賃貸も電力自由化で電力会社乗り換えは可能？

電力自由化が騒がれていますが、賃貸の方々でも電力会社を乗り換えることは可能なのでしょうか？

基本的に、アパートやマンションに住んでいる賃貸の方でも電力会社を乗り換えることは可能です。

2016年4月から、開始以前から注目されていた電力自由化が開始されています。「今までよくわからなかった…」という方でも理解できるようにわかりやすく解説していきます。

そもそも電力自由化とは何なのかを簡単に解説していきます。今まで、家庭では決められた電力会社としか契約することができませんでした。例えば、東京に住んでいる方なら東京電力、大阪に住んでいる方なら関西電力といったように、同じ地域の家庭なら、全ての家庭が同じ電力会社としか契約することができませんでしたよね。

しかし、法律の改正が行われ、2016年4月から、様々な会社から電力を購入することができるようになりました。電力自由化によって、ソフトバンクや東京ガスといったいわゆる「〇〇電力」以外の会社から電力を購入することが可能になりました。

●賃貸でも電力会社を選ぶことは可能？との声が多い

基本的に、賃貸でも電力会社を住民で自由に選ぶことが可能となっています。しかし、マンションやアパート住民の方は、建物を所有しているわけではないので簡単に電力会社を選ぶことは可能なのかどうかという疑問の声が上がっています。

基本的にはマンションなどの賃貸でも、電力自由化によって自由に電力会社を選ぶことはできます。各部屋に設置されている電気メーターは、実は賃貸マンションのものではなく、電力会社のものだからです。しかし、マンション側が高圧一括受電契約で電力会社と契約している場合は、各世帯が電力会社を変更することはできません。

●高圧一括受電契約の賃貸でも電力会社を選べるケース

しかし、単に高圧一括受電契約だからといって、全ての賃貸で電力会社を選ぶことができないというわけではありません。高圧一括受電契約をしている賃貸マンションであっても、電力自由化によって複数のプランが用意されている場合は、選ぶことができます。家族や個人のライフスタイルに合ったプランを選ぶことで、きちんと節約することが期待できます。

●電力自由化によって、高圧一括受電契約は損になる？

気になるのが、高圧一括受電契約をしている賃貸マンションに住むことは、これから損することになるのか？という点ですよね。一見すると、電力会社を選べない高圧一括受電の賃貸は、電力自由化によってこれから不利になってしまうように見受けられます。しかし、高圧一括受電の賃貸マンションでは、基本的に共用部分の電気代が高圧一括受電でない賃貸よりも安くつくというメリットがあります。そのため、管理費用もお得になります。ただ単に高圧一括受電だからといって損するというわけではありませんので、安心しましょう。

電力自由化によって、賃貸で好きな電力会社を選ぶ最大のメリットは、「自分や家族のライフスタイルに合ったプランを選ぶことができる」という点です。これから、お住まいの賃貸マンションで高圧一括受電契約をするという可能性が出てきた場合、高圧一括受電契約で安くなる分と、自分や家族の電気の使い方を明らかにして比べてみるのがおすすめです。

●高圧一括受電契約をしているか確認する方法

自分のマンションで、高圧一括受電契約をしているかどうかわからない、という場合は、電力会社ではなく管理会社や管理組合に確認してみましょう。

冒頭でも軽く説明しましたが、電力自由化によって、賃貸アパートでも電力会社を変更することが可能になりました。しかし、賃貸アパートで電力会社を選ぶ場合は、「スマートメーター」と呼ばれるメーターを新たに設置する必要があります。スマートメーターがまだ粗導入されていない場合は新しく電力会社と契約する時に設置することが可能です。

●賃貸アパートでの電力会社変更方法

電力自由化をきっかけに、賃貸アパートで新しく電力会社を変更したい場合、まずは切り替えたい電力会社に申し込みをしましょう。新規でスマートメーターの設置作業を行ってもらう場合は、設置するための工事の日程を取り決めます。スマートメーターを切り替える場合、基本的に料金は発生しませんが、工事費用が生じる場合もあります。よく確認しておきまりょう。