九州電力の電力自由化で出した3つの新電気料金プランでお得なのは?
その中で、個人の家庭向けの電気料金プランは2つです。
そのどちらのプランもユーザーにとっては利点がわかり易いものになっています。
電力自由化を受けて、全国的に電力会社各社が新しい電気料金プランをリリースしましたが、その中でも九州電力の電気料金プランはかなりシンプルでわかり易いものになっています。
現在、従来のプランを継続して契約されている方の中には、新しいプランに変更した方が節約になる場合もあります。
これから九州電力の新電気料金プランについて解説しますので、是非参考にしてみてください!
今まで通りのプラン
新規プランとの比較用に、従来の電気料金プランについても解説いたします。
■従量電灯B
従量電灯Bは、すべての季節、曜日、時間帯によって電気料金が一律であり、多くの家庭が契約している標準的な電気料金プランになります。
対象となるのは、契約電流が10Aから60Aの家庭です。
電気料金の単価はその使用量によって、三段階変化します。
単価に関しては後述する「スマートファミリープラン」とほぼ変わりませんが、多く電気を使用するご家庭の場合、スマートファミリープランの方がお得になる可能性が高いので、よく検討してみてください。
従量電灯Bの料金単価は下記のような設定です。
・基本料金(平成28年10月1日からの料金)
10A:292.60円
15A:437.40円
20A:583.20円
30A:874.80円
40A:1,166.40円
50A:1,458.00円
60A;1,749.60円
・電力単価(すべて1kWh単位)
最初の120kWhまで:17.19円
120kWhを超えてから300kWhまで:22.69円
300kWhを超えた分:25.63円
特に、「300kWhを超えた分」が後述のスマートファミリープランよりも割高になっているので、この価格帯での電気使用が多くなる場合はプラン変更を検討すべきでしょう。
電力自由化後の新料金プラン
新料金プランは全部で3つありますが、そのうち一つは商店や事務所向けのプランになる為、ここでの紹介は個人向けに特化します。
■スマートファミリープラン
現在、「従量電灯B」を契約されている方は、こちらのスマートファミリープランに応募した方がお得になる場合があります。
現在従量電灯Bをご契約されている方は下記説明をよく読んで、プランを変更するかどうか検討してみてください。
契約電流が10Aから60Aの方を対象にしたプランです。
電気料金単価は、従量電灯Bと同じく、季節や曜日、時間帯の変動はなく、使った電気の量で単価が変動します。
オプションとして「2年契約割引」を選ぶことができます。2年間、継続で契約することを約束することで、年間540円の割引を受けることができます。
スマートファミリープランに加入する為には、料金の支払いを「口座振替」か「クレジットカード払い」にする必要があります。
現在、それ以外の方法で料金の支払いを行っている場合は自動で料金の支払いができ、便利になる可能性が高いのでこの機会に変更を検討してみてください。
基本料金は「従量電灯B」とまったく同じです。
料金単価が、「従量電灯B」と少し異なります。
・電力単価(すべて1kWh単位)
最初の120kWhまで:17.13円
120kWhを超えてから300kWhまで:22.63円
300kWh以上の場合:24.49円
すべてにおいて「従量電灯B」よりも安くなっていますが、特に300kWhを超えたあとの料金は1kWhあたり1円以上安くなっています。
現在、「従量電灯B」を契約されている方はこちらのプランに変更するべきだと言えるでしょう。
■電化でナイト・セレクト
時間帯、季節、曜日のすべての要素で電気料金が変動するプランです。
オール電化を使用しているなど、夜間での電力使用にシフトできる方向けのプランになります。
「夜間」の時間をどの時間にするかで、3つのプランの中から選択することができます。
・電化でナイト・セレクト21
夜間時間を21時〜翌7時に設定しています。
夜型の生活をしている場合にお得なプランです。
・電化でナイト・セレクト22
夜間時間を22時〜翌8時に設定しています。
従来の夜間料金設定があるプランに沿った夜間時間設定がされているプランです。
・電化でナイト・セレクト23
夜間時間を23時〜翌9時に設定しています。
朝に洗濯機を回したりなど、朝型の生活をされている方にお得なプランです。
季節変動は、「春・秋」が3月1日〜6月30日と10月1日〜11 月30日で「夏・冬」が7月1日〜9月30日、12月1日〜翌2月末まで、になります。
「夏・冬」の方が昼間の料金設定が割高になります。
夜間の料金設定は変わりません。
また曜日は、平日と休日(土曜日、日曜日、祝日)に分けられます。
それぞれの料金設定は以下の通りです。
(すべて1kWhあたり)(平成28年10月からの料金)
平日昼間(夏・冬):26.40円
平日昼間(春・秋):23.56円
休日昼間(夏・冬):20.88円
休日昼間(春・秋):17.55円
夜間:13.02円
季節や曜日、時間帯など、ご自分の家庭でどのように電気を使っているかが把握できれば、お得な料金プランと言えるでしょう。
まとめ
その中でも個人のご家庭に関するプランは2つで、従来の電気料金プランに似たものと、かなり複雑に電気料金が設定されているものとがあります。
ただし、どちらの場合も、新料金プランに変更した方が従来の電気料金プランよりも節約になる可能性が高いです。
とはいえ、ご自分の家庭の特性を考えずにプランを選んでしまうと、割高になってしまう可能性もあります。(昼間ずっと家にいるのに、昼間の時間が高い料金プランを選んでしまう、など)
ですから、ご家庭の電気使用状況をよく調査してから、プラン移行を検討するようにしましょう!