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アンケートの結果からも国民の認知度はほぼ100%とも言える電力自由化ですが、2016年4月より始まって半年がたち、これからのさまざまな課題も見えてきました。
電力会社をすぐに乗り換えられた方も、まだ検討中の方も今回のニュース記事を参考に電力自由化を最大限活用していきましょう。
ニュースなどメディアでも取り上げられましたが、始まって半年でどれほど普及しているのでしょうか?
NTTコムによって行われたインターネットアンケートによると、電力小売り自由化について「詳しく知っている」、「だいたい知っている」、「なんとなく知っている」と答えた人の割合は98.1%でした。
国民のほとんどの人が既に電力自由化を認知していることがわかります。
ほとんどの人が電力自由化について認知していることがわかりましたが、実際にどれくらいの人が電力会社や電力プランを変更するなど電力自由化を活用しているのでしょうか。
済産業省が2016年8月末に行った実態調査によると、7月末までに切り替えの申込件数は約148万件、全体の契約数が約6250万件なため全体の約2.4%が電力会社を切り替えたことがわかります。
また同一会社内で電力プランの切り替え申請数は約171万件(全体の約2.8%)で合計すると約319万件、全体の約5.2%の人が活用していることがわかります。
東京電力エリアに絞って注目してみると、東京ガスの健闘が目立ちます。
電力自由化開始2ヶ月の段階で既に30万件を突破、同時点で東京電力エリアの申請数が全体で53万件ほどなので半数以上の切り替え先が東京ガスということになります。
東京ガスが提供しているずっともプランやトリプル割といった新電力プランは、もともと実績のあるガス供給サービスと組み合わせたセット割が特徴です。
ニュースやテレビのCMなどで宣伝することで得た抜群の知名度も人気の秘密のようです。ちなみに現在東京ガスでは11月14日までの期間限定で、東京ガスの電気に切り替えることで最高10,000円分のQUOカードが抽選で当たるキャンペーンを行っています。
東京ガスに次いで人気があるのが「ENEOSでんき」のJXエネルギ-や「東急でんき」の東急パワーサプライ、「J;COM電力」のジェイコム、「auでんき」のKDDIなどいずれも電気料金の値下げの他に自社サービスを組み合わせたセット割を展開している新電力会社に人気が集まっています。
経済産業省によって電力自由化が始まる前に行われた事前調査では約80%の人が電力会社乗り換えを検討したいと答えていました。
ですが始まって半年で徐々に申請数が増えているとはいえ、申請数は全体の契約数の約5%前後と思ったほど増えてはいません。
原因として考えられるのは電力自由化の理解度の低さです。
NTTコムの行ったアンケートの結果で電力自由化の認知度は98.1%とほぼ100%に近いといえますが、その中でも「詳しく知っている」と答えたのはわずか10.8%でした。
つまり乗り換えを検討していても本当にメリットがあるのか、本当に安くなるのかはっきりわからず、乗り換えに足踏みしている人がかなりの割合でいることがわかります。
これからの課題として、ニュースメディアがより一層わかりやすく電力自由化について取り上げることで市場がより一層活発化していくことが期待されます。
電ニュー!としても、一人でも多くの方に電力自由化について知っていただくお手伝いができればと考えております。
電力自由化が始まり半年たってわかってきたのが地域格差の問題です。
全体の約150万件の申請の内、東京エリアが87万件、関西エリアが30万件と人口が集中しているエリアに申請が偏っていることがわかります。
新電力会社ももちろん市場規模の多い大都市圏でサービスを提供しようとするため、東京・関西エリアに新電力会社のサービスが集中しているのが現状です。
このため地方で電力自由化を活用して乗り換えようと思っても、あまり選択肢がないのです。
例えば中国・四国エリアでは申請数が1万にも届かず5千件前後、沖縄に至ってはいまだに0件の状態です。
そのためこれから電力自由化が浸透していくにつれて魅力的な電気サービスが地方でも得られるよう各企業の努力が期待されます。
まだ電力自由化は始まったばかりですし、現代人のライフスタイルは一つの項目でくくることができないほどに複雑化してきています。
地方だからと諦めずに自分の生活に適したプランを探してみてください!