新電力への切り替え時期はいつ?

TOP > 電ニューコラム > 新電力切り替え時期は夏と冬が来年はおすすめ!

新電力切り替え時期は夏と冬が来年はおすすめ!

2016年の電力自由化によって、新電力が続々誕生しましたね。この流れに乗って既にお得なプランに乗り換えたという人もいますが、誤請求などを不安視して乗り換えを行わなかったという方も多いのではないのでしょうか。契約期間が企業によって大きく違っていたり、既存の大手電力会社が積極的に新プランを発表したりといった出来事が、顧客獲得に逆風となったようです。それでは、来年以降でプラン変更を行う場合はいつ行うのが良いのでしょうか。 この記事では、今年の電力自由化以後の様子から、来年以降のおすすめの切り替え時期について考えていきます。

新電力の切り替え競争!時期の見極めは季節に注目するのがおすすめ!

新電力のプラン競争は、これから本格化すると考えられます。電力側、切り替えをしたい顧客側の両方が電力自由化後の電力事情に関する理解を深めるようになったからです。 これから乗り換えたいと考えている方は、季節に注目してみましょう。首都圏の電力消費は、夏、冬、春と秋の順で大きくなっています。これは冷暖房に使う電力が莫大かつ広範囲にわたる事が主な理由となっております。 こうした季節ごとの電力需要の変動を考慮すると、いつ新電力が切り替えを狙った新規プランを多く発表し始めるか予測ができます。

切り替えの時期は夏がおすすめ!新電力が仕掛ける夏の特別プランとは?

結論からいえば、切り替えは夏に行うのが最もおすすめです。なぜなら、夏は電力需要が最も大きいので、多くので新電力が節約プランを発表するであろうと推測できるからです。実際、4月に電力自由化が行われたばかりの時期であった今年の夏も、多くの新電力によってキャンペーンが行われました。

新電力のキャンペーン!今年の夏は通信会社系が魅力的だった?

それでは、今年の夏は一体どういったタイプの新電力に魅力があったのでしょうか。結論からいえば、通信会社系などが新たなキャンペーンに乗り出す事が多かったようです。 例を挙げると、auでんきは、最大3ヶ月間で、電子マネーの還元率を最大5~10%に拡大するキャンペーンを発表しました。J:COM電力では、戸建ての顧客限定で、最大1万2千円の割引を行いました。他の夏キャンペーンが、景品プレゼントなどが多かった事を考えると、かなり大規模だと考えられます。

夏の切り替えキャンペーンは魅力的!それでもこの時期だけで判断はダメ!

通信会社がこうした大規模なキャンペーンに乗り出した理由として、切り替え件数がなかなか伸びなかったことなどがあげられます。新電力の中でもっとも切り替え件数を順調にのばしている会社の1つに、ガス会社が挙げられます。やはり、長い歴史の中で築いた販売網の強さを活かせる事が切り替え成功の理由なようです。 時期に関わらず切り替え件数を増やしているガス会社などや既存の大手電力会社はキャンペーンに積極的ではないようですが、関西電力が今年7月に年間3500円(350キロワット時)安くなるプランを発表したように、夏はキャンペーンに関わらず新プランが出ることが多い時期です。これらの理由から、やはり切り替えをする時に最も注目じたい時期は夏といっていいでしょう。

冬の新電力の切り替えはプラン割に注目しよう!

冬は、暖房、温水などの不可などが主な理由で、夏の次に電力需要が高い時期となっております。それ故、冬も夏と同様に、切り替えの際に注目すべき時期と考えられます。 しかし、冬の切り替えプランに関しては、まだ例がないので予測をする事が難しいという現状があります。 また、北陸電力などの電力会社が「節電トクトク電灯」などの魅力的なプランを既に発表している事もあり、夏以上に新電力が魅力的なキャンペーンを打つ可能性は低いかもしれません。 しかし、冬は最も自宅にいる時間が長い時期でもあります。これを逆手にとった新電力が個性的なプラン割を行う事も大いに考えられます。

新電力の中では東邦ガスがプラン割を発表!

中京地区のガス会社である東邦ガスは、新電力の中ではかなり早いタイミングで床暖、エネファーム割を発表しました。このプランは、床暖やエネファームに必要な発電量を、夜間に貯めて、日中に発電するというファミリー向けプランです。ガス会社であるという新電力ならではの個性と、冬は一家団欒の時間が長いという所を活かしたプランとなっております。このように、本来の企業の持ち味を活かしたプラン割は、来年冬にはもう少し増えると推測できます。

新電力切り替え時期は今年と来年は違う?

ここまで、特に来年以降切り替え競争が激化すると予測される時期である夏と冬を中心に見てきました。今年は、新電力参入後間もないという事もあり、企業側、顧客側ともに様子をみる傾向が強かったです。また、既存の大手電力会社が魅力的なプランを提供していた事もあり、あまり注目が集まらなかったのではないでしょうか。しかし、来年からはそれぞれの特長を活かしたプランを増加させる事は間違いないと思われます。 今年の新電力に関する報道は、「自由化解禁から期間をおくべきだ」という論調が目立ちました。しかし、来年からは、夏、冬といった、時期に注目して切り替えるべきといえるでしょう。

関連する他の記事