意外と電気代がかかっている?待機電力の多い家電ランキング!
電気代の節約には、家庭で使っている家電の待機電力カットが欠かせません。
使用していない間にも電力を消費する家電をランキング形式でご紹介するほか、待機電力を抑えて電気代を節約する方法についてまとめました。
■待機電力とは?
正式には「待機時消費電力」といいます。
省エネルギーセンターの調査によると一世帯あたりの平均使用量は228kWh/年で、一世帯あたりの年間電力消費 4,432kWh/年 のうち約5%を占めていることになります。
この電力を抑えることで電気代の節約につながります。
●待機電力のかかる家電の特徴
待機電力がかかる家電は、リモコンやタイマー機能でいつでも電源がつけられる状態で、最低限の電力を消費しています。
そのためリモコンで操作するものが多く、メモリー・時計・タイマー機能がついているのが特徴です。
一方で、アイロン・掃除機・ドライヤーなど、リモコンがなくその都度スイッチを入れるタイプの家電では、当然ですが電力はかかりません。
また、電話機・インターホンなど常に主電源を入れっぱなしにしておかなければならない家電は待機電力を削ることは難しいでしょう。
■待機電力を消費する家電ランキング
1位 ガス温水器(給湯器)
2位 テレビ
3位 エアコン
4位 電話機
5位 レコーダー
6位 温水洗浄便座
7位 パソコン
8位 電子レンジ・オーブンレンジ
9位 パソコン・ネットワーク機器
10位 インターホンセット
(平成24年度省エネルギーセンター待機時消費電力調査報告書より)
●1位 ガス温水器
ランキング上位の定番なのが、意外なことにガス温水器です。
お湯を沸かすのはガスですが、温水器そのままを動かしているのは電気です。
液晶画面で時計や温度などの情報を表示しているほか、流水を検知するための制御部が組み込まれており、スイッチを入れたらすぐに温水に切り替えるという特性もあって、待機時の電力消費は大きくなっています。
●2位 テレビ
テレビはただ電源を切っただけでは、リモコンひとつですぐスイッチが入るように待機した状態にあります。
そのため主電源から切らないと待機電力を消費してしまいます。ただし、これはテレビの型が古い場合です。
ブラウン管テレビでは0.6W/1時間のところ、プラズマテレビでは0.1W/1時間と、新しいものほど省エネ化が進んでいます
●3位 エアコン
エアコンは常にリモコン待機状態にあり待機電力の大きい家電のひとつです。
エアコンを主に使うのは夏・冬に集中するため、オフシーズンにはコンセントから抜くことで大幅に電気代をカットできます。
注意したい点は、コンセントに電源をさしてから数時間は運転しないようにすること。
すぐに使用すると内部でうまく循環せず、エアコンを傷めてしまう原因になります。
●そのほかの家電について
4位の電話機は、今はほとんど使わなくても家に固定電話があるという世帯も多いのではないでしょうか。
液晶画面があり常に通電が必要なため待機電力が割高となります。
スマホや携帯電話で済むのなら思いきって外してしまうのもひとつの方法です。
6位の温水便座洗浄機に関しては、真夏などはコンセントから抜いてしまってもいいでしょう。
それ以外の季節も温度設定を中〜弱にし、こまめにフタを閉めるようにするだけで放熱を防いで電気代を節約できます。
■待機電力をカットする方法
●節電タップを利用しよう
毎日のように使うものを、いちいちコンセントから抜くのは大変です。
そこで、スイッチのオンオフで簡単に切り替えられる節電タップを利用しましょう。
オンにするとライトがつき、今使っている電源が一目でわかります。
就寝時はすべてのスイッチをオフにするだけで、まとめて主電源から切ることができて便利です。
●最新の家電なら待機電力がない場合も
これだけ省エネ・節電が叫ばれている世の中ですから各家電メーカーもさまざまな工夫を凝らしています。
じつは、最新のテレビやレコーダーではほとんど待機電力はかかっていないのです。
電子レンジなど、使い終わったら勝手に電源が切れていませんか?
このように、家電によってはコンセントから抜く手間を省けるんですね。
●テレビやレコーダーはコンセントから抜かないほうがいい
テレビやレコーダーは最新のものなら待機電力もかからないどころか、コンセントから抜くと逆に電気代が高くなる可能性があります。
テレビの場合はテレビ表を受信するだけで毎回数十円かかってしまうからです。
また、テレビやレコーダーを主電源から落とすと予約情報が消えてしまったり、日付・時間がずれてしまったりするといったリスクがあります。
長期間家を空けるのでない限り、コンセントからは抜かないほうがいいでしょう。
■待機電力を抑えて節約しよう
家庭にある家電はひとつひとつは少なくても積み重なるとバカにできない金額になります。
待機電力を抑えて電気代の節約にうまくつなげましょう。