【電力自由化ニュース】東電のシステムトラブルとは?
電力自由化で起こった東京電力のシステムトラブル
東京電力のシステムトラブルの何が問題なのか?
「電力自由化に伴う東京電力のシステムトラブル」というニュースだけは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?では、東京電力のシステムトラブルが、何故問題になるのでしょうか?新電力は、東京電力パワーグリッドから消費者の月間の使用電力量データを受け取ることで、電気料金を計算しています。そのため、使用電力量データが無いと、消費者に電気料金を請求することができません。しかし、電力自由化後、この大事な使用電力量データが東京電力パワーグリッドから新電力に送られてこなかったとのニュースが。
消費者からの不満の声が上がっている
さらに、新電力が東京電力パワーグリッドからの使用電力量データが受け取れないことで、消費者にも不満の声が上がっています。ニュースでは、電気料金の請求が来ないので「信用出来ない電力会社と契約してしまった」などとインターネット上に書き込む人もいると言われています。
東京電力のシステムトラブルはいつから?
東京電力のシステムトラブルは具体的にどんなものなのか
スマートメーターの設置が遅れる
また、ニュースではスマートメーターの設置自体にも遅れが出ているとも言われています。東京電力では、電力自由化に伴うスマートメーターの設置工事を適切に準備を行えず、遅延が起こっています。スマートメーターの設置が遅延することで、新電力は正しい電気料金を計算することができないだけでなく、スマートメーター特有の各種節電支援サービスを提供することができなくなっています。
消費者にとっては致命的なトラブルは無いけれど…
送配電事業では未だに独占的な運営の東京電力
東京電力は、電力自由化が進んでも、依然として地域の送配電事業に関しては、独占的に運営を行っています。これは、電力自由化は電力の販売が自由化しただけで、送電線、配電線の送配電ネットワークは未だに東京電力が独占的に消費者に提供している状況のため、ある意味仕方の無いことですが、今後は新電力に対して公平な立場での運営が求められています。
電力自由化によって、月々の電気代が安くなるといったポジティブなニュースも多いですが、いざ始まってみると電気料金の請求が遅れるなどのトラブルや、スマートメーターの設置遅れといったトラブルが発生しています。電気が使えなくなったり、停電しやすくなるなどの致命的なリスクは今のところ心配ありませんが、新電力に切り替える場合はこういったトラブルがあることを覚悟しておく必要がありそうです。