新電力の選び方について

今回は電力自由化で話題となっている 新電力をご紹介させていただきます。
2016年4月からは新しく色々な新電力と契約することができるようになります。

しかし一体どこを見て新電力会社を比較検討すれば良いのでしょうか。

様々なサービスを選ぶことができることで注目を浴びている新電力ですが、料金プランや割引はガス料金や携帯電話料金などのサービスとセットで取り扱う＜セット割＞で適用するので、従来の電気料金プランと比べて複雑になると言えるでしょう。
しかし目的をはっきりと持つ事によって契約したい新電力も自ずと絞れてくるはずです。どのような新電力があるのか調べると同時に契約する会社の選び方も知っておきましょう。

第一の基準とすべきはやはり料金プランの内容でしょう。毎月の電気料金をお得にするならやはり基本料金の安い会社を選んだほうが負担も少なくて済みます。
そこでまずは現在基本料金のプランが比較的安い新電力会社をまとめてみました（2016年2月調べ）。

【基本料金が安い新電力一覧】
・東急パワーサプライ
・東燃ゼネラル
・イーレックス

他にも様々な会社がありますが基本料金の安さでは、東急パワーサプライと東燃ゼネラルが頭一つ抜けている結果となりました。それから次点でイーレックスが続きます。
しかし基本料金が安いといってもそれだけを基準に検討するのはまだ早いと言えます。
何故なら電気料金には第1段階/第2段階/第3段階まであるからです。
電気代は使用量によって第1段階→第2段階と変動があり、どの段階まで進んだかによって料金が変動していきます。

普段どこの段階まで電気を使っているかによって料金プランを考えないと、契約プランによっては他のプランよりも割高になってしまう可能性があるのです。

つまり料金プランで比較するなら 段階別にどう料金が変化するかも視野に入れておく必要があるのです。
それを踏まえて今度は段階別に単価の安い新電力をまとめてみましょう。

【第1段階の単価が安い新電力一覧】
・東燃ゼネラル
・J:COM電力
・イーレックス

【第2段階の単価が安い新電力一覧】
・ENEOSでんき
・東京電力
・ソフトバンクでんき

【第3段階の単価が安い新電力一覧】
・ENEOSでんき
・J:COM電力
・イーレックス

このように段階別で分けると順位が大きく変動することがわかります。
どの電気料金がお得になるかは各家庭の電気の使い方によって異なると言えるでしょう。
この結果からわかるように単に基本料金が安いかどうかで見るのではなく、月々の電気料金がどの段階まで達しているのかを確認し、それを基準にしながら新電力を比較検討するようにすると良いでしょう。

電力自由化が開始されればこれからの電気料金は、他のサービスと一緒に利用するセット割が主流になってくるでしょう。
新しく新電力会社と契約するなら比較サイトなどを活用してしっかりと比較検討する必要があります。

どの新電力の会社と契約するかは基本料金が安いことも重要ですが、どのセット割で契約するかも大事な要素です。
そこで現在判明しているセット割の中からおすすめの組み合わせをまとめてみました（2016年2月調べ）。

【おすすめのセット割一覧】
・都市ガス/プロパンガス：電気料金との組み合わせと非常に相性が良い。

・携帯電話/スマホ：解約時期が電力とは違うので携帯電話の使用年数も視野に入れること。

・ガソリンスタンド：日常的に走行距離が稼げる場合（年間1.5万Km以上）または同じガソリンスタンドを利用する人向け

・クレジットカード：ポイントプログラムなどサービスの組み合わせ次第で効果が期待できる


【様子見のセット割一覧】
・ネット回線（光回線/ADSL）：解約条件が難しくなりやすい
・旅行会社：よく出張や旅行をする人など
・自動車（電気自動車）：電気自動車を持っている家庭など
・スーパーマーケット/コンビニ：いつも使っているスーパーなら検討の余地あり


このようにセット割にの組み合わせにも向き不向きがあります。自分に一番合っているセット割の組み合わせで契約しないと、セット割にする意味が無くなってしまいますので慎重に組み合わせを考えましょう。

今回は電力自由化に先駆けて新電力についてご紹介させていただきましたが、これからまた新しいサービスが生まれてくる可能性もありますので引き続き注目しながら検討をしてゆきましょう。