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電力自由化の仕組みを知っておかないとヤバイ!
2016年9月現在も電力を変更したという人の割合は今だ5.7%程度にしか及んでおらず、むしろ電力自由化の内容を詳しく知っているという人のほうが少ないのではないでしょうか。
しかしこれから本格的に電力自由化への移行が始まった時、知らない状態だと正常な判断を下せなくなってしまう可能性もあります。
電力の小売りがスタートして半年が経った今、改めて知らない方に向けて電力自由化の仕組みとメリットについて分かりやすくご紹介していきたいと思います。
電力自由化の仕組みができるまでの流れ
これまでの電気供給
2016年4月からスタートした電力自由化ですが、それ以前においても私たちは電気を使用して生活をしてきましたよね。
以前までの私たちは決められた電力会社に対して、電気を使用した分のお金を支払うという形で電気を利用してきました。
例えば関東であれば東京電力に、関西方面であれば関西電力に電気料金を支払うというのが当たり前に行われていたことだと思います。
これには日本の歴史的動向が関わってくるのですが、簡単に説明すると戦時中に電力事業は国が運営するという形になり、第二次世界大戦後には各地域に決められた電力会社が電気供給を行なう仕組みを国が作りあげました。
これにより電力事業は地域独占市場として確立することになり、私たちは決められた電力会社から電気を供給してもらうようになっていったのです。
自由化が徐々に広がる
1990年を超えてから円高などの影響により、日本の電力の価格は世界的に見て高水準なものとなっていました。
この電気のコストを落とすために国は現在の電気供給の仕組みを変えていく施策を取っていくことになります。
この施策が電力自由化です。
今までの独占的市場に対して、新しい電力供給会社を参入させることにより、価格競争などを促すことで電気コストを低くする仕組みを作ろうとしたのです。
初めて電力自由化がスタートしたのは2000年に入ってから。
最初は工場やビルなどの大量の電気使用が見込まれる顧客に対しての自由化がスタートしました。
自由化の幅は徐々に広がりを見せ、2016年ついに電気使用量が少ない家庭の電気供給に対しても自由化が進むことになったのです。
これにより私達が今まで支払ってきた電気料金は、電気事業の価格競争により低くなることが予想でき、今までの電気料金事情は大きな変化を遂げることになったのです。
電力自由化の仕組みにより新電力が参入
電力自由化の幅が徐々に広がっていったことにより、2016年ついに電気消費の少ない家庭などに対しても電気を自由に売ることができるようになりました。
これにより今まで電気事業を行っていなかった多くの企業が電気事業に参入する形になりました。
この新しく電気事業に参入した企業を“新電力”と呼びます。
様々なジャンルの会社が参入
2016年の新たな電力自由化により新電力として参入した企業の中には、私達が生活している中で利用したことがある、もしくは聞いたことがある企業が多く参入をしています。
例えばガソリンスタンドとしても有名な“ENEOS”や、今や日本国民のほとんどが利用している携帯電話のキャリアである“ソフトバンク”や“ドコモ”、“au”なんかも電気事業に参入しています。
恐らくテレビのCMなんかで電力プランの説明をしているのを聞いたことがあるのではないでしょうか。
他にも“パナソニック”や“楽天”など私達の生活の中でも馴染みの深い企業が電気事業に参入をしています。
それぞれが独自のサービスを展開
これまでになかった企業の参入により、ただ使用した分の電気料金を支払うという形から、電力事業のサービスは大きな発展を遂げています。
例えばソフトバンクなどの携帯キャリアに電力会社を乗り換えた場合には、ソフトバンクの携帯やネット回線などの料金などで割引の特典を受けることができることができます。
それぞれの企業が独自のサービスと電力事業を掛け合わせながら様々なサービスを展開しており、私たちは生活スタイルやニーズに合わせてお得に電気の使用をすることができるようになってきています。
ライフスタイルに合わせて新電力プランを選べるように
企業による独自のサービスだけではなく、電力自由化という仕組みによって、電気料金プランにも大きな変化が生まれています。
例えば一人暮らしで日中は家にあまりいない方向けに、日中は割高の電気料金である代わりに夜の電気料金を安くするプランなんかが出てきています。
他にも電気使用量が多い複数人で暮らしているご家庭向けに、電気を利用すればするほどお得になるプランなんかもあります。
電力会社によって様々なプランが展開されており、私たちは生活スタイルに合った電気料金プランに乗り換えることで、以前よりもお得に電気を利用できるようになったのです。
また太陽光発電による電気供給や、自然エネルギーによる発電による電気供給を行なう電力会社もあり、環境を意識したい方に向けた電力プランなんかも出てきています。
これから増えていく電力会社乗り換えの流れ
それに伴って電力会社側のサービス内容も大きな変化をしていくことが予想できます。
電力自由化という仕組みにより、私たちは電気をお得に利用できるようになりました。
今まで知らなかったという方は、これから電気料金で損をしないためにも、電力自由化の動向をチェックしておくことが大切かもしれませんね!