電気の盗難について

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要注意!あなたの電気も盗難されているかもしれません!

特別たくさん使った覚えはないのに、なぜか電気代が高いという経験はありませんか?

もしかしたら近年増えてきている、電気の盗難かもしれません。

また、知らず知らずのうちにあなたも盗電をしている可能性があります。

■電気代が異常に高い!これって盗難!?

次にご紹介するのは、知らない間に自分が電気を盗まれているかもしれない、というケースです。

新しい家電を買ったり、冷暖房機器を増やしたりしたわけでもないのに請求が突然普段の2倍になった、などという場合は盗難の可能性があります。

●電気はどうやって盗まれる?

しかし、ほかの家庭の電気をどうやって盗むのでしょうか?

考えられる方法はいくつかあります。

例えば、マンションのベランダにある屋外コンセントに延長コードを差し込んで、隣の住人が盗んでいたという事件が実際にありました。

ふだんは物置き場にしているなど、頻繁に目にしない場所では気づきにくいようです。

一戸建ての場合も、給湯設備用の屋外コンセントから夜中のうちに盗むといったことが可能です。

■電気を盗まれているかどうか調べる方法

では、電気を盗まれているかどうかはどうすればわかるのでしょうか?

24時間家にいて見張っているわけにはいきませんよね。

実際の調べ方をご紹介します。

●メーターの円盤計をチェック

家庭で電気使用量を測っているものは電力精算計で、いわゆる電気メーターと呼ばれているものです。

電力が流れると内部の円盤がくるくると回る仕組みになっています。

これを利用して、一度家じゅうの電気を切ってみましょう。

スイッチを切っただけではわずかですが待機電力の消費があるため、すべてコンセントから抜きます。

もしそれでも円盤計が回り続けていたら、盗難の可能性があります。

●メーターの数字をチェック

そこまでしていられないという場合にもっと簡単なのは、なるべく丸一日家にいるような日に、2〜3時間おきにメーターの数字を記録しておくことです。

昼間の使用量に対し夜中の使用量が高かったり、決まった日にだけ使用量が群を抜いて高かったりする場合は盗電が疑われます。

●漏電の可能性も

盗電のほかに考えられるのが漏電です。

何らかの原因で電線に傷がついたり、老朽化で表面が剥がれたりした場合や、器具が水に濡れたときにも漏電は起こります。

漏電が起きていると請求金額が高くなることに加え、建物の金属部分にさわるとビリビリとしびれるのが特徴です。

漏電は放置すると火事につながる恐れがあるため、早急に原因を特定する必要があります。

ただし、盗電と違って危険を伴うため専門業者を呼んで対処してもらいましょう。

■盗まれないために

決して他人事ではない電気の盗難。特にアパートやマンションの場合、ベランダが隣り合っていて距離も近く、いつ自分の家の電気を使われているかと思うと怖いですよね。

自分でできる対策にはどんなものがあるでしょうか?

●コンセントカバー

露出しているコンセントにカバーをつけ、施錠してしまうという方法です。

毎回ロックの開け閉めの手間はありますが、大規模な公共施設などでは実際にこのような対処をしている業者もいます。

使用頻度の低いコンセントなら外してしまうことも可能です。

●防犯カメラの設置

屋外にあるコンセントが目の届きにくい場所にあるなら、防犯カメラの設置も効果的です。

疑わしい材料があるなら、防犯カメラを設置することで盗難の証拠を撮影できる可能性も。

ただし、設置費用が高くつくのが難点です。

■知らずにやっているかもしれない、電気の盗難

自分は盗難なんかしていない!と誰しも思うはず。

でも、使用を許可されていない公共の施設の電気を使えば、それは立派な犯罪となるのです。

●公共施設の電気を使うと盗難になる

都内のカフェや新幹線の座席には、1つの席に対して1つずつコンセントがついていることがあります。

このように使用を前提として置かれている場合は問題ないのですが、そのほかの公共施設で業務用として設置されているコンセントを無断使用すると、盗難扱いとなります。

例えば、駅構内でコンセントを見つけたので、自分のノートパソコンを繋いで使用した。

スーパーやコンビニの外にあるコンセントに、スマホや音楽機器を繋いで使用した。

たったこれだけでも、使った時間や量に関わらず「違法」とみなされるのです。

電気は目に見えず、形もない「無形物」ですが、刑法第245条により「財物」とみなされています。

ちょっとだけならいいだろうと軽い気持ちで勝手に使うのはやめましょう。

■電気の盗難は身近な問題

知らず知らずのうちに他人の電気を使っていたり、逆に他人に使われていたり…電気を盗難なんてあるの?

と思うかもしれませんが、現実に私たちの身のまわりで起こっていることなのです。

海外では盗電が横行している国も存在します。

電気の価値をしっかり認識した上で正しく使っていきたいですね。

私がお届けしました!

わかな
ライター/節電・節約大好き
半ば節電・節約が趣味の女性ライターです。「お家の電気」の話が得意です。

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