電力自由化における新電力の基本

電気自由化が開始となりましたが、「新電力」とはそもそもどういう意味なのか分かりにくい部分がありますので、この記事では詳細を分かりやすく説明致します。

よくテレビでもよく聞かれるようになった新電力ですが、実際何が新しくなったのか分からないといったことをよく耳にします。

そこで始めに分かりやすく説明しながらも、さらに掘り下げた内容も説明していきたいと思います。

一般的に知っておくべき事から玄人向けまで対応できる内容となっております。

電力自由化における「新電力」とは?

発電に掛かるリスクはあるのか新たに新電力ができるようになっても、民間電力会社は発電装置や送電装置などコストが掛かりすぎてしまっては大きなリスクと成りかねません。

発電は電力自由化が開始されるのを見込み、民間電力会社も様々な工夫をして独自の発電方法を作りだしています。

例えば太陽光発電や風力発電で発電すれば、環境問題に積極的なアピールが良い広告材料にもなります。

しかし、結構な資金が必要な為それなりに大きな起業でないと難しいという欠点があります。

ただし、独自に発電できる必要性はなくとも電力自由化による新電力の供給はできます。

外部の発電している機関より電力を安く仕入れて、それを供給する事ができるのです。

なので、例えば発電とは一切関係のない外食チェーンをしている企業でも新電力に関する事業ができるという訳になります。

送電に掛かるリスクはあるのか

送電に関しては、送電網を新電力が独自に整備する事は現状でいうと費用が掛かりすぎる為に不可能です。

そこで従来の大手電力会社が持っている送電網を使用する事になります。民間の新電力会社は利用料を払って、従来の大手電力会社の送電網を借りているのです

したがって新電力をするにあたっても、すべてを担う事は民間企業では無理な部分があり、大手電力会社と助け合いながら電力自由化が始まりました。

電気代はどんどん高くなる一方だったのです電力自由化が一般家庭に始められてない頃の、例えば東日本大震災前一般家庭の電気代は引き上げていくばかりで大きな出費となっていました。

そこで、企業や自治体は電力自由化が始まる以前より電力コストの引き下げに力を入れていました。

新電力が登場してから、状況は一変し大手電力会社も電気代の引き上げは据え置き、民間企業の低価格に対抗すべく様々なプランの構築を始めました。

電力自由化により大手電力会社と民間企業での価格競争が起き、私達は様々なメリットが生まれる訳です。

新電力ネットワーク

電力自由化が始まる以前より大手電力会社が保有するサーバーによって発送電量がコントロールされてきました。

そして現在もそれは続いています。

しかし、様々な機関が研究に乗り出しています。

このままだと、不安定電力とされる太陽光発電・ガス発電等が途切れた時は大変な事態になりかねません。

実際に東日本大震災では電力供給がストップし病院や施設に入院されている方が亡くなられた例があります。

新電力が始まった事でそういう不測の事態を避ける為に、新電力ネットワークが構築されました。

電力変換装置と蓄電池を品質別電力研究センターに集めそこから絶対的に需要が必要な所へ電力供給を行うという画期的なものです。

これにより、東日本大震災の時のように電気がなかったために救われなかった命があったという最悪の結果を生む事が無くす事ができるというものです。

今回ご紹介した新電力についてですが、ただ電気代が安くなるだけではなくこれからさらに発展していく市場になります。

今まで大手電力会社が担ってきた独占市場を、民間に新電力としてマーケットができた事により経済も活性化され、私たちも電力自由化の開始による新電力について知っていく事がこれから沢山出てきます。

今までなんとなく電気を購入してきましたが、これからは私たちが新電力を選ぶ時代になりました。

そして、あらゆる関係機関も新電力のシステム構築化により、災害や緊急事態が発生した場合の電力供給ができる仕組みを作り上げました。

しかし、まだまだ発展途上の段階なので電力自由化が始まり新電力のこれからを私たちもよく知り、経済がさらに潤っていくと良いですよね。

消費者の目が厳しくあることが民間企業の成長を促す最大の起爆剤となります。是非電ニューで様々な知識や見解を得ていってください！