新電力からの乗り換えで違約金が発生する可能性も

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安いセットプランには要確認!新電力乗り換えで違約金も!

電力自由化がはじまり、携帯料金や衛星放送料金、ガス代、ガソリン代と組み合わせたセット割プランが多く登場しています。

ただし契約する前に注意したいのが違約金の存在です。

ペナルティのかかる条件やかかる金額などわかりやすく解説いたします。

電力自由化で登場した「違約金」

実は電力自由化が始まるまでは電気料金に関しては「違約金」という制度は存在していませんでした。

というのも、これまでは東京電力や関西電力といった地方電力会社が契約を独占していたので、契約を破棄して他の新電力会社に乗り換えるという選択肢がなかったからです。

ところが電力自由化で例えば、A社との契約期間中にB社に乗り換えるという選択肢が現れたのにともなって違約金という仕組みも登場しました。

違約金と聞いて思い浮かぶのが携帯電話ですよね。

ニュースでも取り上げられているほど話題になっています。

携帯電話では一定の期間中に他社に乗り換えるとペナルティが発生する仕組みですが、基本的には新電力会社も同じように定められた期間中に他の会社に乗り換えることでペナルティが発生します。

セット割についてくる契約期間に注意

電気の契約期間に関しては各電力会社や各プランによって異なります。

ただし、ガソリン代や携帯料金とのセット割を提供している新電力会社は契約期間が2年に設定されているところもあります。

現段階で使用していても、例えば携帯を買い換えるのと同時に携帯会社も乗り換えてしまうと割引分がぐっと減ることもあるので、セット割で新電力会社を選ぶ場合は、長期的に見て利用する可能性の高いサービスとのセット割を選ぶようにしましょう。

下によく選ばれているセット割を提供している新電力会社の契約期間をご紹介します。

●昭和シェル石油:12か月

●ENEOSでんき:12か月(にねんとくとく割は24か月)

●auでんき:12か月

●ソフトバンクでんき:24か月

●JCOMでんき:12か月

このようにセット割の多くは契約期間が1年から2年に設定されています。

ではその途中で解約した場合はいくらかかるのでしょうか。

実際いくらかかるの?

携帯電話の場合、途中解約や更新月以外の解約で高額の違約金が請求されることが問題となっていましたが、この問題もあってか電力自由化が始まる前にすでに経済産業省によって電力の小売営業に関する指針が発表されています。

その中で違約金に関しては「小売り供給契約の解除に際して不当に高額な違約金等を設定すること」を問題とするとはっきりと記載されています。

具体的な罰則等は記載されていませんが、指針に反した場合には経済産業省からの注意がされる可能性があります。

そのためか今のところ、ほとんどの新電力会社の設定している違約金は携帯電話のペナルティのように数万円ではなく、かなり低い金額に設定されています。

各新電力会社の違約金と条件を確認しましょう。

昭和シェル石油は12か月の契約期間ですが、現在のところ違約金は設定されていません。

ENEOSでんきは契約期間中に解約・割引の廃止をした場合1,080円のペナルティ。

auでんきは利用開始から1年未満に解約した場合2,160円のペナルティ。

※ただし、サービス提供エリア外への引っ越しの場合はペナルティなし。

ソフトバンクでんきはプレミアムプランの場合、契約期間中の解約は5,000円の違約金と540円の解約手数料。

また更新月以外の解約は2500円の違約金と540円の解約手数料。

JCOMでんきはケーブルテレビとのセット割の場合、戸建て住宅で20,000円、マンションタイプで10,000円。

このように携帯電話ほどではないにしろ、数千円のペナルティが発生する電力会社が多いです。

なかでもソフトバンクでんきの場合、携帯電話と同じように契約月以外の解約でも違約金が発生するので注意が必要。

そしてJCOM電気は新電力会社の中でもダントツにセット割のペナルティが高く設定されているので、よくメリット・デメリットを考慮してから契約するようにしましょう。

また安心できる点として、現在東京電力や関西電力などの地方電力会社と契約している場合、いつ解約して他の会社に乗り換えても違約金は発生しません。

違約金が安くても慎重に

ペナルティは今のところ経済産業省の指針に従い、各社ともに比較的定額に設定されています。それでも乗り換える際には慎重に決定しましょう。

というのも電力自由化で乗り換えてお得になる金額は大体年間電気料金の5%~10%と言われています。

多くの一般的な2・3人家庭の場合、年間で3,000円~5000円の割引になります。

そのためたとえ違約金が数千円と低額でもペナルティを払って電力会社を乗り換えると、ほとんど年間でメリットがなくなってしまいます。

そのため電力自由化で乗り換える際には、しっかりと契約期間使い続けるかどうか考えてから決定しましょう。

もしも高額な違約金を請求されたら?

契約書を確認する際にしっかりと違約金の金額や条件が記載されている場合、途中で解約するとそのペナルティは払う他ありません。

ただ現状を確認すると、現段階では契約に際してペナルティについて詳しく記載のない電力会社も多くあります。

そうした会社から解約する際に、聞いていなかった高額なペナルティを請求されたらどうしたらいいでしょうか。

まずは契約している電力会社と協議しましょう。

それでも解決しない場合は消費者生活センターや担当の役所に相談することをおすすめします。

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ピカ丸
専属ライター/オールラウンダー
我が家のPCとゲーム機が電気を食べまくっていると発覚後、
ゴミ場に連れていかれないためになんとかPCとゲーム機の電力消費を抑えようと奮闘中。
好きな家電 →PC/ゲーム機全般/こたつ

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