電力自由化で蓄電池が人気

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電力自由化で蓄電池の用途は増加中!蓄電池がもたらすメリットとは

蓄電池
電力自由化が始まり、毎月の電気代を気にして様々な電力会社の電気プランや価格表とにらめっこしているという方も多いのではないでしょうか。そんな方にぜひオススメしたいのが家庭用蓄電池です。蓄電池は電気プランのマイナス部分をうまくカバーして電気代節約に一役買ってくれるばかりか、万が一の停電や災害時にあるととっても心強いですよ。こちらでは電力自由化後に起こり得る様々な不安に、蓄電池という存在から得られるものをご紹介します。

蓄電池ってどんなもの?

■蓄電池ってなに? 家庭用蓄電池は、書いて字のごとく一般家庭に置いておける蓄電池です。蓄電池という言い方にするとちょっと耳慣れないですが、簡単に言えば家のバッテリー、または充電器のようなものだと思ってもらえれば想像しやすいと思います。あらかじめ電気を充電しておき、貯めておいた電気を取り出して使うことができるのです。私たちが普段使っている携帯電話やスマートフォンの電池パック、ノートパソコンのバッテリー、デジタルカメラの電池パックなども、全部蓄電池なんですよ。普段太陽光発電システムとセットで提案されることが多いので、太陽光パネルを設置していないと蓄電池を使えないと思ってしまっている方もいますが、蓄電池はそれのみでの購入設置が可能です。 ■蓄電池の種類 蓄電池には色々な種類があり、それぞれ特徴や使用法も異なります。一般家庭用に広く普及しているのが「リチウムイオン二次電池」です。スマートフォンやノートパソコンなどにも使われており、身近な電池といえます。このリチウム二次電池は比較的小型で容量も大きく、長持ちするといわれており、蓄電池を設置することで出る補助金も、このリチウム二次電池の蓄電池が対象になっています。 一般家庭用に使われる蓄電池に「鉛蓄電池」もあります。鉛蓄電池は自動車のバッテリーなど、産業機器に多く使われています。蓄電池の中で最も普及しているのがこの鉛蓄電池ですが、電極部分が劣化しやすいため家庭用の蓄電池には向きません。これらの他にもニッケルや水素を使った蓄電池もありますが、まだまだ研究開発の段階ですが、性能の良さが期待され次世代の電池として注目されています。

蓄電池でできること

■太陽光発電と組み合わせてよりお得に 太陽光発電と蓄電池は一緒に使うととても便利です。太陽光発電は、太陽が出ている間しか発電できないため、夕方から翌日の朝にかけては他の家庭と同じく電力会社から電気を購入することになります。太陽光発電を導入している方向けの電気プランは、日中の値段が高く深夜は安いものが多いため、深夜の安い価格で蓄電池に電気を充電し、深夜料金から切り替わったばかりの時間と深夜料金に切り替わるまでの時間帯の電気に充てて電気代の節約ができます。また、日中の電気を蓄電池メインで使うことで太陽光で発電した分をより多く売電するという方法もあります。電力自由化に伴い電気プランを見直すだけでなく、今ある太陽光発電に蓄電池をプラスすることでより家計の負担を少なくすることができるようになるかもしれません。 ■万が一の災害・停電に安心 地震や台風などの自然災害によって電気が使えなくなってしまったときに、蓄電池に貯めておいた電気を使うことができます。蓄電池の製品によっては、停電が起きた際に使えるコンセントを予め指定しておけるものもあります。オール電化住宅の場合、停電になるの何も出来なくなってしまいますが、蓄電池があれば緊急時の予備電源として使うことができます。特に、小さなお子様や年配の方、身体の不自由な方が家族にいるなら、万が一のときに電気を使える手段があるのはとても心強いです。電力自由化によって、様々な会社が電気事業に新規参入を果たし、電力競争が激化していくなか、それによって今後どのようなトラブルが起こるか予測がつきません。アメリカでは、電力自由化によって電気の供給が不安定になり、大規模な停電が頻発する事態も起きました。日本も今後そうならないという保証はありません。生活に不可欠な電気を常に自宅に貯めておける蓄電池は、万が一のときに「蓄電池がある」という安心感を得ることができます。

蓄電池を設置するには

■国や自治体から補助金が受けられることも 蓄電池を設置する際に気になるのが購入費用ですよね。一般家庭用の蓄電池はメーカーや商品によって値段に差がありますが、基本的に蓄電できる容量が大きいほど高額になります。そこでぜひ活用して頂きたいのが、国や自治体で行っている蓄電池の設置費用の補助です。ただし予算が決まっており、申込が上限に達すると終了してしまいますので、こまめにチェックしておくのがおすすめです。 ■設置しておく場所が必要 蓄電池は設置するとなると意外と大きいので、あらかじめどこに置くか考えておく必要があります。屋外に置けるものもありますし、屋内にしか置けないものもあります。使うときのことや設置場所が蓄電池へもたらす影響などを考え、なるべく良い状態で長く置いておけるような場所に設置するようにしましょう。

蓄電池の経済性

■電力自由化で蓄電池の用途は増えた 電力自由化で色々な会社が様々な電気プランを展開しています。時間帯によって電気単価が大きく異なるプランを選択している家庭の場合、生活パターンや家族の年齢によって、どうしても単価が高い時間帯に電気を使うこともあります。蓄電池があれば時間帯を気にせず電気を使うことができるようになり、電気プランの弱い部分を蓄電池でカバーするという使い方ができます。特に太陽光発電用の電気プランは電力自由化で見直しが行われ、以前のプランよりも日中と深夜の電気単価差がかなり大きくなっています。早朝や夕方などの太陽光発電で賄えない時間帯を蓄電池の電気でカバーできるのはかなり効果的です。 ■蓄電池=利益 ではない 蓄電池を設置することで利益のみを得るわけではありません。蓄電池を設置するとお得かといえば、そうであるとも言えるしそうでないとも言えます。電気代の面だけで見ればもちろんお得になりますが、蓄電池設置のための費用は決して安くなく、設置費用の元を取ろうと思ったら10年以上必要になるでしょう。蓄電池は万が一の事態が起きた時でも電気を使うことができるという、いわば保険です。停電や災害で電気が使えなくなったとき、「蓄電池があるからまだ大丈夫」と思えることが蓄電池を設置するということのなによりの理由であるということを理解しておいてください。

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笹葉
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