電力自由化による新電力(PPS)の電力プラン徹底解剖
電力自由化がスタートした現在、これからさらに、顧客獲得競争が激化することが予想されます。
そのため、新電力(PPS)各社、各々の個性を前面に打ち出し、差別化戦略が強くなることが予想され、電力自由化も新しい段階に入ったと言えそうです。
電力自由化がスタートする前から多様なプランが続出
新電力(PPS)の中には、自社で発電設備持っていない企業も多く、送電においては、既存の電力会社に、利用料を払って実施すると言うケースが大半です。
そういった企業は利用料を払うので、値引きには限界が出て来るでしょう。
こうした課題を今後どう克服して行くのか、それをサービスでカバーすると言う意見もありますが、それがどこまで可能なのか、今後の成り行きに着目していきたいところですね。
電力自由化による新電力(PPS)の料金メニューとサービス
したがって、電力自由化からは、当面価格は上昇することはないだろうと見る向きは多いと言うのが現状です。
そうした枠が撤廃された後にこそ全電力会社が真正面からぶつかりあう、本格的な電力自由化が始まると言えますね。
新電力(PPS)はそれまで、どのくらいの企業が残っていられるのか注目されます。
<ソフトバンクでんき>
ライフスタイルに合わせた電力料金プラン
ソフトバンクでんきは、系列会社・SBパワーと東京電力の電気を、お得なプランで提供します。提供エリアは、東京電力、中部電力、関西電力が対象となっています。
また電気、スマホ、インターネットをまとめた「おうち割」プランに加入すると、3人家族の場合、2年間で、最大14万8800円もお得になります。
スマホや、ネットと一緒に加入することで、毎月の費用の負担を大幅に削減できます。
ソフトバンクでんきの電力自由化新料金プランは、次の通りです。
「スタンダードプラン」は、電気をあまり使わない家庭向けのプランです。
さらにでんきセットの「おうち割」毎月100円お得になります。
「バリュープラン」は、ある程度電気を使う向けで、よく使う月はお得で、使わない月はポイントが付与されます。
「プレミアプラン」は、電気をたくさん使う家庭向けで、たくさん使っても、今までよりお得。おうち割で月300円お得のプランです。
またおうち割に加入すれば、サービスの一環として、水回り、鍵、ガラスに関するトラブルに対して、2年間無料の「おうちレスキュー特典」がついてきます。
<昭和シェル石油>
ガソリンが安くなるドライバー向けの電気プランに注目
新電力(PPS)昭和シェル石油は、これまでオフィスビルや商業施設などの法人に対して、1000ヵ所以上の電力を送電先に提供してきた実績がありますので信頼ができます。また石油精製と提携する発電所のほか、液化天然ガス、バイオマスソーラーなど多様な発電所を保有しているので電力供給には安心感を持てますね。
今回の電力自由化で、同社は、ガソリンが1L安くなるプラン「ドライバーズプラン」で消費者の家計をサポートしてくれます。
「ガソリンと電気のセット割」や、電気をたくさん使う月は電気代もお得になる特典もあります。
昭和シェル石油のプランは、車を良く使う人にとっては、魅力的なプランと言えましょう。
<丸紅新電力>
また再生可能エネルギーの活用も活発化しており、北海道にメガソーラー(大規模太陽光発電所)設置、九州大分にもメガソーラーを稼働させるなど、電力自由化後特に社会的にも求められています環境負荷の少ないエネルギーの開発に積極的に取り組んでいます。
同社のプランの柱となりますのは、電気を使うほどお得になる「プランS」です。
電気使用量が300kwHを超えた時の割引率は東京で、13.43%、関西で、19.27%、北海道10.01%九州で9.35%となっています。
<みんな電力>
地消地産の動きは、地方に独自の取り組みをもたらす
新電力(PPS)みんな電力は、独特の流通システムを通じ、どこでどんな方法で作られた電力かが分かる、すなわち、ユーザーにとって”顔の見える発電所”からの、電力調達を可能にしている企業です。同社の大きな特徴は、契約者自身が発電所をセレクトできることにあります。
料金設定も一律で、電源調達・プラン両面の分かりやすさが評判を呼び、契約希望者が殺到している現状です。
料金は、至極シンプルな設定で、「スタンダードプラン」一律23.7円1kwHとなっています。
環境にやさしい方法で、発電されました電気を、使いたいと言う消費者ニーズに応え、ソフトバンクの、太陽光発電などの再生可能エネルギーを調達するなど、消費者ニーズに合わした事業展開が、人気を呼んでいる所以と言えましょう。