意識が必要になってきます。
きちんとその点は頭に入れておくようにしましょう。
電力切り替え先を決める時の注意点
電力自由化が施行される以前は、ほとんどの方が同じ地域の電力会社に契約しており、従来の電力会社でしたらその中で電気料金プランを変更する場合、契約違約金などが発生することがありませんでした。
しかし電力自由化後に電気小売を開始した新しい電力会社の場合、契約期間があらかじめ決められており、その期間内に電力会社の切り替えを行ってしまうと違約金が発生するといったことにも今後は留意しないといけません。
契約期間と違約金について
その多くが二年間という期間になっており、新しい電力会社にしたけれど、料金が思ったより高いのですぐ切り替える、ということを繰り返していると違約金が積み重なってかえって損をする結果にもつながりかねません。電力会社や電気料金プランを検討する場合、契約期間と違約金の関係をよく確認しておくようにしましょう。電力自由化が始まったからと言って、焦って電力会社を切り替える必要はないので、じっくり検討した上で選んでいきましょう。
またこの契約違約金は、引っ越しに伴う電力会社の切り替え(対象エリアから外れてしまった場合など)の場合には発生しない場合もありますので、その辺りも事前に確認ができるのであれば、しておいたほうが安心でしょう。
電力自由化はまだ新しいサービスだからこそ気をつける点
新商品が出たので買ってみたけれどショップで使い方を聞いてみたら、スタッフさんもまだきちんと把握してなかった…なんて、似たような体験を携帯電話のショップで経験された人もいらっしゃるかもしれません。
そんな状況と似たようなシーンに出くわす可能性が、電力自由化開始からまだ時間が経っていない現状では有り得るのです。
ここで重要なのは大企業であれば必ずしも顧客対応という面において安心出来るとは限らないのです。
大企業だからこそコールセンターの人数が多いので全員の知識取得率にバラつきがある可能性も有り得ますね。
またコールセンターに電話してみてなかなか繋がらないような会社は、顧客対応にはやや難があると見ても問題はないでしょう。
電力自由化が始まって歴史が浅いとはいえ電気というライフラインに関わることなので、顧客対応速度や体制がしっかりしているところかどうかの確認は大切です。
小さい企業だからこそ関わっている人が少ない代わりに全員が知っているということもあります。
その辺の見極めはWEBから申し込みや資料請求などをしてみて、その後の連絡が早かったかどうかなどで見極めるのが確実です。
まとめ
・個人情報保護体制がしっかりしている会社であるかどうか。
・契約期間やそれに伴う金銭の説明がきちんとあるかとうか。
・顧客対応体制が整っているか(スタッフの知識量含む)。
以上の3点の見極めが大切であるというお話を今回はいたしました。
次回は、どんな電力会社がどんなプランを提供しているのか実例を元に紹介していきます。