ゴミ場に連れていかれないためになんとかPCとゲーム機の電力消費を抑えようと奮闘中。
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家がスマートハウスになると何が変わるのか?
私達一般消費者にどんな恩恵がもたらされるのか?
私たちの未来の環境とも深い関係のあるそんなスマートハウスについてご説明していきます。
そもそもスマートハウスとは何なんでしょうか?
スマートハウスの基本的な考えとは自宅の家電製品やエネルギー設備をネットワーク上でつなげることで、より良い住宅環境を実現することです。
家の中での消費エネルギーを一元化して確認することで、無駄なエネルギーロスを抑えてエコロジーな住宅環境を目指します。
そもそもスマートハウスの概念は30年ほど前から存在しています。
ではなぜ電力自由化になったこのタイミングでスマートハウスに注目が集まるようになったのでしょうか。
大きな理由の一つがスマートメーターの設置の促進です。
電力自由化で新たに契約すると設置されるスマートメーターですが、機能として契約者は30分毎の電力消費を通信機能を使って知ることができます。
そのためより家の電力消費について詳細な情報が気軽に入手することができるようになったことが、スマートハウスへの動きが加速している理由と言えます。
もう一つの理由は電力自由化で多くの新電力会社が参入して、自由な電力プランを提供するようになったことがあげられます。
時間帯別、消費量別の料金など、これまで以上に消費者は自分たちの消費している電力に感心を持つようなり、そのこともスマートハウスへの動きを加速させています。
電力自由化で設置が進むスマートメーターと使用している家電製品をネットワーク上で接続することで、私たちが普段使用している電力を詳細を知りコントロールすることができます。
例えば、出先で切り忘れた電化製品があることをアラームが知らせてくれたり、不必要に電気を使用している電化製品をスマホ上で確認して遠隔操作でOFFにしたりと、「電気の見える化」がすすむことで家を省エネルギーでエコロジーなものにできます。
電力自由化でスマートメーターに切り替えても、30分ごとの電力消費を知ることができるだけです。
そこから家電製品などもネットワーク上で接続するためにはエネルギー使用を管理・コントロールする「HEMS」(ホームエネルギーマネジメントシステム)を設置する必要があります。
現在HEMSはハウスメーカーと電気メーカーが共同で連携しながら開発が進められています。
大手住宅メーカーの中には、HEMSが家に設置され電気設備全体をスマホなどの端末で操作することが可能な住宅もでてきています。
開発が進んでいるHEMSですが、1軒の家だけがスマートハウスにしても環境への効果は限られています。そのため、国が進めているのは街全体をスマートハウスにすることでスマートシティーを実現することです。
そのためには今大手メーカーが行っている新築住宅をスマートハウス化させることに加えて、すでにある住居にもHEMSを設置することが必要となってきます。
2016年4月より始まった電力自由化のスマートメーターの設置はその第一歩と言えます。国では2030年までにすべての住まいにHEMSを設置してスマートハウスにする計画が進められています。
そのためにカギとなるのが発電・蓄電です。
大手ハウスメーカーに限って言えば新たに新築で建てられている住宅の多くには太陽光発電設備が搭載されています。
住宅金融支援機構の調査によると新築一戸建ての太陽光発電設備の設置率は17.5%と約5軒に1軒が設置している計算になります。
こうした再生可能エネルギーによる自宅発電を行うことで、火力発電などで大量に排出されるCO2を軽減する、自宅で生み出したエネルギーに関してはCO2排出量0にすることができるのです。
太陽光発電の弱点は発電量が不安定なことでした。
天気が悪かったり、夜の間は発電することができません。
そうした弱点を解決するのが蓄電設備です。
実際に大手ハウスメーカーの新築住宅には既に蓄電設備が搭載されているものが多くあります。
蓄電設備を設けることで、日中発電した電気を蓄えておき、夜間に必要なときに蓄えた電気を消費することで、基本的に再生可能エネルギーだけを利用したCO2排出量0の家が完成するのです。
これから電力自由化で広がっていくスマートハウス化ですが、最終的には貴重な環境を保護する、スマートシティーへと変化していくことが期待されています。