地熱発電が強い!東北電力のクリーンエネルギーへの取り組み
東北電力では、複数の太陽光発電所を所有しています。
また、太陽光発電所以外にも、地熱発電所や水力発電所などのクリーンエネルギーの発電も行っています。
東北電力のクリーンエネルギーへの取り組みや、環境への取り組みについて詳しく解説していきます。
東北電力は4つの太陽光発電所を所有
●八戸太陽光発電所
●仙台太陽光発電所
●原町太陽光発電所
●石巻蛇田太陽光発電所
4つの全ての発電所が稼働しています。
最も古い発電所は八戸太陽光発電所で、平成23年12月から稼働しています。
最も新しい発電所は石巻蛇田太陽光発電所で、平成28年3月から稼働しています。
出力が最も多いのが、仙台太陽光発電所であり、2,000kWの出力が可能です。
■太陽光発電所による二酸化炭素排出削減効果
東北電力の太陽光発電所では、どれくらいの二酸化炭素排出削減効果があるのでしょうか?
例えば、先程解説した仙台太陽光発電所は、2,000kWの出力が可能ですが、1年間におよそ210万kWの発電が可能です。
これは、1年間の一般家庭の電気消費量600世帯分に相当します。仙台太陽光発電所だけで、600世帯分もの電力を賄えるなんてすごいですよね。
二酸化炭素排出削減効果は、1年間で1,000トン程度と言われています。
八戸太陽光発電所では、1,500kWの出力で、1年間に160万kWの発電量になります。
一般家庭での消費量に置き換えると、約500世帯分になります。
八戸太陽光発電所の場合、二酸化炭素排出削減効果は年間800トンにも上ります。
東北電力は、積極的にクリーンエネルギーへの取り組みを行っています。
東北電力の地熱発電への取り組み
太陽光発電以外の地熱発電や、水力発電などのクリーンエネルギーの活用も行われています。
特に、地熱発電は環境に優しいクリーンエネルギーとして有名です。
東北電力では、2015年度末の時点で、4ヶ所の地熱発電所を稼働させています。
特に、他の地域に比べ東北電力は地熱発電所の取り組みに力を入れており、国内最大の22.38万kWを発電しています。
これは、全国の地熱発電の4割程度と非常に高い比率となっています。
日本で最初に地熱発電を実施した松川地熱発電所も、東北電力の管轄となっています。
■その他の再生可能エネルギーへの取り組み
また、東北電力では水力発電への取り組みにも力を入れています。
水力発電は、自然の水の力を利用したクリーンエネルギーです。2015年度末の時点で、208ヶ所の水力発電所が稼働しています。
水力発電では、合計243万kWを発電しています。
また、その他には木質バイオマス燃料を燃料に使用するなども行われています。
活用する木質バイオマスは、配電線保守作業で発生した伐採木を活用しています。
伐採木は、以下のような工程で燃料として使用されます。
1.配電線保守作業で木を伐採
2.伐採木は岩手県北上市にあるグリーンリサイクル株式会社工場で木質バイオマス燃料に加工される
3.酒田共同火力発電所にて、木質バイオマス燃料は石油に混ぜられ発電の燃料となる
電力の購入も積極的に行っている
太陽光発電所や風力発電所で発電されたエネルギーを購入しています。
再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度によって決められた価格で買い取っています。
東北電力に太陽光発電所で発電した電力を買い取ってもらうためには、申込みが必要です。
ちなみに、電力自由化に伴い、東北電力以外の新電力にも、電力を販売することができます。
■風力発電の購入は国内最高レベル
風力発電によって発電された電気の買い取りは、入札などの長期契約によって行われてきましたが、平成24年7月からは、風力発電による電力の買い取りも太陽光発電によって発電された電気の場合と同じように、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度によって決められた金額での買い取りが行われています。
東北電力の風力発電の購入実績は、他の電力会社と比較すると、国内で最高レベルとなっています。
バイオマスや地熱発電に力を入れている東北電力
特に、太陽光発電や地熱発電、木質バイオマス燃料の活用に力を入れています。
地熱発電は国内の40%も占めるなど、かなり積極的に活用しています。
再生可能エネルギーの購入では、風力発電の実績が多いです。電力自由化後、東北電力では新しい3つの電気料金プランを発表しています。
2016年4月から追加となった新料金プランでは、顧客の声を反映した魅力的なプランとなっています。
日々の電気代が気になる方は、プランの再検討をおすすめします。