好きな家電→Panasonicスチーマーナノケア
電力自由化に欠かせない存在?!HEMSとスマートメーター比較
じつは2つとも、これからの家庭の電気を考える上でなくてはならない存在なのです。
電力自由化に欠かせないこれらの機械とシステムについて、詳しくご説明しましょう。
スマートメーターってなに?
スマートメーターの目的
スマートメーター導入の背景には、スマートグリッドの考え方があります。これは次世代送電網のことで、送電網の自動化や効率化をはかり、再生可能エネルギーを普及させるという目的があるのです。このほかにも、以下に挙げるようなメリットが受けられると考えられます。 ◎コスト削減 スマートメーターは自動的に電力使用量を計測し、30分おきに電力会社にデータが送られる仕組みになっています。これによって各世帯を検針員がまわる必要がなくなり、従来と比べて大幅なコスト削減が実現できるのです。 ◎計測精度の向上 アナログ式電気メーターは、内部の機械の経年劣化によって電力量計測の精度が落ちてしまうことが問題でした。一方、スマートメーターは内部に部品がなく、半導体回路で構成されているため故障の心配はほぼありません。
そのため、電力自由化以前よりも正確な電力使用量が把握できるようになるのです。
◎災害時にも安心諸外国ではすでに普及が進んでいるスマートメーターですが、日本では東日本大震災を機にその必要性が強く問われるようになりました。
スマートメーターがあれば電気の供給の切り替えもスムーズに行える上、リアルタイムで対処できるようになることから停電を未然に防ぐことも可能になるのです。
HEMSってなに?
この略称で「ヘムス」と読みます。
HEMSは、スマートメーターと連携することで家庭のエネルギーを節約するためのシステムで、2030年までに全家庭への普及を目指しています。
HEMSがあれば、家にある電化製品とHEMSを繋ぐことでリアルタイムで電力使用量がわかるほか、電子機器を自動で制御することも可能です。
HEMSの役割とは
◎見える化する
HEMSは家庭で使うエアコン、テレビ、冷蔵庫といった家電や、太陽光電池パネル、電気自動車などをネットワーク化し、リアルタイムで電力消費量を記録して確認することができます。
電力自由化以前は、使われた電気の数字を具体的に知ることはできませんでした。
しかしHEMSによって電力量が見える化されることで意識が高まり、省エネ・節電効果もおのずと高まるのではないかと見られています。
◎電気機器を自動制御する
一定の量に達したら自動的にオフにする、◯度に達したら冷房を止める、◯時になったら照明を落とすなどといった設定ができます。
さらに、機器によっては家にいないときでもスマホから遠隔操作も可能です。
外出してから消し忘れに気づいても問題なく電化製品を使えるようになります。
HEMSとスマートメーターの違いって?
それに対してHEMSは基本的に各家庭で導入するもので、家庭内の電気を上手に使うためのもの、と考えるとその存在の意味が少し分かりやすくなりそうですね。
HEMS・スマートメーターと電力自由化の関わり
これまでは地域ごとに決まった電力会社を利用し、画一的な電気料金プランしか選べなかった私たち。
しかし電力自由化後は、一般家庭でも、わたしたち消費者側に会社もプランも決める選択権が与えられたのです。
小売電気事業に新規参入した企業は、HEMSやスマートメーターの導入を見越したさまざまなプランを用意してきています。
例えば各世帯のデータを参考に、時間帯ごとに料金単価を変えたり、電力需要の増す夏や冬のピーク時に合わせて割高にしたりといったことができます。
一方各家庭ではHEMSで細かく測定されたデータを見ながら、それぞれに最適なプランを選ぶことができます。
つまりHEMSとスマートメーター、両方が連動することで、さまざまなメリットが受けられるようになるのです。
これからの電気の可能性を広げてくれるもの
今後の普及で電気の可能性とネットワークはますます広がっていくことでしょう。
電力自由化は、消費者が電気を自由に選べるようになる仕組みです。
それには電力会社・消費者ともに、より電気やエネルギーについて知っていく必要があるのではないでしょうか。