電力自由化で台頭して新電力(PPS)はどのくらい残っていくか

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ブンヤ教授の電ニュース!:電力自由化による新電力(PPS)の生き残る道

今回の電力自由化によって電力業界がどのように変わっていくのか、新電力(PPS)の参入の動向が一つのポイントとなるため、電力業界における成り行きが注目されます。

●電力自由化=電気料金の値下げのイメージはどこまで続くか

電力自由化で電気料金の値下げが行われ、新電力(PPS)が参入してきました。

当然大手電力も電気料金の値下げで対抗するわけですから、電力自由化による競争は激化していきます。

2020年の電力自由化で、大手電力会社の、送電義務が撤廃され、利用料金が上昇すれば、当然新電力(PPS)の値下げに歯止めがかかることは必至です。

そうした不安な要素を抱え、多くの新電力(PPS)の撤退も予想されます。

果たして残れる新電力(PPS)は何社あるのでしょうか。

■電力自由に合わせて新電力(PPS)の代理店増加

電力自由化に合わせて、顧客獲得のための代理店を増やしています。

既存の大手電力会社も、電力自由化以前に多くの代理店が存在し、販売営業を続けています。

こうしたことは、トラブルの要素ともなることは必至です。

これも懸念材料になるでしょう。

新電力(PPS)の新メニューとサービスプランを紹介します。

JX日鉱日石エネルギー

●発電する設備やノウハウは抜群

テレビCMでおなじみエネゴリくんをマスコットキャラクターとしているJX日鉱日石エネルギーは、日本の石油元売り企業の最大手で、世界でも8位の規模を誇るエネルギーメーカーです。

石油や、天然ガスの総合エネルギー企業だけに、発電する設備や、そのノウハウは、ずば抜けています。

2003年に電力小売業に参入して、大口の企業者に電力を供給してきました。

また2008年に川崎天然ガス発電所新設など、発電事業を拡大しています。

全国に、発電施設を置き、供給体制の安定化を図っております。

自社保有の発電設備を主力としていますので、安定かつ信頼度の高い電力供給が期待できます。

●料金メニューとサービスプラン

「ENEOSでんき」のお得プランは、一人暮らしの場合、月額5530円、年間約110円。2~3人の場合、月約8210円、年間約940円、4人家族の場合月約11110円、年間9790円、5人以上の家族の場合月約12610円、年間約12410円お得となります。

東急パワーサプライ

●東急沿線の家庭を完全ターゲットに

電力自由化後、親会社の東急電鉄が新電力(PPS)会社として設立したのが「東急パワーサプライ」です。

電力サービスと東急グループの各種商品やサービスと連携して展開しています。

また東急線沿線のケーブルテレビ・イッツコムや、不動産関係各社とも連携して、東急沿線在住の、約250万世帯をターゲットにする方向で展開しています。

●電車と電気でたまるたまるキャンペーン

東急線PASMO定期券購入で最大2%の割引、PASMOオートチャージサービス利用で、最大2%、午前7時20分まで東急線各駅の自動改札機から入場する「早起き乗車」出10ポイントサービスとなります。

大阪ガス

●大阪ガスLPGのLPガスとのセットで、長期契約がお得

創業110年の歴史を残す関西最大の都市ガス企業です。天然ガス、風力、太陽光などの自社発電設備を持ち、国内だけでも、約184万kwの電源を保有しています。すでに電力自由化されています特高・高圧分野では、15年、2000件以上の電力販売を行っています。

●ガスとの併用で、電気料金がお得になるオプション割引が中心

「ベースプランA]は、大阪ガスと都市ガスセットで契約すると最大3%割引となります。家族の見の契約ですと最大2%割引となります。

坊ちゃん電力

●愛媛発のローカル新電力(PPS)で最大20%割安に

「知名度は低い、電気代はもっと低い」をキャッチコピーに、愛媛・松山市で設立されました新電力(PPS)です。

明治の文豪、夏目漱石から引用したユニークな企業名が注目されます。

親会社は、太陽光発電パネルの販売を手掛ける「デンカシンキ」(松山市)です。

●漱石パックは、使用量合計から3%割引

「漱石パック・ガスパック」は、ウィルパワーモジュールと坊ちゃん光ネット、坊ちゃん光BOXを合わせて、3%割引となります。

電力自由化によりこうしたユークな電力会社が地方に数多く誕生しています。

東邦ガス

●最大のメリットは、セット契約による割引

名古屋市に本社を構え、東海三県の供給を行う老舗ガス事業者です。

ガス事業で培ったブランド力を基に、電力自由化を機に電気市場に進出、同社のガス事業と、セット契約のメリットをアピールしています。

電源は連携する企業から調達するのみで、自社発電は保有していません。

現在は、電力の取次事業者扱いですが、将来的には自社発電を検討しているようです。

●エネファームや、床暖房を利用の際は割引でさらにお得

東邦ガスグループの、ガスとの同時契約する家族向けの「ファミリープラン」は、電気契約のみのシンプルプランより、基本料金を月額204円安く設定しております。

家庭用燃料電池(エネファーム)や、ガス温水床暖房の利用者は、さらに電気基本料金が5~10%分の割引となります。

電力自由化を、ビジネスチャンスとして多くの新電力(PPS)が参入してきましたが、やはり、送配電網を考えると、将来的には、自社発電が圧倒的に有利となることは否定できません。

私がお届けしました!

ブンヤ教授
ライター/ニュース担当
電力自由化関連のニュース集めが得意

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