【全5回連載】電力自由化って何をすればいいの?第1回

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【全5回連載】電力自由化って何をすればいいの?vol.1

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2016年4月から、いよいよ電力自由化がスタートしました!

電力自由化とは、電気の小売がこれまでの決まった電力会社(東京電力や関西電力など)からだけでなく、新しく電気の小売を開始した電力会社からでも電気の共有を受けることが可能になったものです。

これまで、大型の建物などに関しては電力自由化が進められていましたが、この度私たち消費者も、従来の電力会社以外と契約することが可能となりました。

しかし、電力自由化が始まったからと言ってすぐに動ける人というのは稀だと思います。

ほとんどの人が「電力自由化と言ったって、じゃあ具体的にまず何をすればいいの?」というところで止まってしまっているのではないでしょうか。

こちらのページでは、電力自由化に対して、私たちはどのような対応をすれば良いのかを解説していきます!

まず、現在の電気使用量を把握しよう!

電力自由化に伴い、まず始めにするべきは、毎月の電気使用量の把握です。

今、この家ではどれくらいの電気を使用しているのかをしっかりと把握する必要があります。

なぜ電気使用量を把握するのか

ではなぜ電気使用量を把握しなければならないのでしょうか。

それは、電力会社や電気料金プランの切り替えを検討するためです。

電力自由化実施以降、電力会社各社が新しい電気料金プランをリリースしました。その中には、ある一定の時間帯の電気料金が低くなっていたり、一定以上の電気量を使う家庭向けのプランがあったりします。

そうしたプランへの変更を行うことで、年間で見るとかなりの金額を節約できる場合もあります。

しかしその切り替えをする為には、今現在、あなたの家庭がどれくらい電気を使用しているのかを把握する必要があります。

その使用量によってプランも変わってきますしプラン内容によっては電力会社を数社、比較検討するべきだということになってきます。

どのように電気量を調べるのか?

では、実際に月々の電気使用量をどう調べるのかということですが、これは「検針票」を見れば良いのです。

検針票とは、「電気使用量のお知らせ」という白い紙のことです。

月の上旬頃に、気がついたら郵便ポストに入っているという方も多いのではないでしょうか。

検針票を見てみよう!

検針票は、電力会社が事前にあなたの家の電気メーターをチェックして、そこから電気使用量を算出したものです。

○○kWhといった月の電気使用量の合計が記載されていると思います。

また、そこから算出した請求金額も記載されているはずです。

これを見れば、今あなたの家庭が毎月どれくらいの電気量を使用しているのかが分かり、また毎月どれくらいの金額を電気に使っているのかが分かります。

契約プランも忘れずにチェック

また、検針票には「ご契約種別」と「ご契約」といったような欄があると思います。

そしてここには「従量電灯B」、「30A」などという記載があるのではないでしょうか。

これは、今あなたの家庭で契約している電気料金プランを指しています。

「従量電灯」とは、利用した分だけ電気料金がかかるという最もスタンダードなプランで、電力自由化の前は、ほとんどの方がこの従量電灯のプランを使用していました。

今でも、切り替えを行っていない家庭の多くはこの従量電灯のプランになっていると思います。

アンペア数も大切

また、「30A」というのは契約しているアンペア数で、つまりは一度にどれくらいの電気を同時に使用できるか、ということを表した数値です。

電子レンジはだいたい15A、IHジャー炊飯器は13Aくらい、大型のテレビで5Aくらいとされているので、それらを同時に使うことが多い家庭では、

15A+13A+5A=32Aと、30Aでは足りなくなってしまう、というような計算をします。

このアンペアの数値によって基本使用量が変わってくるので、もしほとんど電気を一緒に使わないよ、という場合にはアンペア数を落とすだけで電気料金を節約することができる場合があります。

とは言え、あまり低くしてしまうと頻繁にブレーカーが落ちてしまい、生活に支障をきたす場合があるので、きちんとご家庭の家電の使用アンペア数を調べてから変更するようにしましょう。

そして、検針票で得られた「電気使用量」「契約種別」「契約アンペア数」などをもとに、新しい電気料金プランへの切り替えを検討することになるのです。

電力会社を検討する

現在の電気使用量が分かったら、次は実際にどんな電力会社の電気料金プランに切り替えを行うのかを検討していきます。

電力自由化を受けて、たくさんの企業が新しい電気料金プランを発表しました。

では、その検討は一体どのように行えば良いのでしょうか。

地域の電力会社を知る

まずは、あなたがお住まいの地域ではどのような電力会社が電気の提供を行っているのかを把握する必要があります。

実は、電力会社の数は地域によってかなり差があります。

電力自由化が始まって約半年の2016年9月現在で、東京電力の担当エリアであった関東エリアは約40社ほどの電力会社と契約することが可能です。

次に多いのが関西電力エリアで、約20社ほど契約が可能になっています。

反対に、一番少ないのが沖縄で、沖縄には電力会社の新規参入がありませんので、沖縄電力とのみしか契約ができません。

ですので、沖縄は電力自由化に関する恩恵を受けられない地域となってしまっています。

ですので、まずはあなたがお住まいの地域ではどの電力会社と契約が可能なのかを調べる必要があります。

例えば、比較的大々的にテレビCMを行っている「ソフトバンクでんき」も現在は東京電力エリア、関西電力エリア、中部電力エリア、北海道電力エリアのみが対象となっているので、誰でも契約できるというわけではないのです。

それでは次回以降は実際に電力会社を選んでみましょう!

2016.09.21
電力自由化に伴い何を行えばいいのか、どう比較したらいいのか分からず戸惑っている方々のために解説しています。全5回連載で、今回は一緒に電力会社を選んでみましょう!

私がお届けしました!

笹葉
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電気料金や料金プランの比較記事をよく書いています。

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