家電の電気量料金を計算するために必要な計算式

TOP > 電気料金 > 家電の電気量料金を計算するために必要な基礎知識

家電の電気量料金を計算するために必要な基礎知識

電卓と微笑む女性
電力自由化で、電気料金の見直しを行っている方も多いかと思われます。しかし、各家電の電気料金がいくらくらいかかるかわからないので、どうやって電力会社を選んだらいいのかわからない…と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?電気料金の計算に必要な基礎知識をご紹介します。

家電の電気料金の計算方法とは?

洗濯機や冷蔵庫、電子レンジなどを動かす場合、どれくらいの電気料金がかかっているのでしょうか?電気料金を計算する場合、まずは以下の数値を算出する必要があります。

・電気量(Wh)=消費電力(W)×時間(h)

・電気量(Wh)を「kWh」に変換した数値=Wh÷1000=kWh

そして、以下の様な計算式で各家電の電気料金を算出することができます。

「電気量(kWh)×電気量料金(1kWhあたり)」

このように、消費電力と電気量料金、家電の使用時間さえわかれば簡単に電気料金を計算することができます。電気料金を自分で算出することができれば、電化製品を購入する場合の指標を得ることができるので、とても便利です。

基本料金の追加やその他の計算も忘れずに

電気料金には、上記のような電気量料金の他に、

・基本料金

・再生可能エネルギー発電促進賦課金

・燃料費調整額

の計算も忘れてはいけません。単純に電気量料金だけを比較する場合は上記のように電気量料金だけを計算することでも問題ありませんが、トータルの電気量料金を調べたい場合は、上記のように基本料金や再生可能エネルギー発電促進賦課金、燃料費調整額などの金額も加味して計算する必要があります。再生可能エネルギー発電促進賦課金や燃料費調整額自体は各電力会社共通の値段になります。各料金プランだけを比較したい場合は、各社の「基本料金と電気量料金」をセットで比べましょう。

電子レンジの電気料金を計算してみる

上記のような計算で、電子レンジの電気料金を計算してみましょう。500Wの電子レンジで5分間(0.0833h)加熱した場合、以下の様な計算式になります。

電気量(Wh)=500(W)×0.0833(h)=41.65

電気量(Wh)を「kWh」に変換した数値=Wh÷1000=0.04165(kWh)

電気量0.04165(kWh)×電気量料金(1kWhあたり27円)=1.12円

となり、500Wの電子レンジで調理した場合、5分で1.12円の計算になることがわかります。

1kWhの電気量料金がわからない場合

1kWhの電気量料金がわからない場合、地域の電力会社のサイトで確認することができます。東京電力や関西電力などの公式サイトで1kWhあたりの電気量料金を調べることができます。電気量料金は同じ電力会社であっても、電気料金プランによって異なるので、しっかりとプランごとの電気量料金を確認しましょう。

各家電の電気料金の目安

具体的に、各家電はどれくらいの電気料金がかかるのか気になりますよね。平均的な家電の電気料金をまとめてみました。

・1回の洗濯=1.5円

・ドラム式洗濯乾燥機での洗濯〜乾燥(1回)=50円

・炊飯器で3合のお米を炊いた=4円

・10分間の掃除機=2円

・液晶テレビ(1時間)=1.6円

・ドライヤー(1分)=0.2円

・ヘアアイロン(1分)=0.2円

・400Wのハロゲンヒーター(1時間)=8.8円

・ホットカーペット(1時間)=7円

ワット数や電気量料金によって細かい電気料金は変わってきますが、目安としてこれくらいの電気料金がかかってくることは把握しておくと、全体の電気料金の計算をしやすくなります。

冷蔵庫が大きいからといって電気料金が上がるわけではない

面白いのは、冷蔵庫の場合、サイズが大きいからといって電気料金が上がるわけではありません。冷蔵庫の場合、以下の様な電気料金となっています。

・小さい冷蔵庫(146L)にかかる1年間の電気代は8,000円程度

・大きい冷蔵庫(475〜605L)にかかる1年間の電気代は5,000円程度

電気料金が高いというイメージで小さい冷蔵庫を選んでいる方は、大きいサイズの冷蔵庫にした方がお得になる可能性も。今一度、上記の計算方法で電気料金を見直してみてみましょう。

省エネ家電にも注目

また、最近の家電は省エネルギーのものも多く、上記の目安が当てはまらないこともあります。省エネ家電を利用している方は、上記のような計算方法で、正しい電気料金を計算してみましょう。

最後に整理しますと家電の電気料金を計算するためには、家電の消費電力(W)を調べ、電化製品の使用時間(h)を把握し、電気量(Wh)を計算する必要があります。電気量(Wh)はkWhに変換し、最後は1kWhあたりの電気量料金をかけることで簡単に計算することができます。一般的な家電の電気料金もまとめてみましたが、電気量料金は電力会社のプランによって異なり、家電の消費電力も異なります。正しい家電の電気料金を把握したい場合は、電気料金を自分で計算してみるのがおすすめです。

私がお届けしました!

ジャンヌ
ライター/エコなものが好き
エコじゃないものと闘う、地球に優しい女性ライター

関連する他の記事

洗濯機の電気代を安くする、節電アイディアまとめ!
毎日の洗濯で使う洗濯機。でも何気なく使うものだからこそ、節電を意識することはあまりないかもしれませ…
気づくだけで変わる!家庭節電対策のいろいろ
家庭で出来る節電対策についての記事。使用率の高い電化製品の節電が出来れば、大幅に電気代を改善するこ…
電力自由化によって新電力会社に売電できる!その方法とは
話題の電力自由化。電力会社を自分で選べるようになりました。新電力会社に売電するために必要な知識をま…
インフラ事業のacnが電力自由化へ参入
電力自由化に伴って電気を小売する企業も増加。そんな中でも、一際注目を集めているのがインフラを商材と…