嘘節電方法を信じないように

TOP > 節電 > その節電方法は嘘ですよ!誤解されやすい電気節約術たち

その節電方法は嘘ですよ!誤解されやすい電気節約術たち

節電
電気代の節約に良いと誰かに聞いた、何かで見たというその節電方法、もしかしたら間違った嘘の節電方法かもしれません。こちらでは、そんな実は効果がなかったり逆に電気代を増やす原因にもなってしまう嘘情報と、正しい内容についてご紹介します。

冷蔵庫の嘘節電方法

■冷蔵庫・冷凍庫はスカスカに空間をあける 冷蔵庫に関しては冷気がしっかり回るよう多少スカスカなほうが節電になりますが、冷凍庫はむしろギュウギュウにしたほうが節電になります。冷凍庫がスカスカだと開け閉めする際にせっかく冷えた庫内の温度が上がりやすくなり、それをまた冷やすために余計な電気が必要になります。冷凍庫をギュウギュウにしておくと、凍らせた冷凍品自体が保冷剤の役目を果たしてくれるので庫内の温度が上がるのを防いでくれます。熱いものを冷蔵庫・冷凍庫に入れるのも庫内の温度を上げる原因になるので、冷蔵庫にモノを入れる際は必ず荒熱を取ってから入れましょう。庫内の温度を上げる=冷やすために余計な電気を使うことになります。 ■なるべく小さい冷蔵庫を使う 小さい冷蔵庫のほうが節電になるというのは嘘節電方法です。大きい冷蔵庫は断熱材がしっかり入っているうえ冷却ファンなども性能が良いもの(性能が良い冷却部品はサイズが大きいので小さい冷蔵庫に入らない)を搭載できるため、大きい冷蔵庫のほうが結果的には節電になります。節電のためにと小さな冷蔵庫を無理に使い続けると不便な上、モノを詰め込みがちになるので冷却のために更に余計な電力が必要になります。また、冷蔵庫はエアコンやテレビと比べて新旧の商品で消費電力の差が大きい家電なので、冷蔵庫に限ってはあまり古いものを使い続けると逆に節電になりません。10年前の冷蔵庫と比べた場合、新しい冷蔵庫の消費電力は1/6ほどになっており、月の電気代にして1,000円以上差がでてくることも珍しくありません。

エアコンの嘘節電方法

■エアコンはこまめに消す 暑い時にエアコンをつけ、涼しくなったら切り、また暑くなってきたらつける、これは嘘節電方法です。エアコンは起動時と設定温度まで室温を下げる時に最も電気を使うので、何度もつけたり消したりすると余計な電気ばかりを使うことになり、節電にはまったくなりません。むしろ月の電気代を積極的に上げる行為になります。基本的には夏には高めの温度設定で24時間運転させ続けたほうが節電になります。夏場は27~28℃、冬場は20~22℃くらいを目安にしてみましょう。 ■エアコンは常に弱運転設定 節電になるだろうと、常に弱運転させるのは嘘節電方法です。エアコンの運転については、自動設定にするのが節電には効果的です。自動運転なら室温が設定温度まで下がったあとは弱運転より更に下の微弱運転に切り替えることができるからです。もちろん強運転と比べれば弱運転のほうが節電ではありますが、最も電気代を節約できるのは「自動運転」となります。 ■除湿は電気代がかかるので冷房運転にする 一昔前のエアコンは、冷房より除湿運転のほうが電気代がかかっていました。しかし、今のエアコンは性能が上がったことで、冷房よりも除湿のほうが消費電力が小さくなっています。正確に言うと、エアコンに搭載されている除湿機能には「冷房除湿」と「再加熱除湿」があります。再加熱除湿は室温をほとんど変化させずに湿度だけを下げるという機能で、エアコンの上位機種に搭載されています(うるおい除湿、さらさら除湿的な表現のもの)。消費電力の多さでいうと 冷房除湿<冷房<再加熱除湿 という順番になります。一般的なエアコンの除湿はほとんど冷房除湿なので、蒸し暑いときは冷房よりも除湿(冷房除湿)運転を選ぶようにしましょう。

その他家電についての嘘節電方法

■テレビの主電源はこまめに消す 昔のテレビは主電源を落とした方が節電になりましたが、今のテレビは主電源をこまめに落としても電気代にして月10~20円程度しか節約できません。実はテレビで電気代を多く使うのがテレビの番組表を受信することなので、テレビ本体の主電源を落としてしまうとそのたびに番組表を受信する余計な電気代が必要になります。ちなみに、テレビの主電源を落とすと、もし番組の録画予約をしていたときは予約も消えてしまいますので注意が必要です。

原子力立地給付金をもらう・もらわない

■原子力立地給付金をもらう方法 原子力立地給付金は、国が定めた原子力発電施設周辺の自治体などへ交付されるお金です。引っ越しなどで給付金がもらえる自治体へ住民票を移すと、給付金の振込先を教えてくださいという旨の連絡がきます。その後教えた振込先へ毎年10月に給付金が振り込まれるようになります。振込金額は自治体や電気の契約数などによって異なります。 ■受け取り拒否もできる 給付金がもらえる自治体に住んでいる方の中には原子力発電に反対する人もおり、原子力発電の恩恵を受けたくないという理由から給付金を辞退するという方もいます。2011年の震災による原発事故以来、給付金受け取り辞退者は年々増え続けています。給付金をもらったからといって原子力発電に賛成しなければいけないというわけではもちろんありません。

私がお届けしました!

わかな
ライター/節電・節約大好き
半ば節電・節約が趣味の女性ライターです。「お家の電気」の話が得意です。

関連する他の記事