電力自由化により参入したワタミの新電力がおすすめ

TOP > 新電力 > 電力自由化の革命児となるか!ワタミの新電力がおすすめな理由2つ

電力自由化の革命児となるか!ワタミの新電力がおすすめな理由2つ

電力自由化が2016年4月に始まり、様々な企業が「新電力」として電気小売市場に参入しました。

その中には、携帯電話などの大手通信会社、ケーブルテレビを運営する会社、ガス会社などのインフラを取り扱う会社などが多く参入し、そのどれもが「毎月契約関係を結ぶ」という部分においては既存の事業においてすでにビジネスモデルができている企業でした。

しかし、そんな中で、なんと飲食業界から電気小売事業に参入してくる企業が現れました。

それが居酒屋「和民」「坐・和民」などを運営する「ワタミ株式会社」です。

ワタミ株式会社の子会社として設立されたワタミファーム&エナジー株式会社が2016年5月から電気小売を始めています。

では、そんなワタミが提供する電気料金プランはどのような特徴がありどんな方におすすめなのでしょうか。詳しく見ていきます。

知っておきたいワタミファーム&エナジー株式会社の概要

そもそも飲食業界に属するワタミ株式会社が、なぜ電力自由化を受けて新電力として電気小売に参入してきたのでしょうか。

切り替え先として検討する上では、きちんと信頼のおける企業なのかどうかという部分は非常に大切な部分になってきますよね。

そこでワタミファーム&エナジー株式会社とはどのような会社なのかを簡単にご説明します。

取り組みについて

実はワタミファーム&エナジー株式会社の設立は案外古く、今から20年近く前の1998年に設立されています。電力自由化が始まるだいぶ前からあった企業ということになりますね。

設立の理由としては、多角的に事業を展開するワタミグループが排出する地球への環境負荷を低減させるためとあります。2008年にはワタミ環境宣言2008として、自身の事業活動で環境破壊を行わないことや、他企業への環境配慮の活動を啓発することを宣言しています。

活動内容

では具体的にどのような活動を行っているのかというと、事業活動で排出される廃棄物処理管理業務の効率化や廃棄物リストの改善、グループ内でのリサイクル活動の推進など、グループ内での環境保護活動を進めるとともに、他企業の飲食店舗とワタミグループの店舗から出た資源ごみを共同物流化するなど、他企業との連携も積極的に行っています。

ではそんなワタミファーム&エナジー株式会社の打ち出す電気料金プランというのはどのようなものでどんな方におすすめなのでしょうか。

電気料金プランについて

そんなワタミファーム&エナジー株式会社が電力自由化後の2016年5月から提供している電気料金プランはどのようなものなのか、そしてそれがどのような方へおすすめなのかを見ていきましょう。

環境保護を目的とした電気供給

もともとワタミファーム&エナジー株式会社は環境保護を主目的とした企業でした。ですから、電気供給も環境保護を目的としています。

具体的には、FIT電気と呼ばれる再生可能エネルギーから作られた電気が、供給する電力のうち33%を占めるように計画が立てられています。

発電をするためには、火力発電などの環境を破壊してしまう発電方法に頼らざるを得ないのが、今の日本の状況です。

しかし、電力自由化を受けて、この状況に対してアクションを起こそうという新電力会社も増えてきています。

そんな中、再生可能エネルギーで発電された電気で全体の33%の割合を占める、というのはかなり大きな環境保護活動と言えるでしょう。

電気料金はどのくらいに設定されているの?

では、肝心の電気料金はどうなのでしょうか。

電気料金プランを確認すると、東京電力が電力自由化前に主に提供していた「従量電灯B」というプランに比べて、最大で10%ほど電気料金がお得になるようです。

基本料金は東京電力の従量電灯Bと変わりはないのですが、電力量料金が安くなっているので、電気を多く使う人ほどお得になると言えるでしょう。

おはようメール

そしてワタミファーム&エナジー株式会社の提供する電気料金プランで最も特徴的であり、おすすめポイントでもあるのがこの「おはようメール」です。

「おはようメール」とは、簡単に言うと遠く離れたご家族などが朝、電気を使用するとその知らせがメールで届くというものです。具体的には、単身で暮らす高齢者を持つご家族に向けたサービスと言えるでしょう。

この「おはようメール」はワタミグループが展開する弁当配送事業、「ワタミの宅食」とセットで電気を契約することで受けることができるサービスです。

このようにワタミファーム&エナジー株式会社が提供するサービスは「環境保護」と「高齢者支援」を主軸にしていると考えて良いでしょう。

まとめ

居酒屋チェーン「和民」などを運営するワタミ株式会社が、電力自由化を受けて、完全子会社のワタミファーム&エナジー株式会社による電気小売参入を進めました。

ワタミグループが環境保護のために設立したワタミファーム&エナジー株式会社、その電気プランや使用している電気は「環境保護」と「高齢者支援」に特化しています。

飲食業界出身のワタミグループが電気小売市場でどれだけ生き残っていけるかはまだ不明瞭な部分がありますが、現在「ワタミの宅食」利用者や、高齢者のご家族をお持ちの方や、環境保護を主軸として新電力会社に電力自由化を機に切り替えたい、という方へはおすすめの新電力会社と言えるでしょう。

私がお届けしました!

笹葉
ライター/プランのことならお任せ
電気料金や料金プランの比較記事をよく書いています。

関連する他の記事

今話題の電力自由化!肝心の電気料金は安くなるの?
これから始まる電力自由化によって、電気料金が安くなるのかどうかという人の疑問に答える記事。マンショ…
第4回:電力自由化と環境問題|電力自由化の全容を解説【全5回】
全5回連載の第4回目です!電力自由化について、電気料金のことから環境問題に至るまで、さまざまな視点か…
電力自由化で選んだ新電力会社、安全性は大丈夫?
話題の電力自由化。電力会社を自分で選べるようになりました。新電力会社の安全性について紹介しています。
【全5回連載】電力自由化って何をすればいいの?vol.1
2016年4月に電力自由化が開始されたが、「一体何をすればいいの?」と戸惑っている人も多い。

そん…