日本の電力自由化は料金高騰を避けられるか、新電力(PPS)にその期待大
新電力(PPS)が経営危機に陥って、価格を上げる可能性もあります。
そうなってからあわてることがないよう、価格見直しに関する項目なども、適宜ニュースなどで情報を仕入れられるようにアンテナを張っておけると安心です。
電力自由化は、大手電力会社以外から一般消費者に電気を販売するのは戦後初
そうした意味でも新電力(PPS)の進展が期待されます。
その新電力(PPS)が電力自由化に打ち出してきた、新しい料金メニューとサービスプランを検討して見ます。
<HTBエナジー(HIS)>
サービス対象エリア全て5%オフ
新電力(PPS)HTBエナジーは、ハウステンボスから生まれた再生可能エネルギーやクリーンエネルギーで電気を供給します。グループ会社の大手旅行代理店(HIS)でも電力販売を行いますので、全国にある約300ヵ所の店舗で相談や申し込みができます。
電気消費量が少ない家庭でもお得感満点のプラン多数
電力自由化後、他社が揃って行っていますのは、電気使用量が多いほど料金が安くなると言うものが多いのが実情です。そうした意味でも毎日の使用量が少ない一般家庭にとって嬉しいプランと言えましょう。その特徴としましては、一人暮らしや少人数世帯でも使いやすいプラン「低圧サービス」があります。
そして一般の家庭、商店事務所など小型機器を使用する消費者向けの「対象エリア別」が中心となります。
今後旅行に付随したサービスやキャンペーンなども検討しています。
<auでんき>
スマホ・携帯電話もセットで契約する事が必須
auユーザーを対象にしたKDDIが提供する、一般家庭向けの新電力(PPS)サービスです。関西電力との業務提携で、安定した電力を提供することができます。
サービス対象エリアは、全国で展開しております。
また専用のアプリを用意することによって、省エネ方法などについて、電気を細かく管理できるようサポートしてくれます。
使うほどどんどん貯まるキャッシュバック方式
auでんきの特徴は、1:スマートフォン・タブレット・パソコンなどから、電気の使用量が確認できる。
2:アプリのプッシュ通知やメールで情報を知らせてくれる。
3:自分の家庭とよく似た家庭、との電気使用量の比較ができるなどがあります。
<ミツウロコグリーンエネルギー>
120kwh以上を主力に大手電力に挑む
ミツウロコグループは、電力自由化が始まるまでは主に法人を対象とした製品を取り扱っている企業であるがため、世間的な認知度はあまり高くないので初見だという方も多いのではないでしょうか。「ミツウロコグリーンエネルギー」は、バイオマス発電や風力発電も手掛ける新電力(PPS)です。
使用量の大きな家庭へシンプルに安く電気を提供
東京電力との料金比較を全面に打ち出した展開を見せています。
120kwhまでは、東京電力―19.43円 ミツウロコ21.43円となり、120~300kwhでは、東京電力―25.91円、ミツウロコ22.63円となります。
<みやまスマートエネルギー>
自治体が出資する日本初の電力小売り会社
福岡県みやま市、筑邦銀行、九州スマートコミュニティの出資によって設立されたのが「みやまスマートエネルギー」の新電力(PPS)です。自治体による一般家庭などの低圧電力売買を主な目的としています。
同社は、電力を販売するだけでなく高齢者の見守りなどのサービスも行います。
水道料金セット払いや家族御まとめ契約で割引
3つのお得が中心となっています。1:電気料金は、年間約4000円お得
2:支払メニューで約600円お得
3:ポイント還元でさらにお得となっています。
<西武ガス>
電力自由化で、ガスと電気のセット契約を拡大
「西部ガス」は、九州北部を供給エリアとした、都市ガス事業者です。現在は、発電設備は保有していません。
現在大規模な自社火力発電所を建設中です。
お得なセット割と多彩なポイントカード提携
ガスとのセット割プランとして、契約電流の10~60A向けのプラスでんきプランを進展中です。
<マチエネ>
コンビニで、電気が買える
ローソンと三菱商事による共同事業の新電力(PPS)です。電源は、三菱商事と中部電力で設立されました「ダイヤモンドパワー」です。
巨大なバックアップのもと、コンビニで電気を買う時代がやってきたと、話題を呼んだ新電力(PPS)です。
料金体系は「基本プラン」の一つだけ
基本プランは、いたってシンプルで、わかり易く、全てのユーザーがこれまでの電気料金よりも安く買えることにあります。電力自由化により、コンビニで簡単に電気が購入できるようになり、電力業界の様変わりを象徴するケースと言えましょう。