電気代って引っ越しの時どうすればいいの?
引っ越しをする際の電気代の計算はどうなるのか、解約と新しい契約のタイミングは?など、引っ越しにまつわる電気の疑問についてお答えします。
■引っ越しをする際の電気代はどうなる?
このときの電気代の計算方法について見てみましょう。
●電気代は日割り計算される
1ヶ月の電気代は、前月の検針日から今月の検針日までに使用した電気使用量に応じて計算されます。
この検針日は特に決まった日にちではなく、その月によって前後します。
引っ越しの際の電気代は日割り計算となり、あらかじめ引っ越し日を電力会社に知らせておく必要があります。
支払い方法ですが、支払い用紙で支払っていた場合は新しい住所に請求書が送られてくるように手配するか、引っ越し当日に立会い精算にすることもできます。
口座振替やカード払いだった場合は、引越し後も電力会社を変えない場合のみ同じ口座で支払うことができます。
電力会社が変わる場合は現地精算か請求書支払いにしましょう。
■引越し後の電気の契約はどうなる?
しかし2016年4月の電力自由化以降、私たち自身で好きな電力会社やプランを選べるようになりました。
引っ越しを機会に電力会社を乗り換えることで、電気代を今よりお得にするチャンスになります。
引っ越し先が近くで地域も変わらず、今までの電力会社のままでいいという場合でも、電力自由化後にプラン内容が変わったり増えたりしている可能性があります。
いずれにしても一度調べてみるのがオススメです。
●新電力会社の選び方
とはいえ、電力自由化といってもピンときていない人が多いでしょう。
現在、電気代を払うだけで各種ポイントがたまったり、ガス代やネット代が割引になったりとさまざまなプランが登場しています。
ポイントはいらないから電気代を安くしたい、という場合でも、対応したプランはたくさんあります。
まずは自分の引っ越し先のエリア内で、どんな電力会社やプランが選べるか調べてみましょう。
引越しが、電気について考えるいいきっかけになるかもしれませんよ。
■引っ越しの際の流れを見てみよう
●引っ越し前の手続きの流れ
・新しい電力会社やプランに申し込む
まず、新しい電力会社とプランを決めて申し込みます。
電話やFAX、インターネットでも申込みが可能です。手続きに時間がかかる場合があるので、引っ越した日に間に合うかどうかをあらかじめ確認しておきましょう。
もし間に合わない場合は、引越し先が東京なら東京電力などの地域の電力会社といったん契約してから、新たに契約し直すことになります。
このとき、スマートメーターの有無についても確認しておきましょう。
スマートメーターはデジタル式の電気メーターのことで、今後全世帯に導入される予定です。
新電力会社に申し込む場合は、引越し先にスマートメーターを取り付けてからの使用開始となります。
・現在の電力会社へ解約を申し込む
次に、現在の契約の解約の連絡をします。
余裕をもって引っ越しの2週間前までを目安にしましょう。
毎月の検針日にポストに投函される、電気使用料のお知らせ(検針票)を手元に用意します。
そして記載されている番号に電話をかけ、解約時に必要な以下の情報を伝えましょう。
インターネットで手続きできる電力会社もあります。
・契約者の氏名
・現在の住所
・引越し先住の所
・引越し日時
・お客様番号
引越し後も同じ電力会社を引き続き使う場合は、そのまま新住所での利用開始手続きができます。
ただし、電力自由化以前とはプラン内容が変わっていたり増えていたりする場合があるため、電力会社が変わらなくてもあらかじめ調べておくほうがいいでしょう。
・ブレーカーを下げて退去する
引っ越し当日はブレーカーを下げてから退去します。
ただし、寒冷地で凍結防止設備つきの給湯器を使っていた場合、配管の水が凍ってしまう恐れがあるので予め確認しておきましょう。
●引越し後
・ブレーカーのスイッチを入れる
入居したら、まずブレーカーのスイッチを入れます。
1.アンペアブレーカーのスイッチを入れる
2.漏電遮断器のスイッチを入れる
3.配線用遮断器のスイッチを入れる(安全器はフタを閉める)
・電気の使用開始や契約内容を確認する
事前に連絡してあれば当日から電気は使えるようになっており、使用開始日のお知らせや契約内容の確認は書類もしくはメールで送られてきます。
窓口や代理店ではなくインターネットから申し込んだ場合、インターネット上で契約内容や電気代を確認できるサービスがある電力会社も多く登場しています。
会員ページにログインできるかも確認しておきましょう。
■引っ越し時には余裕をもった手続きを
引っ越しギリギリにならないよう、余裕をもった手続きを心がけましょう。