冬は電気代を抑えるのに必死です。
好きな家電→ 加湿器と15年以上使っているDENONのコンポ
新電力の部分供給を上手く利用することによって節電に繋がり、結果的に電気代を安くすることができる可能性があります。
電力自由化により新たに新電力会社が次々と生まれ、さらに新たなプランやアイディアが続々と生まれてきました。
とはいえ新電力の部分供給についてよく知らないという人もまだまだいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方々のために今回は新電力による部分供給について解説していきたいと思います。
電力が欲しいという一つの顧客に対して2つの新電力会社が供給を行うことを部分供給と言います。
具体的には顧客が600 kWhの電力が欲しい場合、まず1つの電力会社から300 kWhの電力を購入し通常はこちらの電力を基本的に利用します。
残りの300 kWhは別の新電力会社から購入して供給してもらうという契約になります。
このように新電力の部分供給という契約では2つの電力会社から、電気を購入することになるのですがこれにより2つの料金プランを利用するということになります。
電気の使用量は顧客の使用目的や時間帯によって変化します。
新電力の部分供給ではこういった電力の需要に対して柔軟に対応することでより効率良く節電を行うことができるようになります。
たとえば飲食店などはお客さんがたくさん集まる時間は大体昼間や夕食時ですよね。
お店を利用する人が増えればそれだけ設備の利用が増え電気代も高くなります。
そんなとき電気を多く使用する時間に、基本料金の割合が低い会社の電気を割り当てることができれば電気代にかかる費用を大きく軽減することができます。
新電力の部分供給では2つの電力会社のプランを利用することができるので、電気代が高くなるピークに合わせて基本料金が安い新電力側のプランを適用させれば、臨機応変に電力を使うことが出来るようになるというわけです。
新電力はその会社独自の発電設備により安い価格で電気を供給してくれます。
しかし地域規模の電力会社は違って規模が小さいため購入できる電気量がどうしても少なくなりがちです。
また太陽発電や風力発電などの自然エネルギーを利用するところが多いため、地域の電力会社に比べると電気の供給が安定しないという場合もあります。
このようなデメリットを解消する方法として部分供給が注目され始めました。
対してこれまで常に利用されてきた地域電力会社は、規模の大きな発電設備を持ち質の高い電力を安定して供給することができる代わりに、料金プランの安さでは新電力の方が一歩リードしています。
このように電力会社にも安定性と引き換えに料金面でのデメリットが存在します。
電気代の節約を行うにはやはりベースとなる料金プランをできる限り、安くしておくことが望ましいものの地域電力会社では難しいという面があります。
しかし部分供給によって時間帯による電気の需要が増えるときに、料金が安い新電力の電気に切り替えることができます。
これまでの料金プランよりも電気代を節約することができるようになると同時に、二つの電力会社が抱えている問題を解消することが可能となります。
新電力の部分供給における最も大きなメリットは、やはり電気代を節約できるという点でしょう。
しかし使用する電力によっては節電の効果を上手く引き出せない場合もあります。
たとえばベースで使用している電気の使用量が多ければ、基本料金からして高くなっているためその分電気代の節約が難しくなってしまうでしょう。
ではどのようにすれば部分供給によるメリットで上手に節電を行うことができるのでしょうか。
いくら安い価格で設定されている料金プランを顧客の希望する時間帯に合わせて利用することができるといっても、固定で利用する電力会社の電気と時間帯の需要に合わせて利用する新電力会社の電気のバランスを考えなければなりません。
二種類の電力会社から購入する電気を効果的に利用する必要があるのです。
そのためにはまず普段どのくらいの電力を使っているのかということを明確に把握しておきましょう。
これくらいの使用で毎月の支払いで必ずこれくらいはかかっているというような基準となる電気量と、月によって変動している電気量の部分を分けてみます。
このようにしておくと新電力で部分供給の契約をする際に、どのくらいの見積もりになるのかがわかりやすくなります。
部分供給は電力会社と新電力の双方が抱えている問題点を解消し、さらに電気代の削減と節電にも効果的であるというメリットを受けることができます。
しかしそのメリットを発揮させるためには固定で利用する電気量と、変動する電気量の使用におけるバランスを上手く取っていく必要があるのです。
電力自由化で新たに生まれたメリットをうまく利用するために、日頃利用している電気の使用量にしっかりと注意を払っておきましょう。