電力自由化で動力電力さえ電気料金が安くなる!?
疑問①動力とはそもそもなんですか?
動力=低圧電力のことを指し、動力というのは業務用エアコンやモーターなどを動かすときに使う電灯以外のものです。
もう少し詳しくいうと、動力とは三相200Vの電源を表します。
よくごっちゃになってしまうもので、単相200Vと呼ばれるものが存在します。
単相200V、正式名称は単相3線式といい、200V機器に対応可能なものです。
ただこれは動力ではありません。
機械や装置を動かす動力の表記は「単相」ではなく「三相」なのです。
電気料金で見ると、一般的な電灯は基本料金が安くなっている分使用料金は高い設定になっています。しかし動力の場合は、基本料金が高くなっている分、使用料金が安い設定になっているのが特徴です。
疑問②動力の電気料金の下げ方とは?
まずは現在使用されている機器の見直しをすることで。基本料金の見直しもできます。
使っていないものは減設したり、逆に増やしたいときには適切な増設を行うことで料金が変わってきます。
もしも機器の見直しをしたい場合は、電力会社ではなく電気配線工事を担当した電気工業社に相談するのがいいでしょう。
万が一、電気配線をしてくれたのがどこの会社かわからない場合には、建築を担当してくれた工務店や不動産に問い合わせればわかります。
電気工業社なら、よくインターネット上で見かける単相200Vへの質問も的確に親身答えてくれるだけでなく、依頼主の代理で電気工事の許可申請も行ってくれます。
非常に頼れる存在なのは間違いありません。
切り替えや新規をご検討されている方は必ず相談してみてください。
電気料金の決め方
低圧電力の電気料金は契約電力の内容によって変わることをご存知だと思います。
低圧電力はお客様の任意で、2種類の契約方法を選択可能です。
何もわからない新規で契約される場合、電気工業社が決めてくれることが多くなっています。
2種類ある契約方法とは、主開閉器契約と負荷設備契約です。
主開閉器とはあまり聞きなれないかもしれませんが、これはブレーカーのことです。
主開閉器契約はブレーカーの容量で電気料金が変わります。
来客が少ないオフィスではこの契約で十分足りる可能性が高いでしょう。
次に負荷設備契約ですが、こちらは使用される電気機器を決めたあとに総容量に一定の係数をかけ、電力を決めるものです。
負荷設備契約は、コンビニや工場など設備が長時間活動する場合や、24時間フル稼働させる場合におすすめの契約となっています。
低圧電力電気料金の一例
主開閉器契約と負荷設備契約の存在を知っていただけたので次は例として、東京電力エナジーパートナーの電気料金を見てみましょう。
まず電気料金は季節によって異なります。
夏季とその他季節で区分され、毎年7月1日~9月30日が夏季。
毎年10月1日~翌年6月30日がその他の季節となります。
エアコンが頻繁に使われる夏季のほうが電気料金は高く設定されており、17円06銭。
その他の季節では15円51銭が東京電力エナジパートナーの場合の電気料金の単価になります。
そのため低圧電力でエアコンを契約されている方は、エアコンを使用しない期間中はブレーカーを切っておくのが良いでしょう。
意外と知られていませんが機器の電源を落とすだけでは、機能上少量の電気を消費していきます。
つまり使用していないのにもかかわらず使用電力が高くなり電気料金も上がるのです。
電気のとお金の無駄になってしまうのでブレーカーを切ることをお忘れなく!
動力の電気料金まとめ
最後にこれまでのまとめをしておきたいと思います。
まず動力とは、低圧電力のことを指し一般家庭で使われる電灯とは異なります。
動力は「三相200V」と表記されることもありますので、ご注意ください。
また電気料金は、低圧電力の契約内容によって変わってきます。
契約内容は主開閉器契約と負荷設備契約の2種類となっています。
契約を検討されている方は、ご利用目的と期間に注意して自身にぴったり合う契約を選ぶことで電気料金を安くすることができます。
電力自由化で一般家庭の電気料金だけでなく、店舗などで使われる低圧電力も見直すことでより費用が抑えられるので、店舗などを経営されている方はぜひ一度試してみてください。