「プレミアム売電」って何?電力自由化で売電をお得にする方法

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「プレミアム売電」とは?電力自由化になって売電をお得にする方法

電力自由化によって新電力による「プレミアム売電」が増えてきました。

新電力会社によっては、固定価格に1~2円上乗せした価格で電力を買い取ってもらえます。

もともと太陽光発電を行っていたご家庭は、発電量が昼間の使用量を上回った時、つまり電力が余った時に電力会社に余剰分を売っていた方が多いのではないでしょうか。

余った電力は1kwhごとに定められた価格で売電することが可能で、売電により太陽光発電の設備への投資を回収しようとお考えの方も多いはずです。

ですが電力会社による売電開始以来、売電の価格は下がる一方でした。

数年前は42円/1kwhで売却できていましたが、2016年の1kwhあたりの固定価格は住宅用が31円/kwh、産業用が24円とされています。

住宅用価格にいたっては、10円も値下がりしてしまったのです。

売電の固定価格は経済省が定める価格です。電力自由化以前は、電力会社は固定価格で電力を買取していました。

売電によって設備投資のリターンを得る計画が崩れてしまった方もいるかもしれません。

プレミアム売電とは?

しかし電力自由化実施に伴って、電力業界に新規参入してきた新電力会社によっても電力の買取が行われるようになりました。

新電力によっては売電価格を1~2円上乗せして買い取ってくれるところもあり、電力自由化によって収益が上がる可能性があると売電している人の間で注目されています。

上乗せ価格による売電を「プレミアム売電」と呼びます。

売電価格が上がるのは、売電している人にとってはもちろん嬉しい話です。

では電力自由化によって参入してきた新電力は、なぜ売電の価格を上乗せすることができるのでしょうか?

何故プレミアム売電ができるの?

新電力は、電力自由化以降既存の電力会社以外に新規参入してきた会社を指します。

工場で余らせていた電力を流用したり、設備を作って自家発電した電力によって電力を安価に供給してくれるのが大きな魅力です。

電力自由化により新電力として参入してきた企業は、他業界の大企業が電力業界に乗り出したというパターンが多く、元々ある程度余裕を持った企業が中心となっています。

売電価格を上乗せするともちろん儲けは下がってしまいますが、新電力はそれでも事業が成立する余裕があるのです。

また電力を買い取ることで、電力自由化以降に参入してきた新電力も電力の調達量を増やすことができます。

新電力に余裕とメリットがあるため、プレミアム売電の高めの価格で電力を買い取ってもらえるのです。

プレミアム売電のメリットとデメリットは?

売電先の企業を変更する際、工事や費用は必要ありません。

売電の単価が上がるのですから、もちろん利益も上昇します。売電先を新電力に変更することによるデメリットはほとんどないと言えるでしょう。

ただし手続きについては、売電先を変更する際に条件を設けている企業も多いため、売電の手続きが煩雑になる可能性があります。

さらにプレミアム売電がいくら価格を上乗せしてくれるとは言え、その基準額は固定価格に準拠しています。買い取ってくれるのが電力自由化によって新たに参入した新電力とはいえ、固定額を大きく上回っての買取はしてもらえないと考えるのが無難でしょう。

固定価格が今後も下がる見込みがある以上、申し込みした年によって収益が減っていく可能性は否めません。

今はプレミアム売電できない!?

さらに、企業によってはすでにプレミアム売電の新規受付を終了しています。

現在電力の買取を行っている新電力のほとんどは、プレミアム売電による買取の受付を終了したか一時停止しているという状態です。

新電力側としては儲けが下がってしまう手段でもあるため、一定以上の買取数は厳しいということでしょう。

今後プレミアム売電による買取をしてほしい場合は、まだ電力の買取を始めていない新電力の同行を見守って買取開始に備えるか、現在買取を一時停止している企業がいつ再開しても申し込めるようこまめにチェックする必要があります。

売電単価が高かった時期に比べて、ソーラーパネルなど太陽光発電の設備もかなり安価になってきました。

というのも、経済省による固定価格は太陽光発電の設備がどれだけ安価になってきているかによってどんどん下がっていくためです。

そのため固定価格が高かった時期に太陽光発電を導入した人も、今から導入する人も、発電・売電の投資と回収のバランスはあまり変わらない可能性があります。

導入の仕方によっては、売電で太陽光発電設備への投資額を10~15年で回収できるでしょう。

現在はプレミアム売電で買取してくれる企業を見つけることは困難ですが、また新たな買取企業が出てくることを見越して、太陽光発電の導入を検討しても良いかもしれません。

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ERENA
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