【全5回連載】電力自由化って何をすればいいの?第2回

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【全5回連載】電力自由化って何をすればいいの?vol.2

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前回の第一回では、電力自由化で電力会社を乗り換える前に知っておくべきことを解説いたしました。 電気量の把握方法など事前に知っておくと便利なので、まだご覧いただいてない方は是非前回の記事もご覧くださいね! それでは今回は予告通り電力会社の選び方を数種類解説していきます。

電力自由化で乗り換える時の選び方その1:電気使用量で選ぶ

実際に電力会社や電気プランをどう選ぶのかというお話ですが、まずは使っている電気量、そしてアンペア数などから選んでいくと良いでしょう。

だいたい、どの電力会社も「○○kWh以上、○○A以上の方にお得なプラン」というような電気料金プランの紹介の仕方をしているので、それをもとに、まずはお得なプランがないかどうか探していきましょう。

この時、前回の記事にてお話した検針票で調べた月々の電気使用量とアンペア数が重要になってきます。また、この時点で実際に電卓などを用いて実際の電気料金を試算してみることをお勧めします。

文面上は安いとなっていても、実は計算してみるとそこまで差はなく、後述する電力自由化キャンペーンなどが適用されるプランの方がお得になる可能性があるからです。

2016.09.21
2016年4月に電力自由化が開始されたが、「一体何をすればいいの?」と戸惑っている人も多い。

そんな人の為に、電力会社の検討の仕方から、どのような電力会社があるのかのを紹介。

また、実際に電力…

その2:ライフスタイルで選ぶ

次に、ライフスタイルで選ぶ方法もあります。

電力自由化を受けて新しくできた電力会社の電気料金プランでは、夜間の電気料金が安くなったり、夏や冬のピーク時に電気料金が高くなるというプランがあります。

つまり、二人家族で日中どちらも仕事に出ており、ほとんど電気を使うことがない等という場合は、日中の電気料金が割高になる代わりに夜間の電気料金が安い電力会社の電気料金プランを選ぶことで、電気料金が大幅に安くなる可能性もあります。

また、小学生くらいのお子様をお持ちの場合、夏休みや冬休みなど、お子様が日中、家にいる機会が多くなる季節に電気料金が高くなるプランを選んでしまうと、逆に電気料金が高くなってしまうことも考えられるかもしれません。

このように、あなたの家庭のライフスタイルによって電気料金プランを選ぶのも良い方法と言えるでしょう。

またこの時、前の月だけでなく一年を通して検針票が存在すると、より実際の数値に沿った電気料金のシミュレーションができるので、検針票は捨てずに持っておくと良いでしょう。

その3:キャンペーンや特典で選ぶ

電力自由化が始まった後、電力会社によっては、キャンペーンや特典に力を入れ始めたという電力会社も存在します。

例えば、その電力会社の提供している電気料金プランに加入すると、様々な便利なサービス(水道トラブルの初動対応や、電気回り以外の各種簡易対応がついているプランなど)を受けることができるものがあります。

その特典を有効活用できるのであれば、そういった電気料金プランを選んでも良いでしょう。

また、電力自由化が実施されて日も浅い今はまだあまり見られませんが、今後「キャンペーン中に契約すれば基本使用料が安くなります」といったような期間限定のキャンペーンを打ち出してくる電力会社も多くなるかもしれません。

そういったキャンペーンがある場合、そのキャンペーンと実際にかかるであろう電気料金を突き合わせて、お得になる場合はそのプランへの変更を検討してみても良いでしょう。

その4:他サービスとの連携で選ぶ

電気以外の他のサービスとの連携で安くなる、というような電気料金プランもあります。

特に、携帯電話会社やガス会社など、電力自由化以前からもともと別のサービスを行っていた会社が電気小売を始めている場合、そういったサービスとの連携が多くなってきます。

例えば、携帯電話キャリア「au」が提供する「auでんき」はauの提供する「au WALLET」という電子通貨にキャッシュバックを受けられるという特典があります。

電気料金と携帯電話使用量につき1〜5%ほどのキャッシュバックを受けられるようになっていますので、かなりお得と言っても良いでしょう。

また、ガス会社などは「ガス+電気」で契約すると安くなる「セット割」というものがあるので、現在契約しているガス会社が電力自由化後に電気小売を始めたという場合は十分検討する価値はあるのでしょう。

ちなみに、2017年にはガスも自由化するので、例えば「電気+ガス+携帯電話+インターネット」などといったものを一緒に契約することで安くなるセット割なども出てくる可能性があるのです。

でんきMプラン(東京)
by auでんき
セット割: 電力 + 携帯電話

その5:環境保護の観点から選ぶ

電力自由化での乗り換えの選び方は考え方によっては、電気料金よりも、環境保護を優先して考えることもできます。

今、日本の主な発電方法は火力発電ですが、火力発電に使用する石炭や石油などは化石燃料と呼ばれ、いつか枯渇するであろうと推測されています。

また、火力発電は二酸化炭素などの有害なガスを多く排出するので、そういった意味でも地球環境には優しくない発電方法と言えるでしょう。

その一方で、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスといったいわゆる「再生可能エネルギー」を使った発電方法もあります。

再生可能エネルギーとは理論上、半永久的に使えるエネルギーなので、地球の環境を破壊することがありません。

また、これらの発電方法は有害ガスを排出することも少ないので、そういった意味でも地球に優しいと言えるでしょう。

電力自由化後、こういった地球環境保護を促進する動きも活発になってきましたので、電力会社を選ぶ一つの指針にしてみても良いでしょう。

それでは次回は電力会社と契約を結ぶ前に、信頼出来る企業かどうか見極めるために必要なポイントを解説していきたいと思います。

2016.09.21
電力自由化に伴い何を行えばいいのか、どう比較したらいいのか分からず戸惑っている方々のために解説しています。全5回連載で、今回は一緒に電力会社と契約を結ぶ前に知っておきたい注意事項などをまとめて解説し…

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笹葉
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