マンションの電気代を節約したいなら、新しい電力会社に乗り換えるのがおすすめです。電力自由化によって様々な会社と契約することができるようになりましたが、新たに契約するには
工事が必要になります。具体的にどういった工事がされるのでしょうか?
電力自由化によって、自由に電力会社を選ぶことが可能になりました。しかし、ここで気になるのが工事の有無。電力自由化で電力会社を変更する場合は新たに工事が必要と聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。しかし、この工事は
新たに電線を引いたりするような大げさな工事ではありません。今までの地域の電力会社と契約していた時は、電気メーターで使用電気量を計っていましたが、新たに電力会社を契約する場合、今までの電気メーターを使うのではなく、スマートメーターを交換することが多いようです。
スマートメーターは今までのメーターと何が違う?
スマートメーターとは、今までよりもっと細かい電気使用量を確認することができるメーターです。例えば、今までのメーターは情報通信機能が付いておらず、純粋に家全体の月の電気使用料しかわかりませんでした。しかし、スマートメーターには情報通信機能が搭載されています。そのため、時間によって電気代がどれくらい使われているかの把握や、エアコンや冷蔵庫など、それぞれの家電でどれくらいの電力を消費しているのかどうかを把握することができます。各家電の電気消費量や時間の消費量の見える化で、結果的に省エネに大きく貢献します。電力自由化がきっかけでスマートメーターを導入することで、どの家電にいくら使われているか、何時にどれくらい電気が使われているのか明らかになるので、今までよりももっと節約が可能になるのです。
気になるのが、マンションでの電力自由化で新たにスマートメーターを設置する場合、費用がかかるのかどうかですよね。ほとんどの場合、
スマートメーターを新たに設置することで料金が発生することはありません。戸建て、マンション、アパートなどの建物の構造も関係ありません。電力自由化によるスマートメーターの設置は国の政策です。2020年代には全ての家庭にスマートメーターが設置されることが目標となっています。
スマートフォンと連携で賢く節約できる
スマートメーターが導入されると、スマートメーターには情報通信機能がついているため、リアルタイムで電力供給会社とやり取りすることができます。パソコンやスマートフォンと連携することで、電力会社はスマートメーターによるデータで明らかになった電気量を30分ごとに私達に知らせてくれます。電気の使用量だけでなく、細かいデータが明らかになることで、契約プランの見直しを行い、電気使用料を節約することができます。
契約中の電力会社やマンションに連絡は必要?
このように、電力自由化で電力会社を変更する場合、省エネに大きく貢献するスマートメーターの導入が必要になります。しかし、このスマートメーターを設置する場合、今契約中の電力会社に連絡する必要があるのかどうか、お住まいのマンションに連絡する必要があるのかどうか気になるところですよね。基本的に、今までの電力会社やお住まいのマンションにスマートメーターの設置のために連絡する必要はありません。また、工事の前に、新しく電力会社を変更するからといって変更の旨を電力会社やマンション側に連絡する必要も必要ありません。
高圧一括受電のマンションは注意が必要
注意が必要なのは、高圧一括受電のマンションです。高圧一括受電とは、いわゆるマンション一棟分の電気を、まとめて電力会社から一括購入している場合です。この場合、各家庭で電力会社を選ぶことはできませんので注意が必要です。今現在でお住まいのマンションや、これから住もうとしているマンションが高圧一括受電かどうかわからない方は、管理組合に確認が必要です。
高圧一括受電をしているマンションで代表的なのは、
高層マンションや大規模なマンションです。高圧一括受電は、一括でまとめて購入するため、今までは電気代を安く抑えられるというメリットがありました。そのため、住民の方は管理費用が安くなるというメリットがあります。今から高層マンションに住む方で、電力会社を自由に選びたいという方は高圧一括受電かどうかのチェックを忘れずに。
まとめ
電力自由化で新たな電力会社を契約する場合、スマートメーターの設置工事が必要となります。しかし、設置工事はとても簡単で費用もかかりませんので安心しましょう。設置自体もとても簡単で、スマートメーターは今後の省エネに大きな貢献をするのでできるだけ早い設置がおすすめです。また、契約中の電力会社やマンション側に連絡する必要もないのでとてもスムーズに契約できます。ただし、高圧一括受電をしているマンションの場合は自由に電力会社を選べないので、確認を忘れずに。