中部エリアの電力自由化で参入したPPSを比較してみた

電力自由化後に中部エリアで電力事業を開始したPPS（新電力会社）はたくさんあります。今回は中部エリアの中でも、静岡県と愛知県に焦点を当て、どのような会社があるのか調べてみました。各企業の特徴やサービスを挙げながら、違いなどを比較していきましょう。

静岡県で電力供給をしているPPS（新電力会社）をいくつか調べて比較してみました。

SHIZGASでんき

SHIZGASでんきは電力自由化に伴い、静岡ガスが設立したPPSです。電力自由化後の2016年4月からは電気の販売を行っています。SHIZGASでんきには3つの強みがあります。第一に、電気とガスのエネルギーを上手に組み合わせながら使えることが挙げられます。電気を使うのに適した場面、ガスを使うのに適した場面など、その時々に応じたエネルギーを選べます。次に、地産地消に貢献できる点が挙げられます。静岡ガスは再生可能エネルギーを用いた発電を行っており、その発電で得られた電力をご家庭に供給しています。静岡で生まれた電力が静岡中をかけめぐる、地域密着型のサービスです。最後に挙げ得られるのが、電気とガスのセット割が利用できる点です。セット割を利用すると、毎月の電気料金がお得になります。

鈴与のでんき

鈴与のでんきは、電力自由化後に営業を始めたPPSです。鈴与商事株式会社が運営しています。鈴与株式会社は、電力事業だけではなく、ガス事業お展開しており、電気とガスを両方契約すると、まとめ割が受けられます。支払い時に鈴与商事株式会社が発行する「スマイルパーソナル」を使うと、ポイントがもらえたり、貯まるポイントが2倍になったりします。鈴与で電気とガスを契約し、支払いをクレジットカードにすればお得に利用できるでしょう。

鈴与のでんきの電源構成のうち約25％を太陽光発電とバイオマス発電からなるFIT電力が占めており、 二酸化炭素の排出量を抑える取り組みをしています。環境負荷を低減することに余念がなく、クリーンな電気を利用できるのもポイント。

TOSMOでんき

TOSMOでんきは、静岡県磐田市にあるPPSで、電力自由化後に営業を始めました。電気料金削減サービスを提供しており、簡単な手続きのみで電気料金を安くすることに繋げています。TOSMOで電気を契約すると、省エネ照明の「エネブライト」や高輝度LED「レッズブライト」などの商品が提供されます。一石二鳥でお得に電気を使いましょう。

愛知県に拠点があるPPS（新電力会社）を比較してみました。

東邦ガス

東邦ガスグループは電力自由化に際して、電力事業を新規で開始しました。東邦ガスでは、既存の電力会社の送配電ネットワークを利用した送電を行っているため、安定した電力供給が可能なので安心できます。東邦ガスで電気を契約するメリットがいくつかあります。まず、電気とガスをセットで契約するとお得になる点です。ガス会社ならではのサービスです。エネファームや床暖房が家に備えられていると、さらに割引されます。また、電気とガスをまとめてお支払いすることが可能です。まとめて支払うことにより、光熱費の管理がしやすくなるというメリットがありますね。Web会員サービスのClub TOHOGASに登録すると、簡単に電気料金とガス料金を確認できます。暮らしに役立つ様々な情報が得られるのも「Club TOHOGASのポイント。

東邦ガスは90年以上の歴史と実績があり、利用者のトータルサポートを行っています。トータルサポートサービスを利用しながら、お得に電気が契約できるのが、東邦ガスの魅力です。

サーラeエナジー株式会社

サーラeエナジー株式会社は、一般向けに電力自由化が始まる1年前に、サーラーグループのPPSとして誕生しました。「美しく快適な人間空間づくり」をコンセプトに、愛知県を中心に電力を供給しています。「電気×マイサーラ」に登録すると、Webで使用量や電気代を確認することができます。電気の見える化により、省エネをサポート。また、お支払い方法をサーラカードに設定すると、毎月ポイントが貯まるのでより一層お得になります。契約更新ごとにもポイントが貯まるので、長く使えば使うほど恩恵が受けられます。

サーラeエナジーは、解約に伴う違約金を設定していないため、予定外の引越しなどがあったときでも安心です。

中部エリアのPPSは、豊富な実績がある会社が多いです。電力自由化前から他の事業を展開し、その事業の良いところも触れながら、電気を利用できます。ガス事業を行っているPPSでは、セット割をはじめとするお得なプランが契約できます。自社のクレジットカードを発行しているPPSでは、そのカードでお支払いすることで、ポイントを効率良く貯めることができます。各企業がどのようなサービスを提供しているのか調べ比較しながら、電力自由化のメリットを上手に活用していきましょう。