「スマ電」って何?~電力自由化とスーパーマーケットをつなぐ~

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電力自由化とスーパーマーケットをつなぐ「スマ電」って何?

電力自由化で今、注目されているスマ電って知っていますか?

消費者×スーパー×電気をつなぐ、前例のない新しい試みなんです。

電気代が安くなる上に、提携スーパー独自のポイントがたまったり、クーポンなど独自のサービスを受けることができます。

そんなスマ電の詳しい内容についてご説明します。

スマ電とは

Sumai ・・・住まい

Smart ・・・スマート(賢く)

Supermarket・・・スーパー

「住まいの電気は賢く、スーパーマーケットで」という意味を込め、これら3つの言葉から「スマ」をとってスマ電と呼んでいます。

スマ電を提供する株式会社アイグッドコミュニケーションズは、2016年4月の電力自由化で一般家庭向けの電力小売事業に参入しました。

これまでに工場や店舗向けの電力販売実績があり、一般家庭7万世帯分に相当します。

全国の3500のスーパーマーケットと提携し、今後も拡大していく予定です。

スマ電の特徴 ・提携スーパーのサービスが受けられる

・電気の使用状況をいつでも確認可能

・カード支払いでさらにお得に

電力自由化で新しく登場したスマ電。電気料金の割引に加えて提携スーパーで独自のサービスが受けられるという点が大きな魅力です。

スーパー独自のカードを使うことでさらにお得に利用できます。

スマ電のプラン内容

スマ電は提携スーパーマーケットの特典を受けられますが、スーパーが近くにないという場合でも契約することは可能です。

スマ電のプランは、電力自由化以前の大手電力会社のプランが基本となっています。

東京電力・中部電力の場合は「従量電灯B」、関西電力の場合は「従量電灯A」が適用されます。

それぞれご紹介しましょう。

◎東京電力「ぐーんと!スマ得ホームプラン」

契約対象アンペアは30〜60Aで、基本料金から毎月定額で割引されます。

40Aの場合は250円/月、50〜60Aの場合は500円/月となります(30Aは割引なし)。

さらに3段階料金についても割引があります。

第1段階(〜120kWhまで)・・・19.40円(0.6%割引)

第2段階(120〜300kWhまで)・・・25.40円(2.3%割引)

第3段階(300kWh以上)・・・25.50円(15%割引)

すべて東京電力従量電灯Bプランと比較したときの割引率です。

特に第3段階の値引率が高いので、1ヶ月300kWh以上使う世帯では電気代が安くなる可能性があります。

◎中部電力「しっかり!スマ得ホームプラン」

契約対象アンペアは30〜60Aで、基本料金から毎月一律で300円が割引されます。

第1段階(〜120kWhまで)・・・20.60円(0.08円割引)

第2段階(120〜300kWhまで)・・・24.70円(0.38円割引)

第3段階(300kWh以上)・・・26.30円(1.67円割引)

中部電力と比べ、すべての段階料金の単価が安く設定されています。

特に一般的にもっとも使用量が多い、第2段階料金の割引率が高い点が魅力です。

◎関西電力「あんしん!スマ得ホームプラン」

関西電力では2つプランがあり、「がっちり!スマ得ホームプラン」は関西電力の料金体系がそのまま適用されるため、電気料金面だけを見ると特にお得にはなりません。

一方こちらのプランでは、電力量単価は一緒ですが多く使った月は最大10%の割引が受けられます。

【月額電気料金】 ※最低料金+電力量料金の合計から

8,000円以上・・・5%割引

10,000円以上・・・8%割引

12,000円以上・・・10%割引

電気料金が12,000円だった場合、1,200円が値引きになるのは大きいですね。

スマ電の提携スーパーとサービス

関東・・・ベルクス / ベルスポ

甲信・・・いちやまマート

中部・・・アピタ / ピアゴ / 一号舘 / ラッキーマート

京都・・・生鮮館なかむら / エーコープ京都中央

近畿・・・にしがき / ボトルワールドOK

中部・近畿・関東地方で展開しているスーパーが中心となっています。

ただし、これらすべての店舗で対応しているというわけではなく、店頭にスマ電ののぼりやポスターがあるかどうかが目印となります。

不明な場合は最寄りの店舗で確認してみましょう。

また、受けられるサービスも店舗によってさまざまです。

例えば「にしがき」では、お楽しみポイントサービスが毎月5000ポイントもらえます。

「生鮮館なかむら」では電子マネーCoGCaを1万円分チャージすると、チャージポイントがいつでも3倍になります。

このように、店舗独自のポイントサービスでお得になるところが多いです。

このほか「ベルクス」では加入後卵1パックをプレゼント(※時期により異なる)など、ユニークなサービスも。

電力自由化以前は、電気を使うことで卵がもらえるなんて考えられませんでしたよね。

支払いに提携スーパーのカードを使えばさらにお得に 「アピタ・ピアゴの場合、UポイントがたまるUCSカード会員限定プランが適用になります。

中部電力の従量電灯Bプランでは通常毎月300円割引のみのところ、カード会員なら基本料金+電力量料金の合計からさらに3%割引されます。

さらに電気料金の支払い分はUポイントが2倍になるなど、アピタ・ピアゴを日頃から利用している人には見逃せないサービスです。

スマ電と提携して独自のプランを打ち出しているスーパーはほかにもありますので、自宅に近いスーパーから探してみましょう。

スマ電の契約方法について

6ヶ月ごとの自動更新となり、途中解約の場合は2,000円の違約金がかかります。通常は1年ごとの契約が多いので、6ヶ月ごとの契約は良心的だと言えます。

電力自由化以降電力会社を自由に選べるようになったことで、気軽に電力会社を乗り換えながら試したいという場合におすすめです。

スマ電の供給エリアは東京電力・関西電力・中部電力です。

スマ電のホームページのほか、スマ電取扱スーパーの店頭や郵送でも申し込めます。

スマ電で電気を賢く使おう

電力自由化によって新しく登場したスマ電。

スーパーは全国にあり生活に欠かせない存在なので、家庭・スーパー・電気をつなぐというのはよく考えられたサービスと言えます。

電力自由化で電気料金が安くなる上スーパーでも特典が受けられるようになり、主婦にとっても嬉しい効果がもたらされました。

お得がいっぱいのスマ電をぜひ活用してみてください。

私がお届けしました!

わかな
ライター/節電・節約大好き
半ば節電・節約が趣味の女性ライターです。「お家の電気」の話が得意です。

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